2022年3月のメッセージ

Hello from Mamiko Matsuda, Ph.D. in Houston Mar. 2022

日本のみなさん、こんにちは。

私の住むアメリカを含めて欧米諸国では、「With Corona」(新型コロナウイルスとの共存・共生)の方向にシフトし、さまざまな規制が外され、コロナパンデミック以前の生活に戻り始めています。

一方、日本では、31都府県で「まん延防止等重点措置」がとられたままで、公衆衛生当局は「感染者の増加、重症化や死亡者の増加を防ぐため」という名目で、3回目のワクチン接種を積極的にすすめていますし、5歳から11歳までの児童を対象にした接種を早いところでは2月末から開始しています。

江東区の父兄へのアンケートによると、子供へのワクチン接種に関して39.6%が「大いに不安がある」、49.7%が「少し不安がある」と回答していますが、不安を感じながらも、「なるべく早い時期での接種を希望する」が31.3%、「様子を見て問題なければ接種したい」が48.7%と、80%の人が接種を希望しているといいます(※)。
(※)<https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20220219/1000076874.html>

お子さんにワクチン接種をさせるか否かは、あくまでも個人の選択ですが、選択するにあたり、次の二点は念頭に置いておいて損はないと思います。

一点は、アメリカでは、ワクチン接種が定着化して以来、死亡者が激増しており、実際新型コロナウイルス感染症で亡くなる人よりも、ワクチン接種によって亡くなる人のほうが多いことを複数の研究者らが指摘しています。

そしてもう一点は、健康な若者たちにここ最近、ワクチン接種後の心筋炎/心膜炎が激増しており、それによる心臓発作や心肺停止の事故が多発していることです。

サッカーやラグビー、バスケットボール、テニス、水泳などで活躍する著名なプロ選手、大学や高校でこれらのクラブに所属している選手たちが、プレー中のグランドやコートで突然亡くなっていく例が相次いで報告されているといいます。

そんなわけで、デンマークやスウェーデンのように、30歳以下のワクチン接種は当面停止している国もあります。

mRNAワクチン接種によって体内でつくられるスパイクタンパク質は、心臓の組織にダメージを引き起こすことが明らかにされていますし(※)、CDC(米国疾病予防管理センター)やFDA(米国食品医薬品局)は、ファイザー製やモデルナ製のmRNAワクチンは心筋炎や心膜炎を引き起こすことを認識しています。
(※)『Clinical Science (Lond) 』(2021 Dec 22;135(24):2667-2689.)

心臓病研究専門の科学雑誌『Circulation』(血液循環の意)2021年11月8日号の電子版に発表された研究が、28歳から97歳の566人のmRNAワクチン接種前と2回接種後の、2週間から10週間の血中炎症マーカー(炎症性タンパク質)の標準値からの変化を調査しています(『Circulation』(Nov 8 2021;144:A10712))。

その結果、研究者らは次のように結論付けています。

この報告の時点では、これらの変化(筆者注:炎症マーカーであるIL-6、 sFas、 HGFなどの炎症性タンパク質の増加)は、2回目のワクチン接種後、少なくとも2.5か月間持続する。mRNAワクチンは、内皮の炎症と心筋のT細胞浸潤を劇的に増加させ、ワクチン接種後の血栓症、心筋症、そのほかの血管イベントなどの増加の観察結果を説明するものと考えられる。

ここでいう「血管イベント」とは、心筋炎、心膜炎、心臓発作、脳卒中などのことです。この研究が発表されたのは、FDAが5歳から11歳の子供へのファイザー製のmRNAワクチン接種を認可した2021年10月26日から、わずか10日余り後のことでした。

そのため、各方面で動揺が起こり、『Circulation』発行元の米国心臓病協会は、この記述に関する人々への影響を考慮し、電子版掲載後に発行された活字版では、上記の結論部分が次のように大幅に修正されています。

mRNAワクチンは、内皮の炎症と心筋のT細胞浸潤を示す炎症性マーカーであるIL-6、sFas、HGFをすべて、ほかの人が以前述べていたように、数値的に増加させた(ただし統計的には検証されていない)。

mRNAワクチン接種後、内皮の炎症と心筋のT細胞浸潤が劇的に増加したということは、心臓の血管内の内皮細胞や心臓の筋肉に深刻なダメージが生じているサインであり、やがては血栓の形成、心筋炎、心膜炎、心臓発作へと進行していくリスクがあることを示しているわけです。

ところが、ファイザー製のmRNAワクチンの接種が5歳から11歳の子供たちにも認可されたことから、『Circulation』2021年11月8日号の活字版では、リスクに関する詳細は削除されているのです。

