■松田先生からの新着メッセージをご紹介します。
New! 松田先生からのメッセージ(2012/1/10)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston January, 2012

日本のみなさん、あけましておめでとうございます。
昨年、日本列島は東日本大震災、大津波、原発事故、大型台風と、大きな災害に相次いで見舞われました。新しい年を迎え、どうかもう災害のない、安らかで平穏な日々が続いてほしい、と心よりお祈りするばかりです。
年の初めにあたり、ご自身やご家族の健康を願った方も少なくないことでしょう。また新年の抱負として、「減量とメタボ追放」を掲げた方もいらっしゃるかもしれませんね。
地震や津波、台風などの天災は自らコントロールできるものではありませんが、肥満やさまざまな病気は自らの力で防ぐことができます。さらには、すでにメタボや深刻な病気になってしまっているという人でさえ、体にとってふさわしい食習慣とライフスタイルの選択によって、予防はもちろん改善していくことも可能です。
昨年アメリカで大ヒットし、現在もDVDや普及本がベストセラーを続けているドキュメンタリー映画『Forks over Knives』(正しい食事は手術に優る)は、それが真実であることを伝えています。
映画の内容は、栄養科学・医学界の頂点で活躍しているキャンベル博士とエセルスティン博士の研究人生が導いた結論ともいえるものであり、ナチュラル・ハイジーンのパイオニアたちの教えと一致したものです。
新しい年を迎えたみなさんが、スリムでエネルギーに満ちあふれ、健康ですばらしい人生を送りたいと願うのなら、「プラントベースでホールフードの食事」というキーワードをつねに忘れずにいてほしい、と願っています。
この食生活は私たちの健康に役立つだけではありません。私たちの住む星、地球環境の改善にとっても、たいへん役立つ習慣なのです。そのため最近では、欧米の多くの都市が「ミートフリー・マンデー(月曜日は肉を食べない日)」キャンペーンを実施しています。
昨年10月にはスウェーデンに、世界で初めて「ミートフリー・マンデー」を実施するホテルと航空会社が登場しました。ノルディック・ライト・ホテルとマルモ航空です。
両社の意図するところは、CO2の放出量削減と、「サスティナビリティ―(持続可能)意識」を高める機会をお客様に提供することにある、といいます。
さらにイギリスでは、17の小学校が昨年5月から「ミートフリー・マンデー」の給食を実施しています。その目的は、人命と地球環境にとって「ヘルシーな食生活」が重要であることを、子供たちに教えるためだといいます。
このように、プラントベースでホールフードの食事はトレンディーな選択なのですが、すべての食事を「プラントベース&ホールフード」にすることなどとてもできない、という人も少なくありません。
そこで、「ミートフリー・マンデー」のように週一度の「プラントベース&ホールフード」の試みから始めてみることをおすすめします。
かけがえのない家族と自らの健康、そして地球の健康を守るため、今年は、体や地球を傷つけることのない食事選択を、ご自分でできるところから始めてみてはいかがでしょうか。
松田先生からのメッセージ(2011/12/1)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston Decemovember, 2011
日本のみなさん、こんにちは。
2011年も残すところ、あとひと月となりました。
この年末年始に旅行に出かけられる方のために、今回は旅行中の食事について、お役立ち情報をご紹介しましょう。
まず国内旅行の場合ですが、温泉旅館やホテルなどではたいていがお任せ料理で、豪華なものが食卓に並びます。「旅行のときぐらい地元の名物料理が食べたい」というのであれば、それもいいでしょう。
ただし、「お肉もお魚も・・・」と出されたものを全部食べてしまうのではなく、なるべく動物性食品は控えめにしておくことです。
そして自宅に帰ったら、まず野菜ジュースダイエットなどで、消化器官のクレンジングとデトックスに努めてください。そうすれば消化器官に貯め込まれた老廃物の処理がスピーディーに行なわれます。
旅行中も「ハイジーン・プログラムを守りたい」という方は、団体旅行でなければ、野菜や豆類、イモ類、穀類で構成されたプラントベースのお料理を前もってお願いしておくといいでしょう。
出てくる料理のうちサラダのような生野菜はたいていが少ない量なので、サラダ野菜を持参したり、地元のスーパーや朝市などで購入したりするのも一案です。
私の場合、日本滞在中は、「シズラー」のようなステーキハウスのサラダバーか、「新宿高野」のフルーツバーを利用しています。
ホテル近くのオーガニック食材店で野菜を購入し、アメリカから持参したナッツや種子類と合わせていただきます。また、アボカドと野菜の組み合わせ、あるいはオートミールをホテルの部屋備え付けのポットで作り、サラダと一緒にいただくこともあります。
朝食はもちろん「フルモニ」(フルーツ・モーニング)です。いつも小型のブレンダーを持参していますので、季節の果物と小松菜かチンゲンサイ、そしてフラックスシードかチアシードをブレンダーにかけて、グリーンスムージーにします。
海外旅行をする場合、欧米ではベジタリアン・ビーガン・ローフーダー専門のレストランが多数ありますので、前もってインターネットで検索しておくといいでしょう。
また、たいていのレストランではベジタリアンやビーガン用の選択肢があります。たとえメニューに載っていなくても、「ビーガン」であることを伝えると、シェフが出てきてあなたの希望を聞き、それに沿ったものを用意してくれます。
アメリカやカナダでは、大手スーパーにサラダバーがあるのはもちろん、パック入りのカットフルーツや野菜、デリカテッセンの料理が多数ならんでいます。
イートイン(店内飲食)も可能ですし、プラントベース&ホールフードを選ぶのに事欠きません。玄米ご飯のベジタリアン寿司もあります。
「スターバックス」ではサラダやビーガン弁当も売っていますし、「セブンイレブン」には、カット野菜や色とりどりのフルーツのパックが冷蔵庫にびっしり並んでいます。
「アメリカのセブンイレブンの冷蔵庫に並ぶカット野菜」
国際線の機内食は、航空会社によって多少異なりますが、ベジタリアンやビーガン用、ローフードなどの選択肢がありますので、チケットの予約をするときに、お願いしておきましょう。
アメリカ便やヨーロッパ便のような長時間の遠距離フライトで、時差ボケに襲われたくなかったら、フライト中は「ウォーター・オンリー・ファスティング」がおすすめです。
食べ物の消化には膨大なエネルギーを必要とします。ましてや機内食が配膳される時間帯は目的地での食事時間とかなり異なるので、機内食をとってしまうと、目的地に着いたときの体はかなりグロッキー状態で、時差の調節に回すエネルギーが不足しています。
その結果、「夜なかなか寝付けず、日中眠い」という典型的な時差ボケ症状に悩まされることになります。
ファスティングをしていると、目的地の時間に体のリズムを容易に調整することができ、夜はぐっすり眠れ、日中もエネルギッシュに活動することができます。ただし、機内はかなり乾燥していますので、水分補給を十分に行なってください。
あなたが持病などで苦しんでいないのでしたら、たとえ旅行中に普段食べていない動物性食品や精製加工食品を食べてしまったとしても、罪の意識を感じる必要はありません。
旅行から帰ったら、前述のようなハイジーン・プログラムにまた戻ればいいのです。
どうぞ楽しい旅行でステキな年末年始をお過ごしください。
松田先生からのメッセージ(2011/11/9)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston November, 2011
日本のみなさん、こんにちは。
去る10月24日、日本滞在中だった私は、青果業界の大手各社のトップエグゼクティブの方々に「ぎんざ泥武士」にお集まりいただき、プラントベース&ホールフードのお食事を召し上がっていただきながら、「果物や野菜が与えてくれる健康効果は、どんな薬や手術よりもはるかに高い」というテーマでお話をさせていただきました。
お話の中で、キャンベル博士やエセルスティン博士の研究をテーマにした米国のドキュメンタリー映画『Forks over Knives』(正しい食事は手術に優る)の話題にふれ、「果物や野菜が豊富なプラントベース&ホールフードの食事は、心臓病・糖尿病・ガンなどの予防効果はもちろんのこと、改善や回復さえも可能にする」ということをお話ししました。
最後に、キャンベル博士が述べている「だまされてはいけない。どんな店でも、最もヘルシーな食品売り場とは、丸ごとの果物と野菜を売っているところ、つまり青果物売り場なのである」(『葬られた「第二のマクガバン報告」』下巻233ページ掲載)という言葉で締めくくった講演は、参加されたみなさんに大きな衝撃を与えたようでした。
この会を企画した理由は、青果業界のみなさんに、自分たちの扱っている商品(果物や野菜)がいかに病気予防と健康増進に役立っているかについて学んでいただき、それを多くの消費者に伝えるためのプログラムを構築していただきたいからでした。
このプログラムが実現すれば、消費者は今まで以上に果物や野菜を摂取するようになり、その結果、多くの人々の健康状態が改善され、社会に蔓延しているメタボリックシンドロームやさまざまな病気は劇的に減っていくことでしょう。
毎年1兆円規模で増えていく医療費の削減にも貢献してくれるはずです。
先月、日本各地で行なった講演会では、すでに果物や野菜が与えてくれる健康効果を自ら体験し、そのすばらしさを地元のみなさんに積極的にお伝えしているお二人の青果商の方とお会いしました。
お一人目は山梨の八百屋さん(65歳の女性)で、果物や野菜でガンを克服されたそうで、「うちのお店は果物と野菜の健康パワーを語る井戸端会議場です」と話してくれました。
もう一人は、交通事故の後遺症を果物で克服したという久留米の八百屋さん(70歳の男性)です。「今こうして健康に暮らし、普通に歩くことができるのは、果物のおかげです」と語る八百屋さんは、毎日近くの公園でラジオ体操を主宰し、参加されたみなさんにショウガ入りの自家製フルーツジュースを無料でふるまっているのだそうです。
ラジオ体操には毎回280人ほどが参加しているということですが、何より驚いたのは、35年間1日たりとも欠かさずに続けられていることでした。しかもその八百屋さんは、毎朝3時半に起きて、ジュースを36リットル作って持っていくというのです。
この八百屋さんは、10月22日の福岡での講演会場に、ドラゴンフルーツやアケビなどを盛った見事なフルーツバスケットをたくさん用意してくださったほか、参加者のみなさん全員に「バナナ1房と超大玉のミカン2個」というお土産まで用意してくださいました。
「果物への恩返しです」と、こともなげに話される姿を見て、感動せずにはいられませんでした。

全国の青果商のみなさんが、このお二人の八百屋さんのように、自らの体験を通して、果物と野菜のめざましい健康効果を消費者に伝えていってくださったら、世の中は大きく変わっていくことでしょう。
10月24日に銀座にお集まりいただいた青果業界大手のみなさんに、このお二人のことをご紹介したのは言うまでもありません。
業界大手のみなさんには、これを契機に一致協力して「果物と野菜の病気予防&健康増進効果」を広く伝えるプロジェクト作りに取り組んでいただきたい、と切に願うばかりです。
松田先生からのメッセージ(2011/10/11)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston October, 2011
日本のみなさん、こんにちは。
-アメリカの死因第一位である心臓病は、バイパス手術・ステント・薬の投与ではもはや解決できない。だが、プラントベースの食事をすることによって完全に撃退することができる!
夏の盛りの8月22日、ニュース専門テレビ局CNNが放送したドキュメンタリー番組『The Last Heart Attack』(心臓発作を二度と起こさないために)が、アメリカ社会に大きな反響を巻き起こしています。

(Dr. Sanjay Gupta Reports: The Last Heart Attack
http://sanjayguptamd.blogs.cnn.com/2011/08/29/sanjay-gupta-reports-the-last-heart-attack/ より)<YOUTUBE : http://www.youtube.com/watch?v=S-Unn7LjFkI>
CNNの看板キャスター、サンジェイ・グプタ医学博士(医療主任担当記者)が1年余りにわたって追跡してきた「心臓病治療の隠された真実」が、クリントン元大統領という強い影響力を持った人物のサポートを得て、テレビで初めて公表されたのです。
クリントン元大統領はそれまで超一流の医療を受けていたにもかかわらず、冠動脈閉塞による狭心症を二度も発症し、バイパス手術やステント挿入手術を受けることになったのか。グプタ博士の質問に、元大統領は率直に答えています。
2010年、元大統領は二度目の心臓発作のあと、「医学では心臓病は解決できない」ことを身を持って知り、生涯胸の痛みに苦しまないためには、徹底的な食事転換こそ最重要であることに気がついたそうです。クリントン氏は語ります。
「肉(魚も含む)・卵・乳製品などは食べません。油もほとんど使いません。母親から生まれた動物やその卵やミルク、そしてもともと顔のあった食品は食べないことが今の食生活上のモットーです」
そして、自ら「ビーガン(徹底したベジタリアン)です」と言い切り、さらに、
「その結果、血液検査の状況(コレステロール値、中性脂肪値など)はすべて良好で、血圧・心拍数も正常です。体重は13歳のときと同じ185ポンド(約84キロ)になり、睡眠時間が少なくても健康でエネルギーに満ちあふれています」と元気に語っていました。
グプタ博士は「バイパス手術やステント挿入を受けた心臓病患者」と、「食事療法を選択した心臓病患者」を1年間追跡取材し、その対照的な結果について解説しています。
冠動脈狭窄のため4本のバイパス手術を受けた53歳の男性は、3週間後、ほんの少し歩いただけで再び狭心症を起こし、4本のステント挿入手術を受けなければならなくなりました。以来この男性は、以前のような普通の生活に戻れていません。
一方、冠動脈完全閉塞のため、ただちにバイパス手術を受けるようにすすめられた65歳の女性は、その場で手術をきっぱりと断わり、プラントベースの食事に変えました。
「この女性は自分をリスクに陥れているのではないか」というグプタ博士の質問に、『心臓病は食生活で治す』(角川学芸出版刊)の著者・エセルスティン博士は、次のように答えています。
「この食事法をしていれば、たとえ家族に深刻な心臓病歴があったとしても、決して心臓発作を起こさない体にすることができます。そのことは20年余りにわたる研究が証明しています」
手術を拒否したこの65歳の女性は、その1年後、心臓病を完全に克服し、アスリート並みのハードな縄跳びトレーニングをこなすほどに回復しています。
詳細は超健康革命の会「会報」50号(2011年10月号)をご覧ください。
松田先生からのメッセージ(2011/9/1)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston September, 2011
日本のみなさん、こんにちは。
日本では9月1日は防災の日に当たりますが、東日本大震災のつらい経験をされたあとだけに、日本のみなさんはこの日を以前にも増して深刻な気持ちで迎えられたことでしょう。
地震や津波の心配がないヒューストンに暮らす私は、日本のみなさんに大変申し訳なく思っています。
さて、先日、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙や『ニューヨーク・タイムズ』紙のベストセラーリストに常時ランクされている人気作家、ジェフリー・ギトマーさんとお会いする機会がありました。
『Little Red Book of Selling』(邦訳『営業の赤本』日経BP社刊)や『The Sales Bible』(邦訳『セールスバイブル』イースト・プレス刊)などの著書は、日本の営業マンや営業ウーマンの間でも広く読まれているようです。
私は営業とは無関係の世界にいますけれど、ギトマーさんの本には魅力を感じています。「人間の本質」「より良い人生のあり方」などについて、ごく当たり前のことを述べていながら、私たちが普段全く気付いていない大切なことに気付かせてくれるからです。
私はギトマーさんの本から、より高いゴールをめざして常に前向きに生きていくためのすばらしいモチベーションをたくさんいただいてきましたが、今回直接お話しを伺い、ギトマーさんの生き方や営業戦略に、ますます惹きつけられてしまいました。
今でこそ、IBMやヒルトンホテル、BMW、ゼロックスといった多くの一流企業の営業やサービス部門のコンサルタントとして全米一の指導者と言われていますが、全く売れなかった営業マン当時のお話や自己破産という苦汁まで味わったギトマーさんのお話には、深く学ぶところがたくさんありました。

なかでもこのページを読んでくださっているみなさんとぜひシェアしたいと思ったのは、次のメッセージです。
「いやな出来事があったり、いやな思いにさせられたりしたときは、それを受け入れるか、忘れてしまうようにすること」
ギトマーさんは「許してしまうと、わだかまりから解放される。
許すことによって、もっと前向きに生きていけるようになる」と言います。
そして、「気になることは寝る前に全部書いてしまうと3分で眠りにつける」とも教えてくれました。
不安やネガティブな思いをいつも心に引きずっていると、どんなに食生活が正しく、十分な睡眠や運動、そして日光などをとり入れていても、最高の健康を手にすることはできません。「心を安らかに保つこと」は「健康の七大要素」の一つです。
こうした点からも、ギトマーさんのメッセージはとてもすばらしいものだと思います。
「日本のみなさんにもこのメッセージをお伝えしたいのですが」とお願いしたところ、ギトマーさんは「ぜひ、そうしてください」と快諾してくださいました。
なお、ストレスマネージメントについては、超健康革命の会「会報」50号(2011年10月初旬発送予定)でさらに詳しく記す予定です。
松田先生からのメッセージ(2011/8/17)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston August, 2011
日本のみなさんこんにちは。暑い日が続きますが、夏バテしていませんか。
奄美大島と同じ緯度にあるヒューストンは、連日40度近い暑さが続いています。
私は真夏でも屋外でジョギングを欠かさないので、今は日に焼けて真黒です。でも、体の中から日焼けを防ぎ、細胞が酸化しないようにする抗酸化栄養をたっぷりとっているので、皮膚ガンなどの心配はしていません。
強い日差しが照りつける真夏でも自然界に生息する木々や草花、果物や野菜、そしてたくさんの色とりどりの豆や穀物は皆、朝から夕方まで強力な紫外線を浴びているのに、全くダメージを受けません。その理由は、これらの植物が「天然の日焼け止め」(細胞を紫外線のダメージから守る抗酸化栄養)をたくさん持っていて、細胞を自ら守っているためです。ですから、果物や野菜をたっぷり食べている私も天然の日焼け止めをたっぷりととり込んでいることになります。

