2019年12月のメッセージ

Hello from Mamiko Matsuda, Ph.D. in Houston Dec. 2019

 日本のみなさん、こんにちは。

 前回(11月)のメッセージでは、10月19日に開催された「ワークショップ」にご参加された方の中から、「食習慣やライフスタイル」を指導して病気の予防改善に努められている、医師の新井晶勇己先生(あらい・まさゆき/愛知県稲沢市「リーフウォーク稲沢クリニック」院長)をご紹介しましたが、今回は、参加されたもう一人の医師、武永慶子先生(たけなが・けいこ/東京・築地「武永診療所」院長)のことをお話しします。

 武永先生は1970年代に語学を学ぶためにドイツに留学、ドイツ語をマスターしたあとに医学を志し、ドイツで医師免許を取得された女性です。

 ドイツとは異なり、薬の処方や手術が医療の中心となっている日本の医療には批判的で、帰国後は薬による治療ではなく、和歌山県在住の長田裕先生(和歌山市「ナガタクリニック」院長)が開発した自然治癒力を高める「チクチク療法」(無血刺絡療法)を治療に活用してきたそうです。

 長田先生から「ナチュラル・ハイジーン」を紹介されてからは、患者さんに「正しい食習慣」を指導することで、それまで以上の病気改善効果が得られるようになったといいます。

 ワークショップで「どのようにしてナチュラル・ハイジーンを広めていくか」について16名のみなさんと話し合った際、武永先生の話されたコメントが、今も私の胸に重く響いています。

国民皆保険制度がある以上、日本で「ナチュラル・ハイジーン」を
普及させるのはむずかしいでしょう。

 24年にわたり日米間を往復して日本での「ナチュラル・ハイジーン」の普及に取り組んできた私にとって、武永先生のご指摘が的を射たものであることは痛感しています。

ワークショップ後の懇親会にて。向かって左列の手前の方が武永慶子先生、右列の前から3番目の方が前回ご紹介した新井晶勇己先生(帽子着用)。

 20年以上経過した現在においても、日本のマスメディアが「ナチュラル・ハイジーン」のことを大きくとり上げることがないばかりか、患者に対し医師がすすめることもないため、日本人の多くは「ナチュラル・ハイジーン」の存在を知らされず、知らされた人もメディアの情報や権威によるお墨付きがないため、懐疑的になってしまいます。

 これまで私は、全国各地で、自らお手本となって「食生活の改善による健康効果」を周囲のみなさんにすすめている、多くのみなさんと出会ってきました。「ナチュハイ・ライフ」をとり入れた結果、深刻な健康上のトラブルを克服できたことを、みなさん、たいへん喜んでくださいました。

 こうしたみなさんがいる以上、これまでの「ナチュラル・ハイジーン」の普及活動は無駄ではなく、もっともっと多くの人のお役に立てる日が来ることを、私は信じています。

 このワークショップに参加されたみなさんも、「ナチュハイ・ライフ」のめざましい効果について熟知している方たちばかりですので、口コミやSNSを通じて「ナチュラル・ハイジーン」の実証例をどんどんと発信して拡散していただけるようお願いした次第です。