これは、新コロナウイルスとワクチン接種に関しては、科学が明らかにした情報が、人々に正確に伝えられていないことの一例といえるでしょう。

韓国では、mRNAワクチン初回接種から5日後に胸痛を発症し、7時間後に死亡した22歳の男性の剖検所見によると、死因はmRNAワクチンと因果関係のある心筋炎と断定されています(※)
(※)(『Journal of Korean Medical Science』 (2021 Oct 18;36(40):e286.))。

また日本でも、先月初め、ワクチン接種を2回している基礎疾患のない10代の大学生(埼玉県在住)がコロナ感染から6日後に死亡しましたが、その検視解剖が全身の血管に血栓ができていたことを明かにしています。

アメリカでは現在、ワクチン接種後に健康な男子に生じた心筋炎や心膜炎による入院者数が、新型コロナウイルス感染ピーク時の感染による呼吸器疾患で入院する患者数より多いといいます(※)
(※)medRxiv doi: <https://doi.org/10.1101/2021.08.30.21262866>

下記の表は、CDCによる2021年8月18日現在の、2回目のファイザー製ワクチン接種後の7日間における心筋/心膜炎の予測件数と、実際の発生件数を比較したものです。

年齢別の女性と男性の数値が示されていて、12歳から19歳の女性では、心筋/心膜炎の発生は予測されていません。実際、この病気は高齢者の病気です。ところが2回目のワクチン接種後の12~15歳の女子では、心筋/心膜炎が予測数の4倍にもなっています。

さらに12~15歳の男子では、予測件数は1~5件ですが、実際には116件と、20倍余りも発生しています。65歳以上のワクチン2回接種後の心筋/心膜炎発症件数は、非常に少なく、若い年齢層で多く発生しています。

FDAはこのデータを2021年8月の時点でCDCから得ていたはずで、mRNAワクチン接種後の心筋炎への懸念があることもわかっていたはずです。それにもかかわらずFDAは、5歳から11歳の子供たちへのワクチン接種を10月26日に認可しているのです。

しかし、新型コロナウイルスとワクチン接種に関する欧米の研究者や医師たちの間では、若年層の心膜炎や心筋炎の発生を懸念する医師が少なくありません。イギリスの国民保健サービス(NHS)に外科の顧問医師として30年勤務した経験を持つアンソニー・ヒントン博士は、心筋炎を発症すると、2年後の致死率は20%、5年後では50%にもなると指摘しています<https://twitter.com/tonyhinton2016>。 

12~15歳で心筋炎/心膜炎を起こした12人の女子は、5年後には6人が亡くなることになり、また男子では、116人中の半分が5年後には亡くなってしまうことになります。

日本の厚生労働省は、100万人当たりの心筋炎・心膜炎が疑われた報告頻度のデータを公表していますが、アメリカと比べ、かなり少ないので驚きます。これは若い人のワクチン接種率がアメリカに比べ少ないことも関係しているかもしれません。

とはいえ、12~14歳の男子でワクチン2回接種後に心筋炎/心膜炎を発症するケースが、100万人中ファイザー製・モデルナ製併せて147.7件あるということは、深刻に受け止めるべきです。

その数字の一人になってしまった場合には、胸の激痛と高額な医療費に悩まされ、さらに前出のヒントン博士が指摘していたように、5年後の生存率が50%にも低下してしまうからです。

厚生労働省は、たとえワクチン接種後に心筋炎や心膜炎による心不全や突然死などの報告があるとはいえ、その報告の頻度や重症度よりも、新型コロナウイルスに感染した場合の心筋炎や心膜炎による心不全や死亡の発症頻度のほうが高く、症状も重症であることや、医学的見地から、心血管合併症の発症、重症化の予防及び死亡率の減少を図るためにも、ワクチン接種は有効であるとして、ワクチン接種をすすめています。

しかし、これまでにも何度も記してきたように、「ナチュラル・ハイジーン」がすすめるヘルシーなライフスタイルを実践することで、そもそも新型コロナウイルスへの感染を防ぐことが可能ですし、万が一感染してしまったら、ポピドンヨード液(10%)で鼻腔洗浄を1日2回ほどし、ウォーターオンリー・ファスティングをするのが一番です。

それから、亜鉛、ビタミンC、ビタミンD、ケルセチンなどのサプリメントをとることで重症化は免れ、数日で回復可能です。

将来のあるお子さんに、心臓の血管や心筋、心膜を傷つけるリスクの高いワクチンを接種させるか、あるいは体を傷つけないヘルシーなライフスタイルを選択をするか、ぜひ慎重に考え、納得のいく判断をしていただきたいと願っています。

(文責:松田麻美子)