2018年7月のメッセージ

Hello from Mamiko Matsuda, Ph.D. in Houston July 2018

日本のみなさん、こんにちは。

これを読んでくださっているみなさんのなかには、西日本方面にお住まいの方も少なくないかと思います。先日の大豪雨で被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

私の住むヒューストンも昨年の夏の終わりにハリケーンがもたらした大豪雨で、前代未聞の大洪水に見舞われましたので、今回被害に遭われた方々の胸中はいかばかりかとお察ししております。

さて、去る6月29日から7月1日まで、オハイオ州クリーブランドのマリオットホテルで、「全米ヘルス協会(NHA)」(National Health Association/旧American Natural Hygiene Society/米国ナチュラル・ハイジーン協会/https://www.healthscience.org/)のカンファレンスが開催されました。

全米ヘルス協会のカンファレンス会場にて、会長のマーク・ヒューバーマン氏(左)とワンダ夫人。

「全米ヘルス協会」は、近代ナチュラル・ハイジーンの父」として知られるハーバート・M・シェルトン博士を中心としたナチュラル・ハイジーンの医師らによって1948年に設立された非営利団体です。

そのミッションは、「健康は健康的な生活の結果である」というセオリーを基に、プラントベースでホールフードの食事がもたらす恩恵、エクササイズ、休養と睡眠、ヘルシーな住環境、精神面での健康、必要に応じてのファスティングの重要性など、ナチュラル・ハイジーンに基づくライフスタイルを指導し、啓蒙していくことです。

創立70周年を迎える同協会の今年のカンファレンスには、世界各地から280人が参加しました。プラントベース栄養学ヘルスケアの分野では世界トップクラスの医師のみなさんの「食と健康長寿」に関する講演、クッキング・デモンストレーション、ヨガやウォーキングのクラスなど、スケジュールは盛りだくさんでした。そして、マリオットホテルの一流シェフによって用意された「SOSフリー」(注)の「プラントベースでホールフード」は、どれもグルメ料理並みのおいしさでした。

(注)「NoSalt/NoOil/NoSugar」、つまり「塩・油・砂糖を使わない」の意。

このカンファレンスのハイライトは、「iThrive」(注)という「糖尿病と肥満完全追放」のためのサイトを立ち上げ、世界的に知られるようになったジョン・マクマホン(Jon McMahon)氏の講演でした。

(注)「iThrive」(アイ・スライヴ)とは「私はエネルギーに満ちあふれた人生を送る」の意。
[https://go.ithriveseries.com/] [https://www.facebook.com/ithriveseries/]

ジョン・マクマホン氏のビフォーアフター。超肥満時(左)と糖尿病克服後。

ジョンは、「プラントベースでホールフード」の食事指導で、減量や健康改善に貢献している多数の健康のエキスパートらをインタビューしたドキュメンタリーを制作し、ネット配信しています。

そのエキスパートらの中には、ドキュメンタリー映画 『フォークス・オーバー・ナイブズ』に登場しているキャンベル博士やエセルスティン博士、バーナード博士はもちろんのこと、「ナチュラル・ハイジーン」理論に基づく治療を行なっているジョエル・ファーマン博士やアラン・ゴールドハマー博士ほか、プラントベース栄養学ヘルスケアの医師など、錚々たる顔ぶれが並んでいます。

今から1年半余り前のこと、ジョンは体重360ポンド(163キロ)、中性脂肪値が2,170mg/dlもある超肥満体で、血糖値は285mg/dlもあり、足先がすでに壊死しているのに全く気づいていなかったというほど深刻な糖尿病でした。

糖尿病になると、「一生薬を飲まなければならない」「インスリン注射をしなければならない」というのが、今日の医療ですが、ジョンはナチュラル・ハイジーンのドクターらと出会い、45日間のウォーターオンリー・ファスティングとそれに続く「プラントベースでホールフードの食事」で91ポンド(約41.3キロ)減量し、今の体重は122キロ。お腹の周りはフラットで、引き締まった顔つき、そして足取りも軽く、1年半前の彼とはどう見ても同一人物には思えません。

わずか半年で41.3キロも減量し、重度の糖尿病を完全に克服したこと自体、多くの人に衝撃を与えるのに十分ですが、もう一つ、ジョンの講演で印象的だったのは、彼の次の言葉でした。

私の使命は、減量や糖尿病克服のための食事法を伝えることではありません。より良い健康を求める人々との繋がりを持つこと、そして互いにサポートしあい、より多くの人が、今よりずっと健康な体を手にするのをお手伝いすることです。(ジョン・マクマホン)

ジョン(中)と「全米ヘルス協会」会員の女性(右)と一緒に。

ナチュラル・ハイジーンが教える「プラントベースでホールフードの食事」でみごとな変身を遂げたジョンは今、SNSを通して肥満や健康上のトラブルを抱える非常に多くの人々と精力的につながりを持ち、彼らに夢と勇気と希望を与え、彼らの健康改善に貢献しています。

ジョンが述べていたように、より健康な体を手にするのに最も重要なことは、何よりも、ゴールを同じくする人々との繋がりを持ち、ヘルシーな食生活とは何かを共に学び、その食生活を続けていくうえで、互いにサポートしあうことだと私も思います。

パートナー揃ってのビフォーアフター。スタンリーとマーサの変身。

「全米ヘルス協会」は70年にわたって、ゴールを同じくする人々と繋がりを持ち、サポートしていくミッションを果たしてきました。私もその繋がりの中で、すばらしい友人たちに支えられてきました。

日本でそのミッションを担っているのが、「超健康革命の会」です。スリムダウンや健康増進を願うみなさん、まだご入会されていない方がおいででしたら、この機会にぜひともご入会ください。詳しくはこちらを→ [https://natural-hygiene.org/lifestyle/members]