Hello from Mamiko Matsuda, Ph.D. in Houston Oct 2021
日本のみなさん、こんにちは。
1年9か月にもわたるコロナパンデミックで、人々は心も体も疲れ果て、先行きの見えない不安や、コロナ感染への恐怖でおびえている人も少なくないかと思います。そんななかでも季節は巡り、今年もまた、アメリカの秋の風物詩「パンプキン」を街のあちこちで見かけるようになりました。
さて、品切れになっていた私家版の冊子「ナチュラル・ハイジーン Q&Aブック」シリーズがこのほど電子書籍で発売になりました(Vol.1のみ先行発売)。
「Q&Aブック」シリーズは、「超健康革命の会」(日本ナチュラル・ハイジーン普及協会傘下)の会報に掲載されていた「Q&Aコーナー」を再編集して冊子にしたものですが、今回発売の電子版は会報未掲載のコンテンツを新たに加え、「Q&Aブック Vol.1」としたものです。
「超健康革命の会」のみなさんが、「ナチュラル・ハイジーン」の食事プログラムを実践していくうえで、疑問に思ったこと、戸惑いを感じたことなど、さまざまな分野のご質問を網羅し、お答えしています。
ヘルシーな食事を心がける人なら誰もが疑問を抱きながら、誰に尋ねていいいのかわからない下記のような疑問がいくつもあることでしょう。
そのほか、次のような質問への回答が、117項目も収録されています。
- ・果物は好きなだけ食べてもいいのか。
- ・果物の好ましい組み合わせというのはあるのか。
- ・朝食にフルーツだけでは満たされない人はどうしたらよいか。
- ・甘い果物をたくさん食べるとカルシウムが失われていかないか。
- ・メロンやスイカを食べると10分ほどして、お腹や肩のあたりが痛くなるのはなぜなのか。
- ・生野菜があまり好きではない人が、飽きずにおいしく食べられる方法はあるのか。
- ・「肉や脂肪は大腸ガンの原因にはならない」というメディア情報は本当なのか?
- ・生の種実類に含まれる酵素抑制因子とは何か。
- ・薬に頼らない「子供のアトピー改善策」があるか。
- ・リーキーガットの本当の原因とは。
- ・カフェインが体に悪い理由とは。
- ・酢は避けるべきなのか。
- ・ビタミンB12補給にニュートリショナルイーストはOKか。
- ・ナチュラル‣ハイジーンの食事で主婦湿疹は治るのか?
電子版では、その後明らかになった情報をアップデートして補足しています。
次の点は本冊子の書籍版をすでにお持ちの方も、見逃せない情報かと思います。いずれも日本のメディアやインターネット情報からは手に入らない情報です。
- ・果物を食べた直後の歯磨きはNG!
- ・果物は穀類や木の実と組み合わせてもOK!
- ・血糖値を上昇させる原因は糖質(炭水化物食品)ではない。真犯人は脂肪のとり過ぎ!
- ・カリフォルニア州やニューヨーク州では、全病院食にプラントベースの選択肢を義務付け!
- ・アメリカの大都市のレストランはトランス脂肪酸の使用禁止!
- ・ロースト(焙煎)したフラックスシードは発ガン性物質!?
- ・ビタミンB強化のニュートリショナルイーストに含まれる葉酸は乳ガンリスクを高める!?
この電子版についてのお問い合わせやご注文は、株式会社Natshellのサイトのほうにお願いいたします。
コロナ禍が続く現在、「ワクチンを接種したにもかかわらず感染した」という報告が相次ぐ中、感染を防ぐ最も安全で確実な対策とは、体に元から備わっている免疫機能を最大限高めることです。そのための方法、それはホモサピエンス(人間)としての体にとってふさわしい食生活やライフスタイルの実践です。
特に新型コロナウイルスと闘うには、「プラントベースでホールフードの食事」が不可欠です。この食事は、「ウイルスが体内に侵入するのを防ぐ」「たとえ侵入しても、ウイルスの活動を低下させる」「ウイルスを処理するナチュラルキラー細胞の働きを活性化する」、「抗体の製造能力を高める」など、コロナ対策として大いに役立ちます。
「プラントベースでホールフードの食事」では食べるものがない──そんな印象をお持ちの方も少なくありません。しかし、プラントベースの食事のレシピは無限にあります。
『50代からの超健康革命』『子供たちは何を食べればいいのか」『女性のためのナチュラル・ハイジーン』(以上、グスコー出版)、および私家版の『超健康革命 旬のレシピ集』(https://natural-hygiene.org/lifestyle/books/)には、簡単に作れておいしいプラントベース・ホールフードのレシピが多数紹介されていますので、参考になさってください。
なお、万が一感染してしまった場合の対策ですが、3日間食事をしない「ウォーターオンリー・ファスティング」がベストの改善策です。
食事をすると、体は食べ物の消化のためにエネルギーや酵素を奪われてしまうため、侵入したウイルスを処理するためのエネルギーや酵素が不十分となり、感染によってダメージを受けた組織の修復力や修復のスピードが低下してしまいます。
また、ファスティングをすると、「オートファジー(自食作用)」という働きを活性化させることができます。先月の新着メッセージでも記しましたが、オートファジーとは、食事をとらないときに活性化される自食作用で、ウイルスによって傷ついた細胞や役立っていない組織を壊し、生命維持のために使えるものは使い、使えないものは処分する働きをしてくれます。
運悪くコロナ感染してしまったとしても、「ウォーターオンリー・ファスティング」の実践によってオートファジー能力が高まり、ウイルスによって傷ついた細胞の処理や組織の修復を活発に行なうことができ、症状が悪化せずに回復も早くなるのです。
アメリカの自然療法の医師たちは、3日間の「ウォータオンリー・ファスティング」と併せて、ビタミンA、ビタミンD、グルタチオン、ケルセチンなどのサプリメントを補う治療法をとり入れています。
酸素吸入が必要だった寝たきりの患者さんが、この方法で3日後には起きられるようになり、7日後には外出できるまでに改善した例もある、といいます。
(文責:松田麻美子)