Hello from Mamiko Matsuda, Ph.D. in Houston July 2020
日本のみなさん、こんにちは。
みなさんは、私たちの体に備わっている「自ら治す力(ヒーリングパワー)」について、どれくらいご存知でしょうか。その驚くべきパワーを本当に実感したとき、人体の持つ果てしないほどの奥深さに、きっと驚愕することでしょう。
「ナチュハイ・ライフ」をスタートして以来、私は体が抱えていたさまざまな健康上のトラブルが修復されていくのを何度も体感し、自分の体に備わっている「不思議な力」にくり返し驚かされてきました。
近頃は、修復個所がないためなのでしょうか、そのパワーに感謝するような機会がなくなっていました。ところが先日、思わぬ怪我をしたことから、自分の体に備わっているミラクルパワーをあらためて体感することになりました。
朝、自家製野菜ジュースを作っていたときのことでした。包丁の切れが悪いので、急いで包丁をとぎ、ニンジンを切ろうとした直後、ふとしたはずみで包丁を落としてしまったのです。包丁は左足の甲に直角に当たり、それから横に倒れました。そしてまたたく間に鮮血があふれ出し、あたりを真っ赤に染めていきました。
すぐに私はキッチンペーパーをわしづかみにして患部を押さえ、何度もキッチンペーパーを取り替えながら、5分ほどそのままにしていました。恐る恐るキッチンペーパーを外して患部を覗くと、まだ出血はしているものの、傷はそれほど深くなく、「救急車を呼ぶまでもない」と判断、キッチンの床に座った状態で、さらに30分ほどキッチンペーパーを取り替えながら患部を押さえていました。
なんとか出血は止まったようでしたが、患部は足の甲の中央、長さ3センチあまりにわたり、幅2ミリほどパックリと開き、中からピンク色の肉がのぞいているため、近くの救急治療室へ行って縫合してもらわなければ、と考えました。
しかし、傷口の両側の表皮を手で押さえていると閉じることが可能だとわかり、患部にオキシドールをかけ(激痛が走りましたが)、表皮をくっつけた状態でバンドエイドを何枚も使って動かないように固定したのです。
そのあとは表皮が開かないよう静かにソファーに体を横たえ、じっとしていました。足を動かすと痛むので、お手洗いへ行くときは両手・両膝をついて犬のように這って行きました。食事はせず、水だけで過ごしました。ウォーターオンリー・ファスティングです。
食事をすると食べ物の消化に体のエネルギーや酵素を取られてしまうので、消化器官の活動を止め、体がその分のエネルギーと酵素を傷口の修復に当てられるようにしたのです。
傷口はかなり痛みましたが、夜休む前にもう一度バンドエイドを変えて傷口が開かないようにしっかりと固定、足に包帯を巻き、できるだけ動かさないようにして休みました。夜8時には床に就き、13時間眠りました。
するとどうでしょう。翌朝、傷口はしっかりとくっついているではありませんか! なんと痛みも消え、普通に歩けるようになっていたのです。
「すごい!」私は、そう叫ばずにはいられませんでした。
生まれつき人体に備わっているヒーリングパワーを100%発揮させるためには、ファスティングが一番。そして、体が不調なときには食事を抜くこと。この鉄則は、ナチュラル・ハイジーンのパイオニアの医師たちが絶えず教えてきたことでした。
体に備わっているヒーリングパワーを自覚して、いつもその力を100%発揮できるように努めること──。
今、新型コロナウイルス感染者が各地で激増中です。万が一感染してしまった場合でも、この「ナチュラル・ハイジーン」の教えを守れば、症状は収まり、重症化することなく快復へと向かうことでしょう。
体には「科学が解明できないヒーリングパワー」が備わっている。私たちのすべきことは、そのパワーを発揮できるようにしてあげることだけ、ということを忘れないでいてください。
「ナチュラル・ハイジーン」の健康理論について、さらに詳しく知りたい方は、『50代からの超健康革命』(グスコー出版)をご覧ください。