さて、夏の朝の一番のご馳走といえば、スイカですね。ジョギングで汗を流したあとの私にとって、スイカは何よりのご馳走です。
たいていの人は、スイカは食後のデザートにしていますが、これは、「果物は胃が空のときに食べる」というナチュラル・ハイジーンのルールを知らないからです。
胃での消化を必要としないスイカはすぐに腸に進もうとしますが、食後のデザートにしてしまうとデザートの前に食べたものがまだ胃に残っていて、その消化が終わるまで、スイカは胃の中で足止めされてしまいます。
スイカはほかの果物よりも腐りやすいので、胃の中で足止めされている間に腐敗し、それによって増殖した微生物が有毒物質を発生させ、下痢や食中毒を引き起こす可能性さえあるのです。スイカを食べたあと、お腹をこわす人がいるのはそのためです。
アメリカでは最近、スイカに塩コショウして小麦粉をまぶし、オリーブオイルを熱したフライパンで焼いた「スイカのオイル焼き」とか、片栗粉をまぶしてバターを敷いたフライパンで焼いたスイカに、照り焼きソースや焼き肉のたれをかけた「スイカの照り焼き」、
あるいはスイカをバーベキューグリルで焼き、角切りトマト、ピスタチオ、コリアンダーの葉のみじん切り、バルサミコ酢、オリーブオイル、それに塩コショウを合わせて作ったトッピングをかけた「スイカのステーキ」など、さまざまなレシピが氾濫しています。
先日も出張先のロサンゼルスで見た朝のニュース番組で、キャスターが市内で話題を呼んでいる、あるオーガニック・グルメレストランの「スイカのステーキ」を、店の厨房からレポートしていました。
試食したキャスターが「Wow, this is delicious!」と驚きの声をあげたのですが、そのキャスターが日系アメリカ人だったためでしょうか、私には「ウワーオ、スッゴイおいしい!」と日本語のように聞こえてしまいました。
「スイカの切り身をグリルすると一見ステーキのように見え、味もどことなくレア・ステーキのようなのに、牛ステーキのように脂肪やコレステロールが含まれていないので、ずっとヘルシー」ということで、肥満大国のアメリカではニュースバリューがあるかもしれませんが、これを食べた人の体はきっと悲鳴をあげることでしょう。
「スイカと油」の組み合わせは、消化器官にとって最悪の組み合わせです。油は食べ物の中で最も消化処理に時間がかかります。反対に、スイカは消化をほとんど必要としていません。ストレートに腸に運ばれたいスイカと最も消化に手間のかかる油を一緒に食べれば、スイカの腐敗は進み、体への負担は増大します。
スイカは胃が空のときに、自然の形でそのまま食べさえすれば、消化のためのエネルギーと酵素を大幅に節約できるうえ、未消化の物質が長時間消化器官の中にとどまることで有害副産物を発生させるようなこともありません。
スイカを食事のあとに食べたり、ほかのものと合わせて複雑な食べ方をしたりすると、体は消化処理のために、大量のエネルギーと酵素を浪費することになり、下痢や腹痛を起こすことにもなりかねません。
「夏バテや腹痛の原因は、こんなところにもある」ということを知っておいてください。
松田先生からのメッセージ(2011/7/23)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston July, 2011
日本のみなさんこんにちは。
今アメリカのスーパーマーケットには、イチゴ、ブルーベリー、ラズベリー、マルベリーなど、色とりどりのベリー類がたくさん並んでいます。
なかでも私のお気に入りは「マルベリー(桑の実)」です。マルベリーを口に含むたびに、幼かった頃、桑畑で唇を紫色に染めながら、この実をほおばっていた日のことが、とても懐かしく思い出されます。
さて、みなさんは現在の自分の体重や健康状態に満足していらっしゃいますか。
頭痛・生理痛・PMS・便秘・消化障害、あるいは血圧・血糖値・コレステロール値などが高いといったトラブルがあるとしたら、それはみなさん自身が選択し、行なってきた食習慣やライフスタイルの「結果」です。
この点に目を向けずに、不快な症状をいち早くなくしたり、血圧や血糖値、コレステロール値などを下げたりする薬に頼っているとしたら、知らず知らずのうちに自分の体を傷つけ、やがて深刻な病気から免れることができなくなってしまいます。
超健康革命の会「会報」第49号(2011年7月号)では、この点について詳しく記していますので、ぜひご覧ください。
また、「会報」第49号では、『The China Study』(邦題『葬られた「第二のマクガバン報告」』)がアメリカの著名人からいかに広く評価され推奨されているか、
その理由についてをはじめ、さらにキャンベル博士とエセルスティン博士からのメッセージをテーマにしたドキュメンタリー映画『Forks Over Knives』(正しい食事は手術に勝る)についてなど、「ホリスティック&ナチュラルヘルス」に関心のある人にとっては見逃せない「最新USA情報」が掲載されています。
ナチュハイ体験者が綴る「実践チェック」へのアドバイスやナチュハイ実践者からの質問への回答も、実際にみなさんのお役に立てられるよう記したつもりです。
●放射性物質に関するキャンベル博士からのメッセージ(その2)
5月のメッセージで、放射線による障害を最小限に食い止めるための対策として、「緑葉野菜や色とりどりの野菜を摂取するように」というキャンベル博士からのアドバイスを掲載しました。
しかし、福島産や関東産の野菜などから一時期、暫定規制値を上回る放射性物質が検出されるなどしたことから、「放射性物質が心配されるような野菜が、はたして本当にガンの予防や健康維持のために役立つのだろうか」という疑問を抱いている人もけっして少なくないことでしょう。
先日キャンベル博士にお会いした際に、この点についてご意見を伺いました。
キャンベル博士は、「これはあくまでも私個人の意見ですが」と前置きしたうえで、次のように話されました。
「緑葉野菜に含まれる抗酸化力の高いファイトケミカルによるガン細胞の形成・成長阻止能力は、放射性物質が及ぼすガン細胞の形成や成長リスクをしのぐものなので、こうした野菜でも控えずに摂取するほうが賢明です」
原発事故以来「ガンを恐れて野菜の摂取を控えている」という人は、動物性食品や精製加工食品中心の食事をしていることでしょう。しかし、これらの食品がガン細胞の形成や成長を助長してしまうことは、『葬られた「第二のマクガバン報告」』にも記されているように、多くの研究で証明されているのです。
「何を、いつ、どのように食べるのか」ということは、みなさん自身による選択です。自分の体を健康に保つために、ぜひ賢い選択をしてほしいと思います。
松田先生からのメッセージ(2011/6/22)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston June, 2011
日本のみなさん、こんにちは。日本は梅雨の真っ最中でスッキリしないお天気が続いていることと思いますが、私のいるヒューストンはすでに真夏の気候になっていて、記録に迫る猛暑の日々が続いています。
さて、私のメッセージを毎月読んでくださっているみなさんは、私たちの体にとって最もふさわしい食事は、「プラントベースでホールフード」だということは、すでにご存じのことと思います。
とはいえ、「それはよくわかってはいるものの、接待や出張が多いから、プラントベースの食事を続けるのはなかなかむずかしい」と思っている方も少なくないでしょう。
でも、ちょっと待ってください。スティーブ・ウィン(ラスベガスのホテル王)、グル・ラルバニ(電子通信業界の大御所)、モート・ズッカーマン(メディア界と不動産業界の大富豪)、ビズ・ストーン(ツイッターの共同創始者)、ジョン・マッケイ(ホールフーズ・マーケットのCEO)、ビル・フォード(フォード社の会長)、トム・フレストン(バイアコム社の元CEO)といった、アメリカ実業界の第一線で活躍しているスーパー・エグゼクティブたちは、「それは言い訳にすぎない」と言うかもしれません。
彼らは仕事柄、毎日のようにランチやディナーの接待があり、アメリカ国内はもとより、世界各地への出張の多さも庶民とは比較になりません。それでも彼らは全員、「動物性食品は一切食べない」という徹底した「ビーガン」を通しているのです。
このように、今アメリカでは、「ビーガン」のライフスタイルを選択するスーパー・エグゼクティブたちが目立って増えてきています。彼らが食習慣を変えたのは、自分の健康をコントロールすることは、経営責任者にとって不可欠な条件であり、「心臓病、ガン、糖尿病などの病気は、プラントベースでホールフードの食習慣に変えることによって、予防ばかりか、ほとんどの場合、改善可能である」ということを学んだからです。

「ラスベガスを変えた男」として有名なスティーブ・ウェイン氏は、2010年6月、この知識を得るやいなや、その翌日には早くもビーガンに転向した、といいます。
さらに自分の会社のほとんどの上級管理職を説得してビーガンに転向させ、所有するラスベガスの3つのホテルとマカオの2つのホテル内のすべてのレストランに(それがたとえステーキハウスであっても)、魅力的なビーガン料理のさまざまなメニューを別に用意するよう徹底させたのです。
彼が経営するホテル「ウィン・ラスベガス(WYNN LAS VEGAS)」内の中華料理店「ウィング・レイ(WING LEI)」では、野菜炒めも「ノーオイル」という徹底ぶりです。「ザ・バフェ(THE BUFFET)」(ビュッフェ・レストラン)では、ビーガン料理には、「ビーガン」の名札までついています。
今日、アメリカ社会では、ビーガンはもはや「特殊な人々」ではなく、セレブやトップ・エグゼクティブたちの「ステータス・シンボル」となっているのです。
昨年、クリントン元大統領がビーガンに転向して24ポンド(約11キロ)減量し、持病の心臓病を改善させたニュースは、このホームページでもご紹介しました(2010年10月のメッセージ)。
『The China Study』(邦題『葬られた「第二のマクガバン報告」』)を読んでビーガンに転向したマイク・タイソン氏は8か月で130ポンド(約59キロ)減量し、飛躍的にアップしたエネルギーを、今ではビーガン・レストラン・チェーン開設の準備に注いでいるといいます。
前出のホテル王ウィン氏(69歳)は、ビーガンの食事に変えて以来、コレステロール低下薬が不要になったといいますし、マッケイ氏(58歳)は20ポンド(約9キロ)やせ、血圧・コレステロール値があっという間に下がり、「20年前より健康になった」と言っています。
日本のトップ・エグゼクティブのみなさん、エネルギーに満ちあふれた健康な体で、精力的に仕事をこなしていくためにも、アメリカのスーパー・エグゼクティブの賢い選択を参考にされてみてはいかがですか。
松田先生からのメッセージ(2011/5/12)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston May, 2011
日本のみなさん、こんにちは。
東日本大震災、そして原発事故の影響で戦後最大の危機に直面している日本のみなさんは、連休中も不安な思いで過ごされた方が多かったに違いありません。
今回、日本各地での講演会やセミナーのために日本に向かう私に「こんな危険なときに、日本へ行くことはないじゃないの」と心配してくれる友人もいました。
でも私は、「こんな時期だからこそ、日本へ行って日本のみなさんにお話ししてきたいことがあるの」と言って日本へ旅立ちました。

その「どうしてもお話したいこと」というのは
二つ。
一つは、「天災は防ぐことはできませんが、病気は誰にでも簡単に防ぐことができる」ということ。
もう一つは、「たとえ放射線に被曝しても、体を守る究極の対策はプラントベースの食習慣に尽きる」ということでした。
各地で行なわれた講演会で私は大勢のみなさんとお会いして、「自分の体を自分で守るためナチュラル・ハイジーン・プログラムを積極的にとり入れている人々が日本でも着実に増えている」という確信を得ました。
鹿児島での講演会は南日本新聞社、鹿児島市、鹿児島市教育委員会などの後援を得た「体にふさわしい食事で健康改善をめざす有志の会」の方を中心に参加者320人余りという盛大なものでした。その大半は「ナチュラル・ハイジーンについて聞くのはこれが初めて」という中高年の女性でしたが、全員が非常に熱心に私の話に耳を傾けてくださったことに感動いたしました。
京都では、参加されたみなさん全員がすでにナチュラル・ハイジーンの実践者、というとても活気がある講演会でした。そして何より驚かされたのは、お母さんと一緒に来ていた小学生が、「お話を聞いて自分の体は自分で守ろうと思いました」という感想を述べてくれたことです。
東京での「ディナー講演会」では、16歳の男子高校生が一番前の席で食い入るように私のお話を聞いてくれました。
彼は、お母様の書棚で見つけた『女性のためのナチュラル・ハイジーン』を読んで、その翌日からさっそく、ナチュラル・ハイジーンの食事を始めたそうです。家中に「肉はだめ」「牛乳はだめ」「卵はだめ」といった張り紙をして、お母様もナチュラル・ハイジニストにさせてしまった、と話してくれました。
埼玉では「自分の健康は自分で守ろう」という意識の高い人々が多く参加してくれました。それは主催をされた方が、「体にふさわしい食事とライフスタイル」を学ぶ勉強会を定期的に開催していることが大きく影響しているからだと思います。
当会会員でもある坂戸西診療所院長の伊利元先生も、奥様とご一緒にご参加くださいました(伊利先生はホームページ<http://daigenki.jp/>でナチュラル・ハイジーンのことを紹介されています)。
このように、今回の日本各地での講演会では、子供や大人を問わず、「ヘルシーな食事によって病気をしない体づくり」を積極的に実践しようとしている多くの人との出会いの機会をいただき、とても幸せでした。
「ナチュラル・ハイジーン・ライフ」は着実に日本の社会にも根づき始めている、ということを実感できた私は、「やはり日本に来てよかった」との想いを強く抱きながら、帰国の途につきました。
●キャンベル博士から寄せられたメッセージ
日本での講演やセミナーを無事に終えてアメリカに戻った翌日、キャンベル博士から「放射線とガンのリスク」に関して日本のみなさんに宛て、次のようなメッセージをいただきました。
――放射線への対策について――
原発事故については非常に悲しく思いますが、放射線による障害を最小限に食い止めるために、私が日本のみなさんにできる実用的なアドバイスは、「抗酸化力に富む食品を豊富に摂取する」ということです。
すなわち緑葉野菜をはじめとして、色とりどりの野菜を(サプリメントではなく)ホールフードの形で食べるようにすることです。
なぜなら、こうした生きた食べ物は、放射線に対して最も有効な解毒剤となるからです。
T・コリン・キャンベル
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東日本大震災・大津波に伴う原発事故の影響に関連して、
「放射能を浴びた場合のナチュラル・ハイジーン的な対応」や「今後の食生活対策」について、
松田先生から送られてきたメッセージを掲載させていただきます。
New松田先生からの緊急メッセージ(2011/4/12)
ナチュラル・ハイジーンの重要な教えの一つに、「有害物質とはっきりわかっているものは体にとり込まないようにする」ということがあります。
ハーバート・M・シェルトン博士やT・C・フライ博士をはじめ、ナチュラル・ハイジーンの指導者たちは、原子力発電には反対で、放射性物質のリスクのあるところからは極力離れて生活することをすすめています。
そのため、ナチュラル・ハイジーンの分野での「放射能を浴びてしまったときの対応」に関して明記された文献はありません。したがって、ここでお話しすることは、あくまで私の意見であることをお断わりしておきます。
福島県産や茨城県産のアブラナ科の野菜類やホウレンソウなどの葉物野菜に暫定基準値を超えた放射性物質が検出されたため、出荷制限が出されました。
毎日豊富に緑葉野菜を生で摂取しているハイジニストのみなさんの中には、「では、この先いったい何を食べたらいいのか」と不安を募らせている方も多いことでしょう。
もちろん放射性物質が検出された野菜は使用しないに越したことはないので、安全な数値のものを使用することをおすすめしますが、冷凍野菜のケールやブロッコリー、芽キャベツ、ホウレンソウなどを使うのも一つの方法でしょう。
アブラナ科の野菜の種を自宅で発芽させて食べることもおすすめします。ファイトケミカルはもちろんのこと、ビタミンやミネラルの宝庫です。カイワレ大根もいいでしょう。
摂取できる野菜の量が限られてしまいますので、穀類や豆類を発芽させたもの(スプラウト)からも、ビタミンやミネラルの補給をしましょう。
経済的にゆとりがあれば、一時的な措置として、青汁(一例として大麦若葉エキスなど)のような市販の健康食品に頼るのもよいかと思います。
たとえ一時的に緑葉野菜の摂取量が少なくなることはやむを得ないとしても、摂取が制限されていない野菜や果物もあるわけですから、できる範囲で摂取したらよいと私は思います。
安心して摂取できる食品が限られてしまっていることを、どうか悲観しないでください。ドライフルーツを水に浸したもの、木の実や種子類、豆類や全穀類を発芽させたものなどは、とても栄養豊かでヘルシーな食べ物です。海藻も天然のすばらしいヨウ素源で、甲状腺に放射性ヨウ素が結びつくのを防ぎます。
自宅退避を余儀なくされている地域のみなさんも、自宅にあるものでしのぐ際に、加工食品やインスタント食品、缶詰の動物性食品などに頼らず、こうした食べ物の入手が可能となり、積極的に利用していただける状況になることを願っています。
たとえ放射性物質が体内にとり込まれてしまっても、体にふさわしい食事をしていれば、排泄作業を行なうためのエネルギーが確保され、有害な発ガン物質も速やかに体外へ排泄されていきます。
体はすばらしい機械です。私たちが意識していようと意識していまいと、常にベストのコンディションで機能するよう努力してくれています。ですから、体にとって有害な物質がとり込まれた場合でも、体に必要な条件さえ与えてあげていれば、排泄するエネルギーが確保され、懸命に取り除く努力をしてくれます。
悪臭のひどい煙を吸い込んでしまったとき、ひどく咳き込んだり、吐いたり、あるいは鼻水がひどくなったり、といった経験をしたことがありませんか。クシャミをしたり、頭痛・発熱・下痢といった症状が起こることもあります。
これらはすべて、体が有害物質を早急に排泄させるための緊急手段なのです。このときの鼻水には固形物質が含まれていたり、色が付いていたり、あるいは化学物質特有の悪臭や味がしたりします。
私たちが意識して行なわなければならないことは、排泄作業が円滑に行なわれるよう、体のクレンジングやデトックス(解毒)のためのエネルギーを確保することです。
もちろん体の排泄機能を万全にしておくには、十分な睡眠、日光に当たること、毎日体を活発に動かすこと、なども忘れてはなりません。
また、たとえ体内にとり込まれた放射性物質の100%を排泄させることができなくても、プラントベースの食事をしている限り、キャンベル博士の研究が明らかにしているように、放射性発ガン物質が正常細胞をガン化させてしまうようなことは避けられるでしょう。
さらに、色とりどりの果物や野菜(特にアブラナ科の葉物野菜)、豆類、全穀類に含まれる抗酸化力が強いファイトケミカルは、体内にとり込まれた放射性物質のような有害物質の排泄に不可欠な免疫力のアップに役立ちます。
万が一とり込まれた放射性物質がガン細胞の形成や成長に関与し始めたとしても、アブラナ科の野菜に豊富に含まれる「イソチオシアネート」のようなファイトケミカルには、ガン細胞の形成や成長を阻止するばかりか、ガン細胞を死滅に追いやる、などの働きがあります。
以上、ここに記したことは、あくまでも私からの参考意見ですので、どのように対処されるかは、みなさんご自身で選択されご判断いただければ幸いです。
今回のような未曾有の大地震・大津波は自分でコントロールできることではありませんが、食べ物を変えていくことはこうした非常時でも可能なことでしょう。放射能対策も、自分でコントロールできることから優先順位をご自身で選択し、行動していかざるを得ないと思います。
今はただ、災害がこれ以上起こることのないよう、そしてみなさんの祈る力で原発事故が一日も早く沈静化することを何よりも願っています。
みなさんのご無事を祈り続けます。
松田先生からのメッセージ(2011/3/20)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston March, 2011
日本のみなさんこんにちは。
まず、このたびの東日本大震災で甚大な被害に遭われました多くのみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。
地震と津波が発生した3月11日以来、私のところには世界各地のナチュラル・ハイジーンつながりの友人たちからメールや電話が殺到し、私自身や日本にいる私の家族・友人たちの安否を気遣うとともに、被害に遭われたすべての方へのお見舞いのことばが送られてきました。
メッセージの冒頭にあたり、世界中のナチュラル・ハイジーンのお友達が日本のみなさんを応援している、ということをお知らせしておきます。
さて、先月末から今月初めにかけて行なわれた「第8回海洋ホリスティックヘルス“健康への旅”セミナー」で、『The China Study』(邦訳『葬られた「第二のマクガバン報告」』)の著者キャンベル博士とご子息のトム(トーマスの愛称)のお二人と一週間ご一緒させていただく機会がありました。お二人に刊行されたばかりの『葬られた「第二のマクガバン報告」』の「下巻」をお渡しし、これで「上・中・下」巻の三部作が完結したことをご報告したところ、とても喜んでくださいました。

共著者であるお二人は、この日本語版にことのほか高い関心を寄せています。
というのは、『The China Study』は日本語版以外にも、14か国語に翻訳されていますが、どのような人が翻訳し、どのように翻訳されているか、その評判はどうなのかなどに関し、お二人が把握しているのは日本語版だけだからです。
日本語版以外の情報は一切伝わってこない、といいます。そのため私が日本語版に関するお話をすると、毎回キャンベル博士やトムばかりか、博士の奥様(カレン)までが熱心に耳を傾けてくださいます。
今回も日本語版を一緒に見ながら、その構成について詳しくお話ししたところ、キャンベル博士もトムも、原書以上にきめ細かく丁寧に編集されていることに驚かれ、とても感激しているご様子でした。
科学分野の翻訳書といえば、たいてい原書の英文がその国の言語に直訳されているにすぎない、というものが多いのですが、『The China Study』の日本語版では、どちらかというと「科学の教科書」という印象が強いこの本を、大勢の人に気軽に読んでいただける「実用的な一般書」になるよう随所に工夫が凝らされている、ということがわかったからです。
図表にはそれぞれ簡単な解説が施され、本文を読まなくてもその図表が何を表わしているのか、把握できるようにされていることや、中国人とアメリカ人の食習慣や病気の種類の違いを比較している図表では、参考のために日本人の場合に関するデータも加えられていることも、とても高く評価してくださいました。
それは「世界一の長寿国」を誇る日本の場合、「日本人は動物性食品中心のアメリカ人ほどたくさんの肉や乳製品をとっていないから、この本の情報は日本人には当てはまらない」と一蹴する読者も多いのではないか、という危惧がお二人にはあったからです。
しかし国が豊かになると、アメリカ人の食生活のように、「体にとって良いタンパク質」と誤って信じられている動物性タンパク質の摂取量が増えていくのが世界的傾向で、日本の場合もその例に漏れません。
そのため日本語版では日本人のデータを加え、「日本人の食習慣はもはや中国農村部の人々がしているような、プラントベースでホールフードの食事ではなく、アメリカ人のものに非常に近く、人々の間に蔓延している病気のパターンもまた、アメリカのものと同一である」ということを読者に伝え、「本書の情報は日本人には当てはまらない」という誤解を排除するようにしました。
これによって日本の読者のみなさんにも、本書の情報を役立てていただけるに違いない、と確信しています。これは、キャンベル博士が執筆当初からおっしゃっていた「死因第1位がガンである日本のみなさんに、この本の情報を役立てていただきたい」という博士の願いをかなえるために不可欠なことでした。
このようにして完成した『葬られた「第二のマクガバン報告」』(上・中・下巻)三部作について私の説明を聞いてくださった博士とトムは、「日本語版は原書の『The China Study』以上に魅力的な本になっている」という印象を持たれたようで、「日本での反響が大いに楽しみです」と期待されていました。
みなさん、ぜひこの本の情報をライフスタイルにとり入れ、すばらしい効果を体験してください。それは私たちの社会からさまざまな病気を追放し、医療費を節約し、さらには地球環境の改善にもつながるのです。
なお、「超健康革命の会」の「会報」第48号(4月初旬発行)は、『葬られた「第二のマクガバン報告」』三部作完結を記念した特集を組んでいますので、こちらもぜひご覧になってみてください。
本のご案内は、
グスコー出版 : http://www.gsco-publishing.jp
松田先生からのメッセージ(2011/2/23)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston February, 2011
日本のみなさん、こんにちは。 長らくお待たせしていた『葬られた「第二のマクガバン報告」』の下巻が発売になりました。これで「上・中・下」巻が出揃い、三部作が完結しました。
原書の内容を、余すところなく完全な姿で日本のみなさんに読んでいただける日を迎えることができ、私は今、胸がいっぱいです。

「日本ではガンが死因の1位でもあり、日本のみなさんにも今書いている本の情報を役立てていただきたいので、日本語版の出版にぜひ力を貸してほしい」――まだ執筆途上だったにもかかわらず、キャンベル博士から届いた声が昨日のことのように思い出されます。
キャンベル博士との約束を果たせたことはもちろん大きな喜びとなっていますが、それ以上にうれしいのは、翻訳をお受けしたことにより、日本のみなさんが最も恐れているガンという病気に対し、「最も確実で信頼できる予防法と改善法」をご紹介できたことです。
「プラントベースでホールフードの食事」をとること――非常に単純な結論ですが、それは「どんな薬や手術にも優るベストの対策」であることは、本書(上、中、下巻)を通して一貫して博士が主張していることです。「すでに確かな証拠を握っている」というキャンベル博士の力強いメッセージは、これまでテレビや新聞あるいは、お医者様や政府関連の健康機関を通して、ほとんど聞いたことがなかったことでしょう。
アメリカでは『The China Study』の刊行以来、博士のメッセージに励まされ、ガンを克服した人が数多く出てきています。日本においても、本書の三部作がガンを抱えて恐怖と絶望のどん底にいるたくさんの方々に、大きな「希望の光」を灯してくれることになるでしょう。
ガンばかりではありません。心臓病や糖尿病、肥満ほかさまざまな慢性の病気も、本書のメッセージを素直に受け入れ、実践すれば、予防はもちろん、すばらしい改善効果が期待できるのです。
昨年10月のメッセージにも記しましたが、クリントン元大統領が『The China Study』を読んだことがきっかけで、24ポンド(約11キロ)の減量を実現し、持病の心臓病改善に成功したことは、世界中の心臓病患者のみなさんに大きな希望を与えました。
(参考:http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20101004/Searchina_20101004027.html )
そうしたこともあって、アメリカではこの本に対する、人々の関心は高まるばかりです。先日も「ニューヨーク・タイムズ」紙オンライン版の「健康」欄で本書とキャンベル博士の写真付きの記事が掲載されていました。詳細については「超健康革命の会」会報第48号(4月1日号)でご紹介する予定です。
日本ではいまだに最良のガン予防対策とはマンモグラフィー、PSA、内視鏡、ペットスキャンなどによる早期発見であり、手術と化学療法、放射線療法、あるいは血管新生阻害剤などの治療法がベストだとされています。

日本の多くのみなさんにとって、『葬られた「第二のマクガバン報告」』の三部作がこうした既存の概念を打ち破る契機となることを願っています。
『葬られた「第二のマクガバン報告」』三部作完結を記念して、来る3月31日(木)に「真実の栄養学」を知るための勉強会が開催されます。これは「薬を出さない小児科医」として有名な真弓定夫先生が、「ガン患者をこれ以上増やしてはいけない」という想いから企画された勉強会です。
(詳細は ⇒ こちら )
また、4月25日には本書をテーマにした真弓先生と私の「ジョイント特別セミナー」も開催される予定です。(詳細は ⇒ こちら )
松田先生からのメッセージ(2011/1/30)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston January, 2011
日本のみなさん、こんにちは。新しい年が始まってすでに1か月が過ぎましたが、いかがお過ごしでしょうか。新年に今年の目標を立てられた方の計画が順調に進んでいるといいですね。
さて立春も近づき暦のうえでは春も間近ですが、今がいちばん寒さの厳しいとき、今年も季節性インフルエンザの流行を伝えるニュースがメディアをにぎわしています。今回は、ナチュハイ式「季節性インフルエンザ撃退法」をお伝えしましょう。
メディアを通じ最もよく耳にする予防対策は、「予防接種」「手洗い」「うがい」、そして「マスクの着用」です。
しかしニュースが伝えない、もっと重要なことがあります。それは体の免疫力を高め、ウィルスが感染しないようにすることです。強い免疫機能を保持している人は、バクテリア(細菌類)やウィルス、カビ(真菌類)ばかりか、ガン細胞によって引き起こされるトラブルさえも、撃退することができてしまうからです。
そこで、体の免疫力を最大限に発揮させるための「3つの心がけ」をご紹介しましょう。

(その1)七色の野菜・果物をたくさん食べること。
バラエティーに富む果物や野菜をたくさん食べましょう。一口食べるごとに、色とりどりの果物や野菜に含まれる無数のファイトケミカルが体に与えられます。
ファイトケミカルには免疫力を強化するさまざまな要素が秘められていて、さまざまな相乗効果が細胞をダメージから守ってくれるのです。
ミカンに含まれる「フラボノイド類」、ニンジンやカボチャのさまざまな「カロテノイド類」、小松菜やブロッコリー、大根などに含まれる「イソチオシアネート」、ブルーベリーやブドウ、レッドキャベツなどに豊富な「アントシアニン」など、虹のような七色の植物を体内に入れることは、私たちの免疫力を高め、スーパーヘルシーな体作りの強力な味方となります。

(その2)未精製・未加工(ホールフード)の食べ物を食事にとり入れること。
砂糖やブドウ糖果糖液糖、白米、白い小麦粉製品(精白小麦のパン・麺類・お菓子類)などの精製食品は、体の免疫機能にとって大敵です。
菓子パンや和菓子1個、あるいは缶コーヒーや清涼飲料1缶摂取するごとに、免疫力は食後5時間にわたって25%も低下してしまいます。
(その3)日光に十分当たること。
日光に当たったときに皮膚表面下で作られるビタミンDは、免疫機能の原動力です。体内のどの細胞にもビタミンDのレセプター(受容体)があると言われることから、細胞がいかにこのビタミンDを必要としているかがわかります。
今日、地球上に暮らす現代人のおよそ半数は、ビタミンDが不足しているといわれています。
特に戸外で過ごす機会の少ない冬は、ビタミンDが不足しがちになるので努めて日光に当たることが必要です。
そのほか、「新鮮な空気を吸うこと」「エクササイズなど毎日運動すること」「十分な睡眠をとること」「ストレス・マネージメントに気をつかうこと」なども、不可欠な要素であることは言うまでもありません。
免疫機能が万全であれば、周りでどんなに風邪やインフルエンザが蔓延していても、恐れることはありません。
つい最近、イギリス政府保健局は、子供たちへのインフルエンザの集団予防接種の中止を発表しました。
(注)http://www.naturalnews.com/030977_vaccine_shortage.html
これはワクチン不足に対応するための措置だそうですが、イギリス当局は「そもそも健康な人には予防接種は全く必要ない」と説明しています。(「季節性インフルエンザ予防接種には効果がない」というコクラン共同計画の研究結果を、1月に発送した「超健康革命の会」の会報47号に掲載しました)
免疫力を最大限に高め、みなさんが病気をせずに今年の目標に向かって邁進していただけたら、と願っています。
松田先生からのメッセージ(2010/12/17)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston December, 2010
皆さん、こんにちは。前回のメッセージでは10月の来日時に感じた、皆さんの「健康意識の変化」についてお話ししました。
今回は、もう一つ実感した別の大きな変化についてお伝えすることにします。
それは三人のナチュラル・ハイジーン・ベイビーに出会ったことです。三人はそれぞれ生後1か月、2か月半、5か月という赤ちゃんです。
そして、そのお母さんたちは皆、結婚前に私の著書や講演会を通じてナチュラル・ハイジーンと出会い、それ以来スーパーヘルシーな食習慣とライフスタイルを続けている女性たちだったのです。

赤ちゃんは三人ともとてもおとなしく、ぐずることがありません。お母さんたちは異口同音に、「よく眠ってくれるので手もかからないし、病気もしないので、とても育てやすいです」とにこやかに話してくれました。
ナチュラル・ハイジーンの食生活でも、安全に子供が埋めるどころか、実は一般的な食事をしている人の場合よりずっと健康な子供に育てていくことができます。
ナチュラル・ハイジーンは赤ちゃんから大人まですべての人にとって有益であるということを自ら実証してくださる方が、日本でもかなり増えてきたことをとてもうれしく思います。
まさにこれは、この10年の間に日本の皆さんの健康意識が大きく変わってきたことの証です。これからもこうした皆さんが着実に増えていき、健康の輪がどんどんと広がっていってほしいと思います(「ナチュラル・ハイジーン・ベイビー」についての詳細は「超健康革命の会」会報47号に掲載されます)。
今年も残り少なくなり、街は華やかなクリスマスのイルミネーションに彩られています。クリスマスパーティーや忘年会など、外でお食事をする機会が増え、ヘルシーな食事を心掛けている皆さんにとっては、ちょっぴり悩んでしまう時期かもしれませんね。
先日、毎年恒例のクリスマスパーティーに出席する機会がありました。このパーティーで、私が安心していただけるものといえば、毎年オードブルに申し訳程度に出されるベビーキャロットとセロリのスティックぐらいなので、今年もそのつもりで出かけました。
ところが、です。会場のテーブルの端のほうに、大きなベジタブルプレートがあるではありませんか! さらにデザートテーブルにはさまざまなチーズやケーキ類と並んで、フルーツのスライスを盛り合わせた大皿も用意されていたのです。
ヘルシーな食事選択のキーワードを意識し始めた人が増えてきた証拠ではないか、と私にとってのうれしいサプライズとなりました。
日本でのパーティーや宴会は、鍋料理や鶏のから揚げ、お寿司などが定番でしょう。どうしても動物性食品を避けることができないという状況でしたら、控えめにいただくようにして、翌日に調節をしましょう。
終日、たっぷりのベジタブルジュースやグリーンスムージーなどで過ごすと、前日の食事が体にもたらした大きな負担をスピーディーに処理するのに役立ちます。
新しい年を前に「太ってしまった」「体調が悪い」などということがないように、健康管理に気をつけて、良いお年をお迎えください。
皆さんの2011年が健康と平和、そしてたくさんの喜びに満たされた年となりますよう、お祈りしています。
松田先生からのメッセージ(2010/11/24)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston November, 2010 
日本の皆さん、こんにちは。今回は先月日本で行なった講演会についてのお話です。今回講演で訪れたどの会場でも、日本の皆さんの「食と健康」に関する意識が、よりいっそう高まってきていることを非常に強く感じました。
「超健康革命の会」主催ではない講演会でさえ、来場された皆さんのうち実に多くの方が「牛乳離れ」をしていたのです。過去10年あまりにわたって日本各地で講演を行なってきましたが、こんなに多くの方が「牛乳離れ」をしているのを目の当たりにするのは初めてでした。しかも来場された皆さんの多くは、私の講演をきくのは初めてという方々でしたので、驚きを隠せませんでした。
「巷にあふれる牛乳の健康効果を唱える情報を鵜呑みにするのではなく、真実の情報を求め、体にふさわしくないものをとり込まないようにする。そして自分の体は自分で守る」といった意識が育ってきていることの表われだと思いました。
そのことを裏付けていたのが、10月19日に行なった「超健康革命の会」主催の一般の方向け「オープンセミナー」です。来場者の8割以上が私のセミナーは初めて、という人でした。しかもそのうちの大半が『フィット・フォー・ライフ』『常識破りの超健康革命』『フルモニ』など、ナチュラル・ハイジーン関連の本を最低1冊はすでに読んでいるという熱心な皆さんだったのです。
「すでにナチュラル・ハイジーンの食事プログラムやライフスタイルを実践している」という人も多く、中には「4か月で10キロ減量できた」と喜んでいる男性もいました。そしてアンケートでは、参加者の8割以上の方が、「ナチュラル・ハイジーンについてもっと知りたい」あるいは「知りたくなった」と回答されていました。
これはまさに、日本のマスメディアでは入手できない情報をもっと学び、自分や家族の病気予防・健康増進のために役立てたい、という人が増えてきた証にほかなりません。
そのことに確信が持てたのは、10月17日に行なった「フォローアップ・セミナー」です。このセミナーは、「超健康革命の会」主催の「1日集中特別講座/中級編」をすでに受講された方を対象にしたもので、ナチュラル・ハイジーンを広く普及していくためのエバンジェリスト(伝道役)として活動していけるようサポートするためのものです。
このセミナーでは「健康に関心のある人へのナチュラル・ハイジーンのすすめ方」「反対にあったときの対応」「医者に果物や野菜を止められている人への対応」「牛乳や乳製品に関する質問への対応」などについて、実体験を交え活発なディスカッションが行なわれました。
「これまで抱えていたさまざまな健康上のトラブルをナチュラル・ハイジーンで克服した」「85キロの超肥満体を10か月で25キロ減量できた」「過敏性大腸炎を完全に克服した」「血圧やコレステロール値を劇的に改善した」「原因不明の耳の病気を克服した」など、受講者の皆さんの劇的な体験談は、ナチュラル・ハイジーンのすばらしさを如実に物語っていました。
このセミナーで何よりうれしかったことは、受講者の皆さんが、すでに地域社会で、ナチュラル・ハイジーン健康法を積極的に伝える活動を始めていたことです。全員がすばらしい「ロールモデル」として、お金もかけず手軽に始められ、効果の現われが早い、というこの健康法を実証されていたのです。
受講者の皆さんは感想として、「それぞれの体験談を聞くことができた」「同じライフスタイルを共有する仲間作りができた」「モチベーションが高まった」などをあげられ、とても満足された様子でした。
「真の健康を求める日本の皆さんの間に、ナチュラル・ハイジーンは着実に広がってきている」という思いを今まで以上に強くして、帰国の途についたことは言うまでもありません。皆さん、どうもありがとうございました。
松田先生からのメッセージ(2010/10/28)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston October, 2010
日本の皆さん、こんにちは。
アメリカの元大統領、ビル・クリントン氏が、ここ最近わずか2か月余りの間に24ポンド(約11キロ)減量してすっかりスリムな体型になったことをご存知でしょうか。
去る7月31日に行なわれた一人娘チェルシーの結婚式での写真を見た人は、きっと別人のように思われたに違いありません。
(参考: http://blog.zap2it.com/thedishrag/2010/08/chelsea-clintons-wedding-less-expensive-and-fewer-celebrities-than-expected.html )
この劇的な減量の秘訣は、エセルスティン博士の『Prevent and Reverse Heart Disease』(邦訳『心臓病は食生活で治す』角川学芸出版)や、キャンベル博士の『The China Study』(邦訳『葬られた「第二のマクガバン報告」』グスコー出版)を読み、「プラントベースでホールフードの食生活」に転換したことにありました。





(参考:日本語のURL http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20101004/Searchina_20101004027.html)
9月22日のCNNテレビに出演したクリントン元大統領は、アンカーマンのウルフ・ブリッツァーの、「どうやってそんなに減量できたのですか。いったいどんなダイエット法をとりいれているのですか」という質問に、次のように答えていました。
「基本的にプラントベースの食事に変えたんです。豆や野菜、果物などを食べています。牛乳は飲んでいません。朝はアーモンドミルクにフルーツを混ぜて飲んでいます(注1)。
(中略)…体の代謝のリズムを変えたことで24ポンドやせ、高校時代の体重に戻ったのです。
ただし、やせるために食事を変えたわけではありません。(中略)…たとえ心臓バイパス手術を受けたとしても、(バイパスに用いられた)静脈は動脈より薄くて弱いため、機能しなくなることが多い、ということに、ステント挿入の手術を受けたあとではっきりとわかったからです。
静脈が詰まってしまうんです。つまり、バイパスに用いられた静脈の血管にもコレステロールがたまり続けていくということなんです(注2)。
私はステント挿入の手術を受けることで、この問題を回避しましたが、再びステント挿入が必要になるようなことにはなりたくありません。そこでいろいろ調べてみてわかったんですが、1986年以来心臓にトラブルのあった人の82%が、「プラントベースの食事」で、乳製品やチキンやターキーなども含めて肉類をとらないようにして病気を治しているんです。
私の場合はごくたまに、ほんの少しだけ魚は食べますが、とにかく、「プラントベースの食事」を続けている人の82%は、動脈の閉塞物が一掃され、心臓周辺のカルシウムの沈着が溶けてなくなっていったというんです。
こうした取り組みは、クリーブランドのコールドウェル・B・エセルスティン博士や、カリフォルニアのディーン・オーニッシュ博士、キャンベル博士親子によって指導されてきています。
すでに25年にわたる証拠がありますから、私もこの新しい試みに参加し、閉塞している血管を自然にクリーンアップするメカニズムを発揮できる人の一人になれるかどうかみてみようと思ったんです。」
マクドナルドのハンバーガーが大好きな、自称「ジャンク・イーター」だったクリントン元大統領にとって、この食事転換は大きな「ライフスタイル革命」だったに違いありません。私は減量の内実を知り、エセルスティン博士や『葬られた「第二のマクガバン報告」』のアドバイスに、クリントン元大統領が耳を傾けたことは実に賢明な選択だった、ととてもうれしく思いました。
さらにまだ続きがあります。それはこのインタビューの2日後、アンカーマンのウルフ・ブリッツァーが、エセルスティン博士とオーニッシュ博士をゲストに招いて二人にインタビューをしたのです。そして「心臓病を食生活で克服する」という画期的な治療を行なっているこの二人に、「プラントベースでホールフードの食事に変えることが、なぜいいのか」、という質問をしたのです。
両博士は体に必要な条件を与えれば、体は信じられないほどすばらしいヒーリングパワーを発揮してくれる、ということを誰にでもわかるように解説していました。これこそまさに、ナチュラル・ハイジーンが古くから教えてきたことと一致しています。
クリントン元大統領の主治医を含めて、ほとんどの心臓病専門医の意見は、心臓病はいまだに「不治の病」であり、バイパス手術やステント手術を受けても、その進行を止めることはできない、というものです。
しかし、そんなことは決してないことを、クリントン元大統領が実証してくれたのです。私はこのCNNのインタビューをきっかけに、ぜひとも「心臓病は張り子の虎にすぎない」(エセルスティン博士の言葉)ということが大勢の人に広く伝わってほしい、と私は願っています。
(注1)スムージーのこと
(注2)「ステント挿入手術」とは、閉塞している冠動脈を広げて保つため、金属でできた網目の筒状のものを挿入する処置です。クリントン元大統領は、2004年9月に4本のバイパス手術を受けていますが、バイパスの血管が閉塞してしまい、再び狭心症を起こしたため、今年の2月には、あらたに2本のステントを挿入する手術を受けています。
松田先生からのメッセージ(2010/9/8)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston September, 2010
日本の皆さん、こんにちは。
今月の私からのメッセージは、「敬老の日」を前に、「エネルギーに満ちあふれ、病気知らずのステキな老後を送るための秘訣」についてです。
皆さんはどんな老後を送りたいですか?
「痛みや苦痛、不快感など全くなく、薬も一切不要で健康に年を重ね、いつもエネルギーに満ちあふれ、晩年になっても薬や病院とは無縁で、いずれは眠っている間に天国に行くような人生を送りたい」誰もがそう願っているはずです。
とはいえ、病気の症状を何とか薬でコントロールしながら生きながらえている中高年の方たちを見ると、「ステキな老後を送ることは決して簡単なことではない」とも思っていないでしょうか。
まして身近にそういう方がいらっしゃればなおさらのことと思います。
しかし、諦めないでください。私たちの体は、誰もが痛みや苦痛、不快、病気などとは生涯無縁の、エネルギーに満ちあふれたハイクオリティーの人生を送ることができるように作られているのです。
私たちがすべきことは、体が最大限に機能するために必要な条件を与えてやることだけです。そうすれば私たちは、生涯スーパーヘルシーな体を維持していくことができるのです。
ところが大抵の人が、この必要な条件を体に与えてあげていないのです。そのため、「年をとると病気は避けられない」という考え方がもはや常識となってしまっています。
体が必要とする条件とは、ナチュラル・ハイジーンが170年余りにわたって教えてきた「ホモサピエンスとしての私たちの体にふさわしい食習慣」「十分な睡眠と休養」「エクササイズ(毎日で活発に体を動かすこと)」「日光に当たること」「ストレスをためないこと」などです。
なかでも食習慣ほど、健康状態にインパクトを与えるものはありません。
毎回お話ししているように、私たちの体の機能を最高の状態に維持していくために最も役立つ食事は、プラントベースのホールフードです。そのことは、ナチュラル・ハイジーンの歴史が証明していますし、最近ではキャンベル博士をはじめ、非常に多くの科学者による研究もそれを裏付けています。
そして、体に必要な要素を与えているハイジニスト(ナチュラル・ハイジーンの実践者)は病気知らずで、エネルギーに満ちあふれた人生を謳歌しています。私にはそのようなシニアの友人がたくさんいます。

95歳のミニー(写真中央)は年に一度の健康診断でも悪いところは一切なく、薬など全く不要です。若い人と同じペースで行動し、眼鏡なしで新聞を読み、近距離の外出には自分で車を運転し、エレベーターやエスカレーターは使いません。ピッツバーグの自宅から、フロリダや西海岸への飛行機旅行も難なくこなしています。
元女医で89歳のブー(写真左)は、去る7月にピッツバーグで行われたカンファレンスにワシントンの自宅からおよそ300マイル(480㎞)の距離を一人でドライブしてきて私を驚かせてくれました。
娘さんの住むオハイオまで、およそ1000マイル(1600㎞)のドライブも何でもない、というのです。
67歳のときには一人でアラスカまでの1か月のドライブ旅行を楽しんだといいます。彼女はパンクしたタイヤも自分で交換してしまうほどの元気印のシニアです。

ジョイは今年82歳。80歳の誕生日に何か記念になることをしようと思い立ち、スカイダイビングに挑戦して周囲をあっと言わせています。

今年87歳になるダンディーなロイはダンスが趣味で週3回、毎回2時間は休憩なしで踊るというくらい元気で、悪いところは一切ありません。
生まれたときからハイジーン・ライフを実践しているご子息のグレッグ(写真左。54歳)と旅行をするのも楽しみの一つといいます。
年をとってもすばらしく健康で、やりたいことが自由にできるってステキなことだと思いませんか。
ナチュラル・ハイジーン・ライフは、それを約束してくれます。
まだナチュラル・ハイジーンを始めていない方も、これを機会に、ぜひハイジニストの仲間入りをしてみませんか。
来る10月には、各地で私の講演会が予定されていますので、ナチュラル・ハイジーンを学ぶチャンスです。詳しくはコチラをご覧ください。
松田先生からのメッセージ(2010/8/12)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston August, 2010
皆さんこんにちは。
猛暑が続く八月、夏バテ気味の人も多いと思います。
高温多湿の日本の夏、体はこの不快な環境に対応するため、ほかの季節以上に多くのエネルギーを必要とします。また、冷房の効いた室内と戸外の温度差への適応にも、多くのエネルギーが必要となります。
日本の夏を生き抜くためには、こうしたエネルギーの消耗は避けられません。そこでこのエネルギーを確実に確保することが、夏バテ防止のカギとなります。
そのエネルギーを確実に確保するために、私たちができること、それは「消化にエネルギーを浪費しない食べ方をすること」です。食べ物の消化には、ほかのどんな活動よりもたくさんのエネルギーを必要とするからです。
動物性食品は消化のためにかなりのエネルギーを消費します。私たちの体は生物学的にみて、動物性食品から効率よく生命維持に必要な栄養を引き出すような構造には作られていません。
動物性食品の摂取は体にとってふさわしくないため、肥満はもちろんのこと、私たちをガンや心臓病、糖尿病、骨粗鬆症、さらには視力障害やアルツハイマー病へと導いていきます。詳細は、『葬られた「第二のマクガバン報告」』(グスコー出版刊)に記されています。
それにもかかわらず、「夏はスタミナをつけるために肉を食べなさい」あるいは、「エネルギー生産に必要なビタミンB1やB2を摂取するためにウナギを食べるように」と医師や栄養士から指導されるのが日本の現状です。しかもたいていの人は、これをご飯やパンのおかずにして食べます。
しかし、動物性タンパク質と炭水化物の組み合わせは、消化のプロセスやタイミングが異なるため、かなりのエネルギーが必要になります。おまけにこの組み合わせで食べると、完全に消化されない老廃物が体内にため込まれ、肥満やさまざまな病気のリスク要因となってしまいます。
したがって、皆さんが聞かされている従来からある「夏バテ防止のためのレシピ」では、消化のためにかなりのエネルギーを浪費してしまい、体がほかの活動に使うことができるエネルギーを十分に確保することができません。
その結果、夏の高温多湿の環境に適応するために利用できるエネルギーは、非常に少なくなってしまい、こうした食事では決して夏バテ対策にはならないのです。
一方、プラントベース(植物性食品中心)の食事は消化が非常に容易です。そのため、体のエネルギーを消化に浪費しなくてもすみます。さらに果物や野菜、木の実や種子類、全穀類、豆類といったプラントベースのホールフード(丸ごとの未精製食品)は、水分や食物酵素、ファイトケミカルや抗酸化栄養(ビタミンC、E、セレニウム)、そのほかのビタミン、ミネラル、オメガ3脂肪酸など、体のエネルギー製造や生命維持活動にとって必要な要素のすべてを豊富に供給してくれます。
また、食事の中のローフード(生の食べ物)の割合が高くなればなるほど、消化は容易となり、夏バテ対策に使えるエネルギーをさらに大幅に増やすことができます。これこそまさに、高温多湿の日本の夏に体が適応していくために、だれもが簡単に実行できる究極の夏バテ対策です。
松田先生からのメッセージ(2010/7/14)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston July, 2010
皆さん、こんにちは。 去る7月7日から11日まで北米ベジタリアン協会主催のカンファレンス「第36回サマーフェスト」がピッツバーグ大学(ペンシルバニア州ジョーンズタウン)で開催されました。
そこで、毎年ベジタリアン・ライフの普及に最も貢献した人に贈られる「ベジタリアン殿堂2010年度」に、『心臓病は食習慣で治す』の著者、コールドウェル・エセルスティン博士が選ばれ、表彰授与式が行なわれました(写真参照)。
エセルスティン博士はこの本の出版を契機に、実に多くの心臓病患者を救ってきました。
「心臓病は張り子の虎。決してあきらめることはない」と強調する博士の言葉に励まされた人は数えきれません。
今回の表彰はその栄誉をたたえてのものでした。

博士も指摘しているように、「プラントベース&ホールフードの食事」は心臓病ばかりか、今日の文明社会に蔓延しているさまざまな病気(ガン、糖尿病、骨粗鬆症、脳卒中、1型糖尿病、関節リウマチ、多発性硬化症ほかの自己免疫疾患、加齢とともに避けられないと思われている白内障やアルツハイマー病などのような脳神経疾患まで)の予防・改善が可能であることは、このカンファレンスに参加していたPCRM(責任ある医療を推進する医師会)会長のニール・バーナード博士をはじめ、世界的な医師や栄養科学者が講演のなかでも裏付けていました。
このカンファレンスで講演を行った学者たちのキーワードは、「新鮮な生の果物や野菜が豊富なプラントベース&ホールフードの食事」「日光を豊富にとり入れ、ビタミンDレベルを高く保つこと」「毎日活発に体を動かすこと」でした。どれも皆、超健康に欠かせないもので、ナチュラル・ハイジーンが古くから教えていたことと一致しています。
30年前、ビーガン(卵や乳製品もとらない徹底的なベジタリアン)に対する栄養学者のとらえ方は、「dangerous」(危険)でないとすれば「risky」(危険を伴う)だ、というものでした。
しかし、科学が進歩し、今日ビーガンは、もはや決してリスキーなものではなく、メタボや生活習慣病の究極の撃退法であることが判明しています。「グリーン」や「オーガニック」という言葉とともに、ビーガンはヘルシーの代名詞として一般社会に受け入れられるようになりました。
北米社会では今日、地方都市のレストランでさえ、ビーガン対応の料理を用意していますし、田舎のスーパーにさえ「ビーガン」という表示のついたパッケージ食品が並んでいます。
ニューヨーク州では学校給食をプラントベースでホールフードのものにかえ、しかもできるだけオーガニックで地元の食材を使うという取り組みが、すでに6年前から始まっています(http://www.healthyschoolfood.org/about.htm)。
この取り組みで料理指導をしているのは、なんと「ザガット」(アメリカのレストラン評価会社)がNo.1と評価しているニューヨークのベジタリアン・レストラン「キャンドル79」(ビーガン&オーガニック専門)のシェフなのです。(http://www.candle79.com/)。
この取り組みは、子供たちばかりか、父兄にも大好評です。
昨年9月のメッセージでもすでにご紹介しましたが、ベルギーのヘント市では、毎週木曜日が「プラントベースの日」に指定されており、ビーガンは決して一時的な流行ではないことを物語っています。
「私たちはもはや、ビーガンであることで肩身の狭い思いをしたり、周囲の人に特殊であるために申し訳ない、といった思いをする必要もない」、と講演者の一人がカンファレンスの閉会式で話していたのが印象的でした。
ビーガンは、地球環境の改善、そしてたくさんの動物たちの命を救うことにも貢献できる素敵なライフスタイルです。このカンファレンス開催中エセルスティン博士やアン夫人とランチをご一緒しましたが、お二人は、日本の多くの皆さんがこのライフスタイルをとり入れ、スーパーヘルスを究めてほしい、とおっしゃっていました。
松田先生からのメッセージ(2010/6/10)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston June, 2010
日本の皆さん、こんにちは。
まもなく梅雨の季節ですが、いかがお過ごしですか?梅雨のないヒューストンではもう真夏の太陽が照りつけています。サンサンと降り注ぐ太陽の下、甘くジューシーに実ったスイカが、行きつけのファーマーズマーケットの店先にたくさん並んでいます。
さて、刊行直後から話題騒然となったThe China Studyの日本語版「葬られた『第二のマクガバン報告』(上巻)」をお読みになった皆さんはきっと、「早く続きが読みたい」と思っていらっしゃるに違いありません。大変お待たせしておりましたが、いよいよ「中巻」が今月発売になります。

「中巻」では、今日私たちの周りに蔓延している心臓病や肥満、糖尿病、ガン(主に乳ガン、前立腺ガン、大腸ガン)、自己免疫疾患(多発性硬化症や1型糖尿病など)、骨粗鬆症や腎臓障害、加齢に伴うさまざまな病気(白内障や黄斑変性症などの眼の疾患から認知症やアルツハイマー病まで)などは、いずれも動物性食品の過剰、そして「プラントベースでホールフードの食事」の圧倒的不足がその主な原因となっていることを、膨大な量の研究データを元に検証しています。
「中巻」でキャンベル博士が読者に伝えたいことは、これらの病気になりたくなかったら、「プラントベースでホールフードの食事」をすることがいかに大切か、ということです。
欧米風の食習慣が普通となってしまったことから、先にあげたような欧米で蔓延している病気は、私たちの祖父母や曽祖父母の時代までは非常に稀でしたが、日本人にとって普通となってしまいました。彼らの食事はプラントベースでホールフード中心だったということを、思い出してください。
「The China Study」の共著者でキャンベル博士の令息のトムから、「日本の皆さんが、私たちアメリカ人が食べている欧米風のジャンクフードとは対照的な、もっとずっとヘルシーで伝統的な日本の食習慣に戻すことに、少しでもお手伝いをすることができたら、とても素晴らしい」とのメールをいただきました。

脚本家、そしてまた俳優として活躍していたトムは、父親であるキャンベル博士に協力してこの本を共同執筆したことがきっかけで、医者になる決心をし、ニューヨーク州バッファロー大学医学部で学び、この4月に卒業して医学博士となりました。
「これから3年間、ニューヨーク州ロチェスター大学医学部の研修医として家庭医療について経験を積んだあと、家庭医として、学んだ知識と『The China Study』の原則とを統合した、よりホリスティックなヘルス・メッセージを伝えていきたい」と将来の夢を語っています。
文科系だったトムが、「The China Study」出版後、一転して医学を志し、ホリスティックドクターになろうとしているその努力に、私は心からエールを送りたいと思います。そして同時に、『葬られた「第二のマクガバン報告」』(The China Study)を読んでくださった医師や医学生の皆さんの中から、トムのようなお医者様が、たくさん生まれてくださることを、心から願っています。
松田先生からのメッセージ(2010/5/20)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston May, 2010
日本の皆さん、こんにちは。
連休は如何でしたか? 例年にない寒い4月を経験したあとだっただけに、暖かい春の日差しの中でレジャーを楽しまれた方もたくさんいらっしゃることでしょう。
私は先月、日本各地で講演会やセミナー、そして雑誌の取材、印象的な人々との出会いの中で経験した胸の躍るような興奮からまだ覚めずにいます。
今回の講演会やセミナーはどれもユニークなものでした。中でも4月21日の夜行なわれた船瀬俊介先生と私のジョイント特別講演会では、船瀬先生のお話が、参加したおよそ100人の皆さんの目と耳を釘付けにしていました。船瀬先生の健康哲学は、ナチュラル・ハイジーン理論と共通する点がたくさんあります。

船瀬先生のお話の半分ほどが、思いがけなくも『The China Study』(邦訳:葬られた「第二のマクガバン報告」)についてでした。キャンベル博士が暴いた動物性食品の摂取とガンとの密接な関係について、私がその後のお話でしようと用意していたことの多くを、船瀬先生がお話しくださいました。
船瀬先生は新刊のご著書『アメリカ食は早死にする』(花伝社刊)でも、この本について数十ページにわたって述べ、絶賛してくださっています。訳者としてはとても嬉しいことでした。
船瀬俊介先生のホームページ: http://funase.jp-j.com/
「ぎんざ泥武士」主催のディナー付特別セミナーや埼玉、京都、鹿児島での講演会も、とても印象的でした。
どの講演会でも、参加者の中に、すでにナチュラル・ハイジーンをライフスタイルに取り入れ、その効果の素晴らしさを自ら実感してくださっている方が何人もいらっしゃることを知り、とても嬉しく思いました。
こうした皆さんは、「私たちは誰でも、スリムで健康な体に変身できる能力を体の中に備えていること」、そして「私たちに必要なことは、体がその能力を発揮できるようにしてあげさえすればよいのだ」ということを、自分自身の体を通して発見し、そのことを家族はもちろんのこと、周囲の人々にも伝えていこうとしていました。私にはそのことがどんなに嬉しかったか知れません。
こうした皆さんが増え、ナチュラル・ハイジーンのメッセージを大勢の人々に伝えていってくださる方々が増えていくとき、「健康の輪」はいくつもの小石を池に落としたときのように、数え切れないほどたくさんの波紋となって広がっていくことでしょう。それを考えたとき、私は胸の高鳴りを押さえることができませんでした。

今回の滞日中には二胡奏者のチェン・ミンさんとも1時間ほど楽しくお話する機会がありました。チェン・ミンさんはもう何年も前からナチュラル・ハイジーンのライフスタイルを取り入れていらっしゃいます。
ちょうど5月初めに予定されていた上海万博へのコンサートツアー直前でしたので、二胡の演奏のほかに、故郷中国の皆さんに日本の文化をお伝えする中で、ご自分の健康法の要となっているナチュラル・ハイジーンのメッセージをも伝えてきたいとおっしゃっていました。
チェン・ミンさんのホームページ: http://www.chenmin.jp/
今回の船瀬先生とのジョイント特別講演会、チェン・ミンさんとの対談や、各地での講演会については、今後、超健康革命の会「会報」でお伝えしていきたいと思いますので、ぜひご覧になってくださいね。
また、最近話題になっている「HPV(子宮頸ガン)ワクチン接種」に関しても最新USA情報としてお知らせする予定です。
「本当にワクチンは効果があるのか」、「幼い少女たちに接種させることの安全性の点はどうなのか」など、疑問に思っていらっしゃる方も多いと思いますので、今後このことについても触れていきたいと思います。
◎「超健康革命の会」のご案内は ⇒こちらから
●松田先生からのメッセージ(2010/4/20)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston April, 2010
日本の皆さん、こんにちは。
春 ―― 色とりどりの花々が一斉に開き、長い冬眠から覚めた木々たちも緑の芽をいっせいに広げていく春。
鳥たちのさえずりも心地よく聞こえ、目を見張るような「生き物の生命の営み」を感じずにはいられない季節ですね。
桜が一斉に開き、あたりをピンクに染めるこの時期、日本にお住まいの皆さんがとてもうらやましいです。
私の住むヒューストンにはサクラがないからです。
でも、私の心を楽しませてくれる春のお花があります。それは「ブルーボンネット」。青紫をした、とても可憐な野草です。
故元米国大統領リンドン・ジョンソン氏の夫人が、この花をテキサスの「州花」とし、高速道路沿いをこのブルーの花で飾ることを提唱して以来、以前は牧場や草原にしか見られなかったこの花の群生が、テキサス中のあちこちにも見られるようになりました。ですから私のお花見は「ブルーボンネット」です。

転載:From Wikipedia, the free encyclopedia
さて、春の光に誘われて戸外に出ていく季節になると、日本では天気予報を伝えるお姉さんやおじさんが、決まり文句のように、「紫外線対策はしっかりと」と警告しているのが気になります。
「日光に当たると皮膚ガンになる」と恐れて極力日光に当たらないように努め、日焼け止めや日傘、手袋など、日焼け対策を徹底させているため、日光の健康効果を受け取れずにいる人々がたくさんいるからです。
日光は私たちが健康を維持し、病気を予防するために欠かせない、非常に重要な要素の一つです。ところが、皮膚ガンを恐れるあまり、日光を避けている結果、皮膚ガンのリスクよりずっと大きな犠牲を払っている人が近年非常に増えているのです。それは、日光不足のために、体が十分なビタミンDを作ることができないからです。
「室内で過ごす時間が多いこと」、また「日光に当たると皮膚ガンになる」という誤った警告などのために、世界人口の40%の人々が血中ビタミンDレベルが低いといいます。
血中ビタミンDレベルが低いことは、骨の発育が阻害されるのはもちろんのこと、風邪やインフルエンザ、メタボリックシンドローム、心臓病、脳卒中、糖尿病、乳ガンや前立腺ガン、大腸ガンほか少なくとも16種類のガン、高血圧症、思考困難、うつ病、腰痛、背中痛、多発性硬化症など、たくさんの病気と関連していることが、ここ2~3年余りの研究から明らかになってきました。日光に十分当たらないと健康にはなれないのです。
体には恒常性を維持するために、非常に複雑な反応のメカニズムがネットワークを組んで作用しています。ビタミンDはこのメカニズムの中で、細胞を常に健康な状態に保ち、病気にさせてしまわないようにする反応に関与する非常に強力なホルモン(活性型ビタミンD)に代謝されて働くのです。
日光に当たりすぎは禁物ですが、週に3~4回、30分ずつ程度日光に当たることは、決して皮膚ガンの元にはなりません。日光に十分当たらないために、乳ガンや前立腺ガン、大腸ガンのリスクを高めてしまう、ということを忘れないでください。
また、皮膚ガンは動物性食品の過剰や果物や緑黄野菜の不足とも密接に関係しています。
近々発売になる『葬られた「第二のマクガバン報告」』の「中巻」でもキャンベル博士が「ビタミンD」の働きについて詳しく述べていますので、ぜひ参考にされてください。
●松田先生からのメッセージ(2010/3/16)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston March, 2010
日本の皆さん今日は。皆さんは食事をしているとき、「今、自分が握っているお箸やフォークの先端にあるものが自分の体を作っている」ということを考えたことがあるでしょうか。

私たちが体にとって「正しい食べ物」を摂取したとき、私たちは最善の健康状態を保つために役立つ材料を体に与えてあげることができます。
一方「間違った食べ物」を摂取した場合には、健康維持に必要な材料が体に与えられず、有害な影響を引き起こし、さまざまな病気が避けられなくなってしまう、とナチュラル・ハイジーンは古くから教えてきました。
そして今日、それは真実であることを、数え切れないほどの研究が証明しています。
ここで言う「正しい食べ物」とは「プラントベースのホールフード」のことであり、「間違った食べ物」というのは「動物性食品や加工精製食品」のことです。
ところが日本のグルメ番組や料理番組をケーブルテレビで見ていると、肉や魚、牛乳、生クリーム、チーズなどの乳製品、そして卵などをふんだんに使った料理が目につきます。
そしてこれらの番組に出演している管理栄養士や料理研究家といった肩書きのある人々が、そのような料理を「栄養価が高く、バランスも取れている」と褒めちぎっています。それに呼応して、番組の司会者たちは、「子供も喜びそうですね」と、その料理を子供のいる家庭に推奨するようなコメントをしています。
さらには、ある健康情報番組では、冷え性対策として、摂取カロリーの40%を肉、魚、卵、そして豆腐などのタンパク質食品から取るようすすめていました。
このような高脂肪・高タンパクの食習慣を幼いうちから続けていると、将来どんなことになるか、『葬られた「第二のマクガバン報告」』や『心臓病は食生活で治す』が、克明に記しています。
アメリカではこのような食生活を長年続けてきた結果、今日、肥満や心臓病、乳ガン、前立腺ガン、大腸ガン、糖尿病などの病気が蔓延し、その医療費が国家の財政を脅かすほど深刻な状態となっています。
そのため、最も確実且つ費用対効果のある対策は、「ホールフードのプラントベースの食事」への転換であることを、より多くの人々に知ってもらおうという活動が各方面で起こっています。
全国ネットで放送されている、Dr.Oz Show(ドクター・オズ・ショー)では、この番組のホストを務めるコロンビア大学の心臓病外科医オズ博士が、「プラントベースでホールフード」の食事への転換が与えてくれる劇的な恩恵を、毎回異なったゲストに実験に参加してもらって、紹介しています。
番組では肥満で高脂血症・高血圧・高血糖のアメリカ人のゲストたちの健康診断を、客席に視聴者が参加しているスタジオで行ない、「プラントベースでホールフード」の食事を実際食べてもらって、そのような食生活を3週間続けることにチャレンジすることを彼らに約束させます。
そして3週間後、再びスタジオでこのゲストたちの健康診断を行ない、食生活改善の「Before & After」の体重、血圧、コレステロール値、胴回りのサイズなどの数字に表れた非常に大きな変化を公開するのです。これは視聴者に大きな希望と刺激を与えてくれる番組です。
さらにこの夏には、「薬を使わずに、病気を治すことができたら・・・」そして、「国民の健康危機を解決することができたら・・・」というアメリカの二つの大きな願いは、食生活を変えるだけで叶えられることを示唆するドキュメンタリー映画も公開されることになっています。
この映画はT・コリン・キャンベル博士とコールドウェル・B・エセルスティン博士の二人が、キャンベル博士は生化学の分野から、そしてエセルスティン博士は臨床医学の面から長年にわたって行なってきた研究を通して、「心臓病や2型糖尿病、そして、いくつかの種類のガンといった退行性疾患は、「ホールフード&プラントベース」の食生活を取り入れることによって、ほとんどの場合予防できるし、多くの場合、回復できる」という結論に達するまでの足跡を追っています。
さらにこの映画では、 実際これらの病気になってしまい、担当医から食生活の転換をすすめられた結果、病気を克服した例も紹介されることになっています。
エセルスティン博士はこの映画の中で、「心臓病は完全に歯のない<張子の虎>で,決して、決して存在するものではない」とはっきり述べています。
また、キャンベル博士は「正しい食生活の選択をすれば、医療医の70~80%は削減可能であり、病気は食生活の選択如何によってON/OFFのコントロールが可能であると言っています。
メタボや生活習慣病撃退の解決策は実にシンプルです。肥満と生活習慣病に関しては、日本の大先輩であるアメリカが気づいたこの方法は、どんな薬や手術よりもすぐれていることは、『心臓病は食生活で治す』や『葬られた「第二のマクガバン報告」』を読めば、きっと納得していただけるはずです。
『葬られた「第二のマクガバン報告」』の前書きの筆者で、「Mad Cow Boy(邦訳『まだ肉を食べているのですか』三交社刊)の著者、ハワード・ライマン氏(写真右から2人目.その隣はウィロー・ジーン夫人)は、牛7000頭を飼育する4代目の牧場主からベジタリアン活動家に転向し、今日ではプラントベースの食習慣は、私たちの体と地球環境の両方を救うことを世界各地を回って訴えています。

「プラントベース&ホールフード」の食習慣を取り入れると、余計な体重は瞬く間になくなり、お肌は光り輝き、たくさんのエネルギーに満ちあふれてきます。高血圧や高血糖、高脂血症のトラブルからも解放されます。
さらに思考力や判断力、美意識、自尊心も高まり、この世に生きる喜びや、これまで気づかなかった素敵なことの発見など、ワクワクするような出来事がたくさん待っています。
皆さんもそんな出来事を体験してみませんか。すべてはあなたが食事をするとき手にするフォークやお箸の先端から始まるということを、いつも忘れないでくださいね。
●松田先生からのメッセージ(2010/2/10)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston February, 2010
日本の皆さんこんにちは。『葬られた「第二のマクガバン報告」』(上巻)が出版されてひと月余りになりますが、もうご覧いただけましたか?
お読みになった方はきっと、これまで持っていた栄養学の常識が足元から崩れ去っていくショックを経験されたに違いありません。巷でもかなり話題を呼んでいるようで、すでにamazon.co.jpのチャートでは、「栄養科学」部門で第1位、「医療関連科学」部門で第4位、本全体でも800位前後にランクされています。(2010年2月9日)
アメリカでも出版当時(2005年1月)からベストセラーのチャートに入っており、今日でもその勢いは衰えていません。「Healthy Living」(健康的な生活)と「Preventive Medicine」(予防医学)の部門で第1位、「Family Health」(「家庭健康」)部門で第4位以上をキープしています。
メディアを通して大々的に宣伝しているダイエット本ではないにもかかわらず、世界的に爆発的な話題を呼んでいる理由は、医学や栄養学、健康関連の組織などが推奨しているばかりか、スポーツ界や芸能界・料理界、特にベジタリアンやローフードのシェフたち、さらには実業界で活躍する著名人たちを通して、世界中の人々に紹介されているからでしょう。
その結果、これまで「健康」や「栄養学」そして「何を食べるべきか」などということには全く無関心で、テレビや新聞の健康や栄養情報など見たこともなかったようなティーンからお年寄りまで、さらには、これまで仕事に追われて自分自身の健康を考えるゆとりもなかった世界一流の実業家や、グルメの頂点を極めている裕福な著名人の間にまで、この本はファンを広げているのです。
プロゴルファーのゲーリー・プレーヤーは、8000万人の視聴者を持つゴルフチャンネル(ケーブルTV)の番組に出演した折に、視聴者にこの本を読むよう跪いて訴えたといいます。動物愛護活動家の元モデル・へザー・ミルズは動物愛護の観点から、プラントベースの食事を推奨するこの本を強力にサポートしています。
「地球温暖化を防ぎ、地球環境を守る」ためにポール・マッカートニーが提唱している「Meat Free Monday」キャンペーンのサポーターたちもまた、世界中の人々に向けてこの本を推奨しています。彼らは地球温暖化を改善するために、お金をかけずに私たちの誰もができる最も簡単なこと――週に一度プラントベースの食事をすること――が体に与えてくれる数々の素晴らしい恩恵について知るために、この本を読むようすすめているのです。
「最近では特に実業界の大物たちがこの本に大きな関心を寄せていることを、ぜひ日本の皆さんに伝えてほしい」と著者のキャンベル博士は言っています。

現にキャンベル博士が昨年シンガポールを訪れた際に出会った、世界的に著名な実業家は、この本を2300冊購入し、各国の国王や王妃、大統領、首相たちに贈呈したといいます。世界のリーダーたちにこの本を読んでもらい、ヘルスケア対策に役立ててほしい、という願いからでした。
また、ウォール街のヘッジ・ファンドで最も知られている実業家は、米国中の自分の顧客に配るため、この本を1200冊も購入したといいます。
「中高年になると肥満やガン(特に乳ガン、前立腺ガン、大腸ガン)、そして心臓病や糖尿病などの病気はもはや避けられない」といった、欧米先進国の深刻な現状は、『葬られた「第二のマクガバン報告」』の情報を利用すれば覆すことができる、ということに、世界の第一線で活躍している実業家たちが気づき始めたのです。
私たちがプラントベースの食事を選択することは、ガンや心臓病、肥満、糖尿病、骨粗鬆症、自己免疫疾患(多発性硬化症、関節リウマチほか)、さらには老人性の目の障害や脳機能障害まで、あらゆる病気の予防と改善に役立ち、医療費の大幅節減にもつながることを、この本は全く反駁できないほどの科学的証拠を以って教えています。
さらに私たちがプラントベースの食事を選択することは、地球温暖化、空気・水・土などの汚染、熱帯雨林の消失といった、ますます深刻化する地球環境問題を改善し、未来の子どもたちにこの地球を美しいままうけわたすことも可能にする、とキャンベル博士はこの本の下巻で示唆しています。
日本でもガンや心臓病・糖尿病は、もはや国民病となっています。これらの病気を永久に追放するために、そして地球環境を改善するために、皆さんもぜひ『葬られた「第二のマクガバン報告」』のメッセージを一人でも多くの方々に知らせてあげてくださいね。
●新刊に関するメッセージ(2010/1/15)
from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston January, 2010
『心臓病は食生活で治す』(2009年10月、角川学芸出版刊)をお読みになった一部の読者の方から下記のようなお尋ねやご指摘がありました。
・レシピの中に砂糖が使われているものがあるが、ナチュラル・ハイジー ンの考え方に反しているのではないか。
・アボガドやナッツの摂取はすすめないと書いてあるが、食べないほうが
いいのか。
上記のようなご指摘に対するお答えですが、
まずこの本が刊行された前提として、本書は
・「心臓病」に罹患された方、
・もしくは「心臓病」を気にかけておられる方を対象に書かれた本で
あること、
ナチュラル・ハイジーンの考え方の普及を最優先の目的としたものではないことをご理解いただきたい、と思います。
本書の著者であるエセルスティン博士と、レシピを考案した博士の奥様はナチュラル・ハイジーンの理解者であり、賛同者ではありますが、ハイジニスト(ナチュラル・ハイジーンの実践者)ではありません。
したがって、そのレシピはハイジニストを100%満足させるものではありません。
ただし、本書の食事プログラムの<基本>は「プラントベース&ホールフード」であり、
この考え方はナチュラル・ハイジーンが推奨する食事と一致しています。
現実的にこの食事プログラムで多くの人が血圧やコレステロール値、 中性脂肪、血糖値の異常に起因する心臓病のトラブルを克服しています。
その点で私はこの本を高く評価し、皆さんにご紹介したわけです。
ナチュラル・ハイジーンの食事プログラムは、非常に厳格です。そのために制約がありすぎて長続きさせることができず、挫折してしまう人もいます。
一方、エセルスティン博士のプログラムは、時には蕎麦粉や全粒粉入りのパンケーキやマフィン、パン、そして<特別な日>の砂糖入りデザートなどを加えることによって、多くの人が抵抗なく受け入れられ、このプログラムを長く続けていけるよう規制を緩めて構成されているのです。
「ナチュラル・ハイジーンの食事プログラムは厳格すぎて実行し続けることができない」という人にとっては、ハイジニストへの<入り口の一つ>としてこの本のレシピは力強い味方になってくれると思います。
エセルスティン博士は、こうした食事プログラムでも「心臓病克服」というすばらしい結果が得られることを、重症の心臓病患者を治療し続けながら、実証してくれています。
ナチュラル・ハイジーンプログラムを進めていく際、車のハンドルに ゆとりがあるように、人によってはいくらかゆとりを持たせた実践法も一つの選択肢だと思います。
●松田先生からのメッセージ(2010/1/4)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston January, 2010
日本の皆さん、明けましておめでとうございます。
皆さんはこの2010年という節目の年をどんな思いで
迎えられたでしょうか。
私はクリスマスの直前に不慮の事故で左手首を痛めてしまい、左手が使えない状態でお正月を迎えました。この原稿も、右手だけでキーを打っています。
でも、だからといってそのために落ち込んでいるようなことはありません。それどころか大きな期待に胸を膨らませているのです。
というのは、昨年末、念願の『The China Study』の日本語版『葬られた「第二のマクガバン報告」』がやっと出版されたからです。
この本は1870年代以来ナチュラル・ハイジーンのパイオニアたちが教えてきた、「プラントベースでホールフード(未精製・未加工の丸ごと食品)の食事は、どんな医学的なアプローチよりも、さまざまな病気の予防や改善・回復に効果的である」ということを、科学的な見地から実に反駁の余地もないほど完璧に証明しています。
その病気の中には、欧米諸国や日本のような先進国の非常に多くの人々の間に近年蔓延している肥満やガン、心臓病、糖尿病、骨粗鬆症などはもちろんのこと、さまざまな自己免疫疾患(多発性硬化症、関節リュウマチほか)、高齢者の視力障害(白内障、加齢性黄斑変性症など)や脳障害(アルツハイマー病や認識機能障害)などが含まれています。
これらの慢性疾患が「動物性食品や精製加工食品の過剰」、「プラントベースでホールフードの不足」と非常に密接に関連していることを示唆する研究は、ここ二十年あまりの間に、世界一流の科学雑誌に相次いで掲載されてきましたが、メディアを通して広く一般庶民に大々的に知らされるようなことがほとんどなかったため、「ナチュラル・ハイジーンの教えには根拠がない」として、ナチュラル・ハイジーンが推奨する「プラントベース&ホールフードの食習慣」を一蹴する人々がかなりありました。
ところが『The China Study』がアメリカをはじめ、欧米諸国で出版されるや否や、事態が一変しました。
先にあげたような肥満や慢性病のきわめて画期的な対策として、「プラントベース」&「ホールフード」の食事の重要性を重視する一般庶民が急激に増えてきたのです。それはこの本が、栄養科学の分野では世界でNo.1と称されるキャンベル博士が、科学文献などは全く無縁の一般庶民を対象に、完璧な裏づけを以って書き下ろしたものだったからです。
キャンベル博士はこの本で、45年余りもの間に自ら行なってきた「動物を対象とした研究」と「人間を対象にした研究」を基に、食習慣が肥満や病気に与える影響について、非常に克明に説明しています。
キャンベル博士は「肥満やこれらの病気は間違いなく私たちの食習慣に影響されており、プラントベースのホールフードで構成された食事は、これらの予防はもちろんのこと、回復さえもさせることができる」と明言しています。しかも、このことは、ほかの世界一流の科学者たちによって発表されてきた750余りもの文献によっても裏付けられていることも、この本を見るとわかります。

上巻では、「肉や牛乳を摂取しないと、たくましく大きく成長し、健康を維持することができない」という皆さんが教え込まれてきた常識を根底から打ち砕いています。
「動物タンパクは“良質”であるどころか、どんな発ガン物質よりも、日本人が最も恐れている病気《ガン》の発生と成長の、最も強力な促進剤だった」ことを、キャンベル博士は水も漏らさぬ精密な実験によって証明しているのです。
『フィット・フォー・ライフ』を通してナチュラル・ハイジーンのライフスタイルに出会った多くの方々が抱く、「プラントベースの食事では、タンパク質やカルシウムに欠け、十分の栄養が摂取できないのでは?」という疑問は全く杞憂に過ぎないことを納得せざるを得なくなるでしょう。
上巻に引き続き、近々出版される中巻では、ガンを引き起こすのと同じ食習慣が、戦後ガンとともに激増している心臓病や脳梗塞、糖尿病、骨粗鬆症、高齢者の視力や脳の障害、多発性硬化症や関節リュウマチほかの自己免疫疾患の要因であることを、自らが指揮を執った「チャイナ・プロジェクト」(中国における史上最大規模の疫学研究)および、世界一流の科学者らによるおびただしい量の研究結果を駆使して証明しています。
さらに下巻では、こうした科学が明らかにしている事実は、広く一般庶民に正しく知らされるべきでありにもかかわらず、それが行なわれていないのはなぜかを、「政府と業界」「科学と医学」の裏側にある、非常にドロドロとした関係を、きわめて中立で清廉潔白な科学者の潔い視点で暴き出すことによって、解明しています。これは、この分野に最も精通しているキャンベル博士だからこそできたことです。
今日ベストセラーとなっているこの本は、アメリカや欧米諸国の医学や栄養学界に大きな異変を引き起こしています。これまで栄養学などほとんど無視していた多くの医学部が、これをテキストとして採用したり、キャンベル博士の講演会を開催したりしています。事実この本の出版以来、キャンベル博士が講師として招聘された200あまりの講演会の主催者のほとんどは、大学の医学部だったといいます。
さらに、「プリベンティヴ・メディスン」(病気を予防するために栄養学を重視する医療)の領域を超え、「ライフスタイル・メディスン」に目を向ける医師も増えてきています。すなわち、すでに病気になっている人々の治療に栄養学によるアプローチを画期的に取り入れ、患者に正しい食習慣(プラントベース&ホールフードで構成された食事)を指導する、という医療です。
そんなわけで私は、日本でも今年はこの本が、「バランスよく食べる」という旧態依然とした教えに固執している栄養学と医学の分野に新風を巻き起こす、画期的な年になるに違いないという大きな期待と夢を抱いて、新年を迎えた次第です。
この本を読んでいただけたら、皆さんもきっと、私に共感してくださるに違いありません。
この新しい年を、キャンベル博士のアドバイスを受け入れ、心身ともにスーパーヘルシーな体に変身して、人生をめいっぱいエンジョイしてくださいね。
こうして皆さんの一人一人が健康のお手本となったとき、私たちは世の中を大きく変えていく大きな力を得ることになるでしょう。
健康な人が増え、病人が減り、医療費も大幅に節約されます。
そして何より、この食事選択は、私たちのかけがえのない地球環境を改善し、もっと美しい状態に戻して私たちの子孫たちへと引き渡していくことも可能にする、ということも忘れないでくださいね。
皆さんの今年の抱負のひとつに、『葬られた「第二のマクガバン報告」』を読み、自分の食習慣を見直すことを加えていただけたら、と願っています。
皆さんの2010年が光り輝く健康と喜び、幸せに満ちあふれ、たくさんの夢が実現しますように!
●松田先生からのメッセージ(2009/12/3) Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston December, 2009
日本の皆さんこんにちは。2009年も残すところわずかとなりました。皆さんにとって、この一年はどんな年だったでしょうか。健康に恵まれた良い一年を送ることができたでしょうか。
自分の健康状態が満足のいくものではないと、人生を目一杯エンジョイすることはできません。したいことも十分にできなければ、自分の持っている能力を最大限発揮して、良い仕事をすることもできません。
そのような人たちが私たちの周りにはたくさんいます。ガンや心臓病、糖尿病、脳卒中、関節リュウマチといった深刻な病気から、生理痛や頭痛、腰痛、喘息や花粉症、そしてニキビや肌荒れ、便秘、消化不良、慢性疲労などまで、さまざまな病気や不調に悩まされて、限られた人生の貴重な時間の多くを無駄にしている人がどんなにたくさんいることでしょう。
しかし、どんな健康上のトラブルも、私たち各自の選択如何で、完全に追放することができます。私たちは健康を選ぶことができるのです。今の自分の健康状態に満足していなかったら、その状態をもたらしているライフスタイルを改めればよいだけのことなのです。
私がとても大切にしている友人の一人、ヴァーナ・ヴァン・ヌーランド(ウィスコンシン州アップルトン在住70歳)は、そのことを実に衝撃的な体験によって証明してくれています。
ヴァーナは余命一年と宣告された重症の心臓病を、ライフスタイルを変えることによって完全に克服し、今では毎日エネルギーに満ちあふれた素晴らしい人生を目一杯エンジョイしているのです。
5年前の12月、ヴァーナは突然非常に激しい心臓発作に見舞われ、ヘリコプターで病院(セダ・クラーク・メディカルセンター)へ運ばれました。このとき、ヴァーナの心臓は大動脈のほとんどが閉塞していて筋肉が非常に退化してしまっていたため、わずか六分の一でしか機能していなかったといいます。
心臓は血液を汲み出すポンプのようなものですが、ヴァーナの心臓は血液を正常にくみ出すことができなくなっていたため、まず、心臓にたまってしまっていた血液を21ポンド(約10リットル)も取り除く手術をしなければなりませんでした。
しかし、心臓の筋肉のダメージがひどいため、それ以上の治療をすることはできず、せいぜい生きても1年未満の命であることが、担当医から告げられました。
ヴァーナの健康状態は最悪でした。息切れや激しい胸の痛み、元気がない、といった心臓病患者特有の症状に苦しんでいたのはもちろんのこと、理想体重よりも100ポンド(約45.4kg)も太りすぎており、前糖尿病、さらには睡眠時無呼吸症候群で、眠るときは酸素吸入が必要という状況でした。薬も7種類処方されていました。
すべての医学的治療の道が閉ざされ、死の宣告を受け、すっかり失望しきった中で、ヴァーナは葬儀社へ行き、自分の棺を選びました。次に、溢れ出る涙をこらえながら、6人の子供と15人の孫たちに、最後の別れの手紙を書き、亡くなる準備を始めたのです。
死んでいこうとしている自分が子供たちの重荷になることはできないと思い、子供たちとの同居を選ばなかった一人暮らのヴァーナは、自分が亡くなったときにすぐに誰かに発見してもらえるように、起きている間は映画館やショッピングモールなどの人ごみに行って過ごしていたといいます。
しかし、死ぬ準備をしながらも、心の隅に「まだ65年で自分の人生をあきらめることはできない。なんとしても生きていたい」という、生きることへのどうしても抑えることのできない強い執着がありました。
そんなヴァーナに希望を与えてくれたのが、病院の女性医師が紹介してくれた、プラントベースの食習慣やエクササイズを取り入れることによってライフスタイルの転換を図る教育プログラムでした。
このプログラムを受けたヴァーナは、自分の心臓病は、自ら選択し、口に運んでいた、誤った食事、そして運動や睡眠、ストレスマネージメントなどの不足の結末であったことを学びました。
体にふさわしい食事、それに十分な睡眠や毎日のエクササイズ、ストレスをためないことなど、ナチュラル・ハイジーンの教えと一致するヘルシーなライフスタイルに変えたヴァーナの心臓は、目覚しいスピードで改善されていきました。
おいしい食事をお腹一杯食べながら、面倒なカロリー計算など一切せずに、80ポンド(約36.3kg)痩せ、処方されていた7種類の薬も中止することができました。
胸の痛みや息苦しさ、エネルギーレベルの低下や無気力感からも完全に開放さました。心臓発作を起こす前に苦しんでいた睡眠時無呼吸症候群もなくなり、眠るときには欠かせなかった酸素吸入も不要になりました。もちろん前糖尿病の症状もなくなりました。
低脂肪・プラントベースのホールフード、そしてエクササイズ、ストレスマネージメントというこのプログラムをヴァーナが開始したのは、ちょうど7月4日の独立記念日でした。それからわずか4か月あまりに後の11月最後の木曜日の感謝祭には、なんと50マイル(約80km)も自転車が漕げるほどにまでエネルギーレベルもアップするという、目覚しい回復ぶりでした。ヴァーナは心臓病を完全に克服したのです。
今日、ヴァーナは毎日サイクリングとトレッドミルでのウォーキングに汗を流し、1エーカー(約1200坪)の畑で野菜とお花を育てています。心臓病の片鱗は全くありません。先月は誕生したばかりの16人目の孫とも対面することができました。生きていたからこそ孫たちと共に遊ぶことができる喜びを噛みしめているといいます。
さらに、満ちあふれるエネルギーを、食生活改善のプログラムを普及させる活動に注いで、心臓病ばかりかさまざまな病気に苦しむ人々を勇気づけています。5年前には死にかけていたヴァーナが、今では文字通り大勢の人々の希望の光となっているのです。
非常に多くの人が、「素晴らしい健康状態を作り上げる力は自分の体の中にある」ということに気づいていません。皆さんの体には,想像を絶するほどの素晴らしいヒーリングパワー(回復力)が備わっています。その力を目一杯発揮させるために私たちが必要なことは、「ヒーリングに必要な条件を与えてあげる」ということだけです。
ヴァーナがしたのはそのことでした。体にふさわしい食事、十分な睡眠やエクササイズ、そしてストレスをためないこと、こうした健康のための要素を体に与えてあげさえすれば、体は常にベストの状態を保つための努力をしてくれます。悪いところは治され、これまで経験したこともなかったような素晴らしく健康な状態を手にすることができるのです。ヴァーナは、そのことを自らの体で経験しました。
ヴァーナの例は決して特殊ではありません。このホームページの10月、11月のメッセージでもご紹介したエセルスティン博士の「Prevent and Reverse Heart Disease」(邦訳『心臓病は食生活で治す』角川学芸出版刊)の中に登場する患者たちも、死の宣告を受けていたにもかかわらず、それから20年余り後の今日、素晴らしく健康で人生を目一杯エンジョイしています。
私たちは健康を選ぶことができるのです。もし皆さんが今の健康状態に満足していなかったら、ぜひ、今日からもっと健康になれるライフスタイルに変えてみてください。『フィット・フォー・ライフ』や『50代からの超健康革命』、あるいは『女性のためのナチュラル・ハイジーン』、そして『常識破りの超健康革命』など(いずれもグスコー出版刊)には、スーパーヘルスを極めるための素晴らしい方法が紹介されていますので、参考になると思います。
私は11月20日にカリフォルニア州のロマリンダ大学で開催されていた健康関連のカンファレンスでエセルスティン博士とお会いしたのですが、出版されて間もない博士の本の日本語版をお見せしましたら、「日本の皆さんもぜひこの本のメッセージをお役に立ててほしい」とおっしゃっていました。

博士も強調しているように、心臓病の予防や回復に役立つ食習慣は、ほかのどんな病気の予防や改善にも役立ちます。体がベストの健康状態を発揮できるように、体が必要としているものを、体に与えてあげましょう。そうすれば皆さんは、来年は今年以上に素晴らしく健康でエネルギーに満ちあふれたいい一年を送れるようになるはずです。これが私から皆さんへの2009年最後のメッセージです。皆さん、新しく迎える2010年という節目の年を、素晴らしく良い年にしてくださいね。
●松田先生からのメッセージ(2009/11/4) Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston November, 2009
日本の皆さんこんにちは。「芸術・文化の秋」、如何お過ごしでいらっしゃいますか?
私は先月滞日中のタイトなスケジュールの合間に、リニューアルオープンしたばかりの根津美術館(東京青山)を尋ねました。
実は日本の大学を卒業後、アメリカの大学に留学する前の数年間、私はこの美術館で働いていたことがあるのです。
その当時毎日見ていた東洋古美術の名品の数々と再会できた喜びは、言葉では言い尽くせませんでした。また、アメリカの景色と全く違う茶室の点在する緑豊かな日本庭園が、私の心をとてもなごませてくれました。「ふるさとに帰ってきた」という、あのときの嬉しさが今もまだ心に残っています。
今、美術館では国宝の「那智の瀧図」、重要文化財の「春日山蒔絵硯箱」や「色絵山寺図茶壷」(野々村仁清作)ほか、日本の古美術を代表する名品の数々が展示されています。秋の一日を、是非皆さんも日本の古い芸術・文化に触れてみてはどうでしょう。
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html
今回の日本出張では、ほかにも私を幸せな気持ちにしてくれたことがいくつもありました。一つは、このページの10月のメッセージでもお話した『心臓病は食生活で治す』が私の滞日中に刊行されたことです。
各地で行なった講演会では、90%も閉塞していた心臓の血管が食生活を改善しただけで完全に回復し、血流が通うようになった写真をスライドでお目にかけながら、「心臓病」は予防も回復も容易にできることをお話しました。
そのときの会場の皆さんの驚いた表情は,今でも忘れられません。たいていの人が「心臓病は手術をしなければ治らない」、ましてや、「もう手術もできないほど血管や心臓の組織のダメージがひどく、死ぬのを待つほかはない」などと心臓専門医から宣告された状況では、「もう何もすることはない」とあきらめてしまうに違いありません。
しかしエセルスティン博士が言っているように、「心臓病は食生活を変えるだけで、完全に回復することができる」のです。
さらにエセルスティン博士が強調しているように、心臓病の予防や改善に役立つ食習慣改善プログラムは、心臓病以外の人にも役立ちます。エセルスティン博士は次のように書いています。
「心臓を救うための食習慣は、栄養過剰がもたらすそのほかの病気からも体を守れるのです。たとえば、脳卒中や高血圧、肥満、骨粗鬆症、成人型糖尿病、老人性精神的欠陥も予防します。
そのほか、食事要因と関連しているインポテンツ、乳ガン、前立腺ガン、結腸ガン、直腸ガン、卵巣ガンなど多数の病気をも予防できます。」
書店やインターネット上には「心臓病の人のための食事」とか「ガンの人のための食事」「糖尿病の人のための食事」など、病気別の食事に関する本が溢れています。
しかしナチュラル・ハイジーンに関する書物を最も多数著わしてきたハーバート・M・シェルトン博士が常に言っていたように、「特定の病気のための食事」などというものはありません。
ホモサピエンスとしての人間の体にとって最もふさわしい食事をするとき、私たちは素晴らしい健康状態を維持することができ、またその同じ食事が、病気の人を素晴らしく回復させていくことができるのです。
なぜならどんな病気もその最大の根本原因は、体にとってふさわしくない食生活を長年続けてきた結果だからです。

『心臓病は食生活で治す』の本にはレシピもたくさん紹介されていますので、ぜひ利用してくださいね。
さてもう一つ、日本滞在中の私を幸せにしてくれたことは、日本全国でナチュラル・ハイジーンの実践者が着実に増えてきていることを実感できたことでした。
実践者たちがご自分の体験を周りの方々に伝え、「ハイジーン・ライフ」を生活の中に取り入れている人々の輪が大きく広がりつつあるようです。
10月17日、18日、19日と連日それぞれ、立川(東京)、鹿児島、中野(東京)で講演会を開催していただきましたが、立川と鹿児島は今回が春に続いて二度目、そして中野は三度目でした。
前回参加して私のお話を聞いてくださった方々は、今回はお友達をたくさんお誘いくださいました。講演会を主催してくださった方々、そして講演会にいらしてくださった皆さんに、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。
特に嬉しかったことは、鹿児島ではナチュラル・ハイジーンの理論を県民に普及させ、鹿児島県を「日本一の健康優良県」にしようという運動が発足したというニュースです。
それは春に開催された講演会で私のお話を聞いて、ナチュラル・ハイジーンプログラムを実践したところ、わずか半年足らずで「すっかりメタボが改善された」「体調が良くなった」「花粉症がなくなった」「エネルギーレベルがアップして人生が前向きになった」といった素晴らしい結果を得ることができた人々がたくさん出てきたからでした。
今回の講演会では、こうした方々が、ご自分の体験談をお話くださいました。そのうちのお一人は、健康診断の結果が劇的に改善されていたので、担当の医師から「何をしたのか」と尋ねられた、と話していらっしゃいました。
私たちの持ち物の中で、人に分けてあげても減らないどころか、その何倍にもなって返ってくるものがあります。それは知識です。ナチュラル・ハイジーンの知識を学び、実践し、その効果を自らの体で体験した人々が、家族や友人、隣人に話してあげることによって、それを聞いた人々がまたスリムで素晴らしい健康な体になれる。なんとステキなことでしょう。
こうして一人の人が伝えた知識が何百人、何千人もの人々に伝えられていけば、鹿児島県の皆さんが目指す「日本一の健康優良県」を作り上げることは決して夢ではありません。
人々が健康になると、心も豊かになります。これまで飲んでいた血圧や血糖値、コレステロール値を下げる薬もいらなくなりますから、医療費も節約できるようになり、懐具合も豊かになります。
老人医療費の節約は自治体の財政を豊かにすることにつながります。県民の皆さんの税金の多くを医療費に向ける必要がなくなり、もっと建設的な方面に充てることができるようになるでしょう。
また各個人のレベルでも、健康状態が改善されることと、医療費がかからなくなることは、人生をこれまでよりもずっと豊かなものにしてくれるはずです。体調が悪いうえに医療費がかかるため、したくてもあきらめていたことがきるようになるからです。
まだナチュラル・ハイジーンの教えを試したことがない方も、ぜひ試してみてください。
ナチュラル・ハイジーンは「All or Nothing」( 完璧に実践しなければ意味がない)というものではありません。多くの人が朝食をフルーツに変えるだけで、大きな効果を体験しています。
「朝だけフルーツの〈フルモニ〉を実践しているだけで、昼と夜は普通に好きなものを食べています。コーヒーもお酒も飲みます」という人でも、「1年で10キロ痩せました」と報告してくださる方がたくさんいます。
「朝食をフルーツに変える」ということは、これまでの食事を三分の一(33%)も変えることになるのですから、その効果は劇的です。食事の中で、ほんの少し脂肪や砂糖、塩分の量を減らすといったような、たいていの栄養士や医師たちがすすめているようなアプローチとは大きな違いがそこにあるのです。
一人でも多くの人が「フルモニ効果」を実感して地域社会にその輪を広げ、「日本一の健康優良県」を目指す鹿児島にチャレンジしてほしいと願っています。
●松田先生からのメッセージ(2009/10/4) Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston October, 2009
日本の皆さんこんにちは。
街のあちこちで実りの秋を象徴するパンプキンを見かける月が始まりました。
10月は梨やブドウ、柿、ざくろ、イチジクなどの果物、そしていろいろなきのこやイモ類、栗、チンゲン菜やミョウガ、お米など、自然からの贈り物がたくさん実を結ぶ素晴らしい季節です。


そしてまた今月は私にとっても、ワクワクする出来事がたくさん待っているステキな月になりそうです。それは、SHR「超健康革命の会」主催の特別集中講座や、各地での講演会があること。
そしてもう一つ、このページの8月のメッセージでもお話したエセルスティン博士の『Prevent and Reverse Heart Disease』(邦訳『心臓病は食生活で治す』)の日本語版が、いよいよ今月、角川学芸出版から刊行になるからです。
特に私がこの本の刊行をワクワクする思いで待っているのは、この本の情報が、毎年心臓病で時期尚早に亡くなっていく、およそ18万人もの人々の命を救うことができるからです。
そしてまた、およそ100万人もいるといわれる心臓病患者たちを、完全に回復させることもできるからです。
さらには、副作用のリスクを伴うコレステロール低下薬を使用せずに、わずか二~三週間のうちに、250mg/dl以上もある高いコレステロール値を、心臓病には決してならないことが保障されている150mg/dl以下にまで下げることもできるからです。

心臓病は食生活を変えるだけで改善することができます。
心臓の血管が90%も閉塞していて、心臓組織のダメージがあまりにも大きいため手術は不可能で、あと半年も生きられないだろう、と一流の心臓医たちから見放された患者たちが、エセルスティン博士の食事プログラムに従っただけで、血管の閉塞物を完全になくし、それ以来22年も経過した今日でも、素晴らしく健康に生きているのです。
この本を開いたとたんに目に飛び込んでくる食生活改善前と後の心臓の血管の状況を示す画像の数々が、どんな言葉よりも衝撃的に、エセルスティン博士の食習慣改善プログラムの効果の素晴らしさを物語っています。

食生活改善前(90%閉塞) 食生活改善後(血流改善)
―画像は『心臓病は食生活で治す』(角川学芸出版刊)より
心臓病はエセルスティン博士が言うように「歯のない張子の虎である」ことを知るべきです。心臓病は決して存在するべきものではありません。
また、たとえ存在していたとしたら、それは決して進行させるべきものではないのです。
心臓病は、ナチュラル・ハイジーンも教えているように、「予防することができるばかりか、完全に回復させることもできる」ということを、私は日本中の皆さんに、この本を通して知っていただきたいと願っています。
食生活を変えるだけで、心臓の血管に形成されていた閉塞物は消え、心臓病はなくなるのです。
この本の中でエセルスティン博士が述べている、博士の食事プログラムを実践した18人の患者たちの物語がそれを証明しています。
彼らは、8月のメッセージでも書きましたが、何度も狭心症を起こし、バイパス手術やステント挿入術をいくつも繰り返し受けてきた、きわめて重症の心臓病患者たちでした。
ところがエセルスティン博士の食事改善のプログラムに従っただけで、完全に回復させたことできたのです。
この患者たちは、心臓病治療ではアメリカ一を誇るクリーヴランド・クリニックの腕利きの心臓病医たちから、「心臓の組織のダメージがあまりにもひどいため、手術は不可能で、あと一年も生きられないだろう」と言われ、自宅で亡くなるようにと退院させられた、非常に気の毒な人たちでした。
これらの患者たちは、胸の痛みに苦しんでいて、ベッドに横になって休むこともできず、息苦しさや、脚の動脈の閉塞に伴う痛みのために、部屋を横切るのも苦しい、という状況でした。中の一人は「娘さんの結婚式で一緒に教会のバージンロードを歩いてあげたかったら、式を早めたほうがいい」と忠告されたほど、死期が迫っていたといいます。
しかし、彼らはエセルスティン博士の食事プログラムで、詰まっていた心臓の血管の閉塞物を完全になくし、ダメージのひどかった心臓の組織をも回復させ、心臓病医らに見放されてから20年余り経過した今日でも、素晴らしく健康に生きているのです。この本では、食生活を改善するだけで、なぜこのようなことが可能になるのか、また体にふさわしくない食事が、どのようにして心臓の血管を詰まらせ、心臓病を引き起こすかを、非常に平易な言葉で実にわかりやすく解説しています。
「わが民は知識がないゆえに滅ぼされる」
-ホセア書4:6
旧約聖書の教えに「わが民は知識がないゆえに滅ぼされる」という言葉があります。心臓病に関する正しい知識がないために、どれだけたくさんの人たちが、苦しく辛い思いに耐え、莫大な医療費を使い、手術や薬の副作用に苦しみ、人生の質を低下させ、時期尚早に亡くなっていくことでしょうか。
エセルスティン博士がこの本で述べている情報を知っていたら、これまでに、どれだけの人の命が救われたことでしょう。心臓病では、最も一般的な最初の症状が心臓発作です。それまで全く症状がありません。
ある日突然胸が苦しくなって倒れるのです。しかも恐ろしいことに、アメリカの統計によると、心臓病患者の完全に四人一人は最初の症状(心臓発作)を起こしたときが人生の一巻の終わり、すなわち突然死だといいます。この本で紹介されている、正しい食事による体のケアの知識を身につけていたら、救うことができた命です。
また最悪の事態は免れることができたとしても、知識がないと、たいてい不必要な手術を強いられてしまうことになります。
エセルスティン博士のこの本を読めば、「手術は不要であるばかりか、百害あって一利なしであり、しかも、一時的な効果しかなく、完全に心臓病を克服させることはできない」ということがわかります。
1年半ほど前、私の友人の一人、ジムはこの知識がなかったばかりに、医師のすすめに従い、3本のバイパス手術を受けてしまいました。
ある日の夕食後、突然胸と上腕に痛みを感じたジム人は、自宅近くの大きな病院の救急治療室へ自分で車を運転して行ったのですが、そこで医師から、心臓の3本の動脈(冠動脈)に閉塞物があるため、バイパス手術が必要だとの診断を受けました。
まさか自分が心臓病の診断を受けるとは思ってもいなかった彼は、「家に帰って食生活を改善し、ひと月ほど様子を見たい」と申し出たのですが、医師から「そんなことを言っている猶予はありません。あなたが行くところは家ではなく、この上の病室です。明日の午後手術をします。」と言われたのです。
このとき、「心臓の血管に形成された閉塞物は、食生活を変えるだけで、なくすことができ、胸の苦しさからはすぐに開放される。閉塞物があっても、すぐに死ぬようなことはない」というエセルスティン博士がこの本で記している情報を知ってさえいたら、ジムはこの病院の医師のすすめで手術を受けるようなことは避けることができたでしょう。
ところがその知識がなかったばかりに、手術を受けてしまったのです。その結果、ジムは手術に伴う脳機能の低下を感じるようになり、仕事に支障をきたしています。
また、医師の処方したスタチン(コレステロール低下薬)のために、筋力の低下にも悩まされるようにもなりました。この薬には筋力低下、筋肉痛、記憶障害、肝臓障害、消化障害などの副作用があるからです。
ジムは自称ベジタリアンで、肉や魚類は一切食べないため、心臓の血管に閉塞物が形成されているとは夢にも思っていなかったのです。
しかし甘い物が大好きで、チーズも時々食べる大食漢だったため、中性脂肪値がかなり高めでした。
この手術がきっかけで私がご紹介したエセルスティン博士の本(ここでご紹介している本の原書)を読んだジムは、今は食生活を見直し、スタチンの使用は中止しました。もう筋力の低下を感じることはありません。
エセルスティン博士の食事プログラムは、ナチュラル・ハイジーンが推奨するのと同様、低脂肪、プラントベスのホールフーズです。
この食事に従えば、血管に形成された閉塞物は、溶けて消えていきます。
またコレステロール値はあっという間に素晴らしく健康な数値に下げることも可能です。
ちなみにエセルスティン博士の研究対象となった18人の患者たちは、食事プログラムを実施する前は、平均値が246mg/dlもあったのですが、実践後には平均137㎎/dlにまで低下しています。下記はその詳細です。
この本の原書はアメリカ人向けに書かれたものですが、日本語版では、私が日本人の健康関連データや情報をふんだんに挿入し、日本人の目線でこの本の情報を利用していただけるように配慮しています。
ステキなことに、この本も、『フィット・フォー・ライフ』同様、理論だけではなく、183ものレシピも記されています。こちらはエセルスティン博士の夫人、アンが担当しました。
エセルスティン博士は自分の患者たちとそのパートナーを必ず自宅に招き、どんな食事をするべきかを、アンの手料理で指導しているのです。
この本でご紹介しているレシピの数々は、どれもエセルスティン博士やアン夫人、そして三人の子供や孫たち全員が楽しんでいるエセルスティン家の食事です。

心臓病のための特別食ではありません。どれも魅力的でおいしく、それでいて、心臓病の予防や完全回復に役立つ素晴らしいお料理ばかりです。家族に心臓病の人がいるために、その特別食を作るのではなく、家族全員で、同じものを楽しくいただきながら、心臓病を克服できるばかりか、ほかの家族もこれまでよりずっと健康になっていくレシピ集です。
もちろん、おもてなし料理としても利用できるものばかりです。
アン夫人のご配慮で、日本語版では日本では手に入らない食材を使っているレシピや日本人の味覚にあいそうもないものは排除し、日本の読者のみなさがおなじみの食材で日本の味のヘルシーなお食事を楽しんでいただけるよう、訳者からのオリジナルレシピも加えました。
その点では『フィット・フォー・ライフ』のレシピよりもずっと魅力的で、利用しやすくなっています。
もう一つ特筆したいのは、ステキなデザートのレシピが充実していることです。
ですから心臓病だからといって、お客様をおもてなししたときの特別のディナーに「デザートなし」、といった惨めな思いをしなくてすみます。バースデーケーキやフルーツパイも、コレステロール量の多い卵やリッチな生クリームを使用していなのですが、とてもおいしくできますので、みんなで揃ってヘルシーなデザートをエンジョイすることができます。
家族に心臓病の人がいなくても、ナチュラル・ハイジーン生活を心がけている皆さんにとって、このレシピ集は「いつでもそばにおきたい優れもの」であることを、発見するに違いありません。
皆さんの周りに心臓病の人がいたら、是非この情報を教えてあげてくださいね。
エセルスティン博士の食生活改善指導で心臓病を完全に克服した人々は、決してこの本に登場する18人の患者だけではありません。
この本に登場する18人は、エセルスティン博士の最初の研究対象になった患者たちでした。
そのほかにもエセルスティン博士の食事改善プログラムで心臓病を改善した人々は、これまでにすでに何千人にも上っているのです。
それから皆さんが心臓病ではなくても、決して心臓病の犠牲者にならないために、この本の情報を役立てていただきたいと思います。
この本が全国の書店に並ぶのは、10月下旬の予定ですが、SHR主催の特別講座や各地での私の講演会に参加される皆さんは、講演会場で一足先にお求めいただくことができます。
●松田先生からのメッセージ(2009/9/2) Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston September, 2009
9月に入り、日本ではきっと、空に浮かぶ雲やコオロギの鳴き声が秋の訪れを告げていることでしょう。
さて、皆さんは、自分の食べるものの選択がいかに地球環境と密接に関連しているか、ということにお気づきでしょうか。皆さんが肉や魚・卵・牛乳・乳製品といった動物性食品を選択しているとしたら、皆さんは無意識のうちに地球温暖化ガスの放出量を増加させていることになるのです。なぜなら、これらの食べ物の生産には、CO2やメタンガス、亜酸化窒素などの地球温室効果ガスを大量に放出させるからです(全体の18%)。2006年11月に発表された国連食糧農業機関のレポート(注)によると、その量は航空機、車、船舶などの輸送手段が放出するCO2量(全体の14%)を上回るといいます。
(注)「Livestock's Long Shadow-Environmental Issues and Options」
こうした事実を真摯に受け止め、食の選択の面から温室効果ガスの削減に取り組み始めている自治体や団体があります。その代表的なものが、ベルギーのフランダース地方にあるヘント市や「Meat Free Monday」(詳細後述)などの組織です。

ヘント市では、今月から世界に先駆けて、毎週木曜日を
「肉を食べない日(「Veggiedag/Meatless Day」に定め、
世界初の
「週1度はベジタリアン市」になりました。(http://www.donderdagveggiedag.be/)
木曜日は同市の職員たちの食堂や、学校給食のメニューは、すべてベジタリアンです。また市内のレストランでも、メイン・ディッシュのメニューがベジタリアン料理になり、肉や魚を欲しい人は、特別に注文しなければならないと言います。
この試みは、国連の「気候変動に関する政府間パネル」の議長、ラジェンドラ・パチャウリ博士の「地球を救うためには、世界中の人々が肉の摂取量を減らし、ベジタリアンをめざさねばならない」という呼びかけに応えたものです。
週に一度ベジタリアンの食事を選択することで、ヘント市の温室効果ガスの排出量を削減し地球環境の改善に貢献していこうというこの取り組みは、市民の肥満を減らし、健康改善にもつながることになります。同市の市議会議員トム・バルサダー氏は、次のように話しています。
「ベジタリアンの食事は地球にやさしいだけでなく、体にとってもヘルシーです。我々フランダース地方の人々は、肉を食べすぎ、野菜や果物は少ししか食べていません。このことが市民の健康にとって悲惨な結果をもたらしているのです。」
動物性食品が多く、野菜や果物の摂取量が不足している欧米風の食習慣は、メタボや生活習慣病と密接につながっていることを示す証拠は枚挙に暇がありません。動物性食品とガン・心臓病・糖尿病との関係は、喫煙と肺ガン以上に密接であることを、栄養学の分野では世界でNo.1と高く評価されているコーネル大学栄養生化学部名誉教授T・コリン・キャンベル博士は、『 The China Study 』で反駁できないほど明確に証明しています。
さらに博士は、食生活を改善すれば、こうしたトラブルから解放されることが可能だ、と断言しています。キャンベル博士はこの本の中で、次のように述べています。
・ 糖尿病患者は、食習慣を変えれば、薬をやめることができる。
・ 心臓病は食習慣だけで回復させることができる。

この本は今日、アメリカでは健康・栄養・医学・ダイエットなどといった部門でベストセラーになっており、世界中から注目されています。幸いなことに、日本語版も近々グスコー出版より出版の予定ですので、戦前はほとんど稀であったこれらの欧米風の病気が、日本でも近年深刻な状況をもたらしているのはなぜか、それはどのようにしたら解決できるのか、キャンベル博士による回答は、日本の皆さんにもきっと十分納得していただけることと思います。

そんなわけで、ヘント市が始めた少しずつでも 動物性食品の摂取を減らしていこうとする「週1度はベジタリアン」の取り組みは、「地球環境の汚染」と「メタボや生活習慣病の蔓延」という文明国家が抱えている二つの深刻な問題を、一度に解決する素晴らしい方法と言えます。
素晴らしいことに、地球環境と人々の両方を健康にするのに貢献するこの取り組みには、ハイブリッド車や太陽光パネルの設置ほか、省エネによる温室効果ガス削減プログラムとは異なり、特別な費用は一切かかりません。日本の経済産業省は先月、2020年までに温室効果ガスを15%削減するための具体策を発表しましたが、そのために各家庭に求められる省エネ対策の費用は500万円にもなるといいます。
お金をかけなくても、地球の温暖化を防ぐために私たちの一人ひとりにできることがあるということを、日本の皆さんもヘント市の例からぜひ学んでほしい、と思います。
今年の6月、ロンドンでポール・マッカートニーほかの世界のトップアーティストたちが中心となって発足した「Meat Free Monday」(ミートフリーマンデー)キャンペーンも、世界中にファンを広げています(http://www.supportmfm.org/)。こちらは世界中に向かって「月曜日は肉を食べない日」を呼びかけているからです。もちろんこのキャンペーンのスローガンは「傷ついていく地球を救うために」です。
世界のセレブたちによる呼びかけの効果は絶大です。中国のポップスター Long Kuan(ロング・クアン)も、中国国内で「Meat Free Monday」キャンペーンを発足させるための準備を行なっているといいます。
日本のトップアーティストの皆さんも、地球と私たちの健康の両方を救うために、ぜひ「Meat Free Monday in Japan」を発足させていただきたいと願っています。
●松田先生からのメッセージ(2009/8/11) Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston August, 2009
日本の皆さんこんにちは。
私は今、大西洋が目の前に広がる南フロリダのヘルススパでこの原稿を書いています。
ここで全米ヘルス協会主催の「第60回ヘルシーリビング・カンファレンス」が開かれているからです。
これは1948年以来毎年行なわれている国際会議で、世界各国から健康・医学・栄養の分野で活躍する科学者たちが集まります。今回もアメリカ各地はもちろんのこと、イギリスやオーストラリアから出席したこれらの専門家たちの講演が行なわれました。
今回の基調講演者は元クリーヴランド・クリニックの外科医で、現在
アメリカでベストセラーになっている
「Prevent and Reverse Heart Disease」の著者、
カルドウェル・B・エセルスティン医学博士でした。
エセルスティン博士は、心臓病の治療に関してはアメリカ一を誇るクリーヴランド・クリニックの心臓病医たちから、「もうなす術はない」と診断された18人の重症の心臓病患者たちの食習慣を改善することによって、彼らの病気の進行を食い止めたばかりか、完全に回復させることに成功した医師です。
これらの患者たちはそれまでに、狭心症や心臓発作、脳卒中、バイパス手術、血管形成術など49の心血管系事象を経験してきており、あと一年も生きられないだろう、と死を宣告されていた人たちでした。
彼らは胸の痛みのため、ベッドに横になって休むこともできなければ、脚の血管が閉塞しているために脚が痛み、歩くこともままならないという状況でした。
ところがエセルスティン博士の指導で食習慣を変えた結果、心臓の血管の閉塞物が消え、健康な血流を取り戻し、心臓病を完全に克服したのです。そして20年を経過した現在も、エネルギーに満ちあふれた素晴らしく健康な人生を送っているのです。
エセルスティン博士は、食習慣を変えれば260mg/dl台という高い数値を示していコレステロール値が、3週間で150mg/dlか、それ以下に下がり、血流が劇的に改善されていくため、バイパス手術やステント挿入は不要であると言います。実際博士の患者たちが、それを如実に証明しているのです。
博士はこの講演で、食習慣改善前は閉塞していた患者たちの血管が、食習慣の改善後では血流が通うようになっていることを示す血管造影図を多数見せてくれました。
博士は「心臓病は張子の虎である」と述べています。その真実の姿を知っていれば、全く恐れるに足りないものだからだといいます。
アメリカでは二人に一人が心臓病で亡くなります。心臓病は国民病で、その治療のために膨大な額のお金が費やされています。そのため、医療費破産が相次いでいる今日、手術のような医学的治療を必要としないエセルスティン博士の心臓病回復アプローチは、きわめて画期的なものとして、注目され始めています。
このエセルスティン博士の研究は過去20年間、世界一流の科学雑誌で頻繁に紹介されてきましたが、博士は、「心臓病は食生活を改善することによって、誰でも予防したり回復させることができる」ということを、これらの科学雑誌を読まない一般の人々にも知ってもらうために、2007年「Prevent and Reverse Heart Disease」を執筆し、出版しました。
この本は、「健康はヘルシーな食生活を行なうことによってのみ手にすることができる」ということを自覚した、意識の高い人々の間で愛読されています。また、患者たちのライフスタイルを改善することを指導することで病気の治療を行なっている医師たちが、患者に食習慣を指導する際のテキストとしても、用いられています。
日本でも、心臓病は年々急増の一途をたどっており、今日ではガンに次いで二番目に多い病気です。これは欧米風の食習慣と密接に関係していますので、エセルスティン博士の食事改善のプログラムは、日本でも役立つことは間違いありません。
幸いなことに、この10月には日本語版が角川学芸出版から出版される予定で、私は今その編集作業に追われています。
ところで、エセルスティンの食事プログラムは、ナチュラル・ハイジーンの推奨する食事と同じ、プラントベース(植物性食品中心)のホールフード(未精製・未加工の丸ごと食品)です。
ナチュラル・ハイジーンは今から170年余りも前から、「プラントベースでホールフードの食事をしていれば、ガンや心臓病、脳卒中、糖尿病、関節リウマチのような慢性病から、風邪や消化障害のようなマイナーの病気まで、ありとあらゆる健康上のトラブルは予防できるし、また克服することもできる」と教えてきました。
この20年余りにわたって行なわれてきている、食習慣と健康に関するさまざまな研究も、このナチュラル・ハイジーンの教えが正しいことを裏付けています。
今回のカンファレンスでも、フランク・サバティーノ博士が「ラッセル・トゥロール医学博士が1830年代にワシントンのスミソニアン協会で行なったナチュラル・ハイジーンによるヘルスケアに関する講演は、今日でも通用するものである」と指摘していました。
最近「ナチュラル・ハイジーンはもう古い」という批判を耳にすることがありますが、ナチュラル・ハイジーン理論は1830年代に体系づけられたものであっても、ヘルスケアに関する根本理念は、昔も今も決して変わりません。真実は変えることができないからです。
このページを見てくださっている皆さんの周りにも、きっと心臓病と闘っている人がいらっしゃるに違いありません。薬や手術のほかにも選択肢があることを、是非教えてあげてくださいね。

今から7年前、心臓発作を起こした私の友人のアルは、3本の冠動脈の一本の90%、もう一本は80%、さらにもう一本は70%が閉塞しているため、「それぞれの冠動脈にステント挿入をしないと、死んでしまう」と最初にかかった医師から警告されました。
一本目ののステントを挿入した直後にエセルスティン博士のセカンドオピニオンを聞いたおかげで、残りのステント挿入は中止しました。エセルスティン博士の指導で食習慣を変えたところ、7年後の今日では心臓の血管に閉塞は全くありません。消えてなくなってしまったのです。今ではエネルギーに満ちあふれた素晴らしい人生を送っています。
皆さん、体にふさわしい食事を選択すれば、私たちは素晴らしく健康で、いい人生をエンジョイしていくことができます。このカンファレンスに参加している人々の多くがそのことを自ら体験しています。
●松田先生からのメッセージ(2009/7/1) Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston July, 2009
梅雨明けが待たれる頃かと思いますが、日本のみなさん、
お元気でいらっしゃいますか?

高温多湿の日本の夏をエネルギッシュに乗り切るために、みなさんは、それぞれいろいろな工夫をしていらっしゃるかと思いますが、とっておきの「夏バテ防止法」は、「ローフードライフ」だということにお気づきですか?
最近、日本でも「ローフード」という言葉を目や耳にする機会が多くなってきています。 ダイエット効果、デトックス効果、さらにはエコ効果ほか、ローフードが私たちに与えてくれる恩恵は計り知れません。
ローフードは、酵素はもちろんのこと、太陽の光のエネルギー「バイオフォトン」をも豊富に含んでいます。
色とりどりの果物や野菜は、畑でさんさんと降り注ぐ太陽から受け取った太陽エネルギーをその体内に豊富に蓄え、これを生で食べる人の体に与えてくれるのです。
真夏の強烈な太陽の光をたっぷり浴びた、真っ赤に熟したトマトやスイカ、そして小松菜やケールのような濃い緑の葉は、よりたくさんの太陽エネルギーを豊富にたたえています。
ですから、畑や果樹園で育った新鮮な生の果物や野菜を豊富にとる人は、この太陽エネルギーをたっぷり受け取っているため、その人の体(細
胞)が放出するオーラのレベルも非常に高くなるのです。
細胞が放出する光のエネルギーレベルが高ければ高いほど、バイタリティーが高く、その人が利用できるエネルギーへの転換能力も高いといいます。
生の果物や野菜を豊富にとっているとエネルギーレベルが高くなることは、ローフードライフを始めるとだれでもすぐに実感することができます。
ローフーダー(ローフードライフをしている人)の体はエネルギーレベルが高いため、高温多湿の不快な環境にも容易に順応することができ、「夏バテ」のような疲れを感じることがなくなります。
私も、ローフードのこうした恩恵に感謝している一人です。何しろ、私の住むヒューストンは、東京以上に暑くて湿気が高く、もうすでにここ3週間あまり、連日40度近くにもなっています。
高い気温に加えて、メキシコ湾から運ばれてくる湿度のために、外に出ると、まるでサウナに入っているような感じです。さらに、コンクリートの照り返しで脚までジリジリと熱くなります。今朝など、日の出前の午前7時の気温がすでに27度になっていました。
それでも私は、この20年間夏バテなど経験したことはありません。体が真夏の猛暑に順応することも、容易にできてしまうのです。ローフードに含まれる豊富な太陽エネルギーのおかげだと私は思います。
ところで、太陽エネルギー「バイオフォトン」は、加熱したり、加工食品にしたりすると失われてしまいます。そんなわけで、私の食事は80%以上が生です。特に暑い夏の間は100%生のローフードライフをエンジョイしています。
締め切りのある仕事が重なり、かなり忙しく、睡眠時間を削ってまでも仕事をしなければならないことがよくありますが、それでも私がエネルギッシュにこなすことができるのは、バイオフォトンを豊富に取り入れることができるばかりか、体の代謝作業に必要な酵素やエネルギーもずっと少なくて済むからでしょう。
新鮮な熟した果物は、その中に含まれる食物酵素のおかげで、熟す段階ですでに代謝作業が終わっていますから、体に取り込んだときには、すぐに栄養として利用することができます。ご飯のように、体の自前の消化酵素で炭水化物を分解し、糖代謝を行なう必要がありません。
しかも、お料理に時間がかかりませんし、後片付けもずっと楽です。調理のための燃料や水、洗剤をあまり使わずに済むのは、究極の「エコ」料理です。
さらに、ローフードライフはありがたいことに、ただでさえ暑い夏の間、コンロやオーヴンでお部屋の温度をさらに上げてしまうようなこともありません。
こんなに素晴らしいローフードパワーの魅力を私に教えてくれたのは、私の親しい友人ジョン・フィルダー博士でした。
ジョンはケアンス(オーストラリア)在住の、自然療法・カイロプラクティック・整骨療法の三つの博士号を持つ、ローフード歴50年のナチュラル・ハイジーンの医師です。
17年前、ジョンがオーストラリアの雑誌のインタビューで、「あなたが火にかけられたらどうなると思います?」と言っている記事が、私の心を捉え、その4年後、ナチュラル・ハイジーンのカンファレンスでジョンと出会う機会があって以来、親しくしています。
ジョンの家にはコンロもオーヴンもありません。加熱調理をしないから必要ないと、ジョンは言います。電気もソーラーエネルギーによる自家発電で、コンピューターから冷蔵庫、ほか家電製品すべてのエネルギー源を、ソーラーパワーで賄っているのです。
ジョンは11歳で最初の心臓発作を起こし、18歳までに関節炎を患い始め、その後、偏頭痛・花粉症・喘息と、さまざまな病気に悩まされ続けたあと、28歳のときに、ローフードに転向しました。
その結果、それまでずっと悩まされてきたこれら健康上のトラブルのすべてを完全に克服してしまったのです。今年78歳ですが、エネルギーに満ちあふれています。
みなさんもこの夏は、「ローフードライフ」でエネルギッシュに過ごしてくださいね。
●松田先生からのメッセージ(2009/6/15)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston June, 2009 
梅雨の季節を迎えましたが、日本はこれからチェリーやスモモ、ブルーベリーやラズベリー、桃、スイカ、メロン、ブドウなどの色とりどりの果物や、路地物のトマト、キュウリ、ナスはもちろんのこと、小松菜やケール、コールラビ、サラダ菜、キャベツ、インゲン豆、アスパラガス、ピーマンやオクラ、スウィートコーン、ニラ、カボチャ、ズッキーニなどなど、夏野菜が次々と出てきます ので、「ナチュラル・ハイジーン」ライフをエンジョイするのに絶好な季節到来です。
でもナチュラル・ハイジーンに出会って 間もない人の中には、色とりどりの果物や 野菜には、ほかのどんな食べ物よりも、
メタボや生活習慣病を永久追放するのに役立つ成分が凝縮しているということを知らないために、「ナチュラル・ハイジーン式の食事では、制約が多すぎてストレスがたまりそう」とか、「動物性食品をとらなくて、体に必要なタンパク質やカルシウムがとれるのか」といった懐疑的な人もかなりいるようです。
こうした疑問は杞憂であることは、『フィット・フォー・ライフ』はもちろんのこと、『女性のためのナチュラル・ハイジーン』や『50代からの超健康革命』、『子供たちは何を食べればいいのか』などに詳しく記されています。 しかもナチュラル・ハイジーンの食事プログラムが確かであることは、ここ20年あまりに渡って欧米で行なわれてきた膨大な量の科学的研究が裏付けています。
ナチュラル・ハイジーンがすすめるプラントベースでホールフードの食事は、決して極端でもなければ、バランスの取れていない、偏ったものでもありません。
そればかりか、肥満はもちろんのこと、さまざまなガンや心臓病、脳卒中、糖尿病といった今日の私たちの社会に蔓延しているメタボや慢性の生活習慣病の予防と改善に役立つことを、国連の健康機関や多くの科学者たちが認めているのです。
そのため、国連のFAO(食糧農業業機関)とWHO(世界保健機関)は、人々のとるべき食事として次のようにすすめています。
「各家庭では主にバラエティーに富んだ野菜や果物、豆類、そして精製加工は最小限のデンプン質の食べ物に富む、プラントベース(植物性食品中心)の食事を選ぶべきである。
このような食事は、かなりの割合の非伝染性の慢性病を予防したり、進行を妨げたりすることを、証拠が首尾一貫して示している。
大部分がプラントベースで構成されている食事は、カロリー密度が低く、肥満を防ぐのにも役立つ。」(注1)
さらに国連は、次のようにも言っています。
「世界の人口の三分の二は穀類やイモ類の食事を主食にしているが、残りの三分の一は、著しい量の動物性食品を摂取している。
後者の人々は、集中的な食糧生産のために、土地や水、そのほかの天然資源が過度に必要となる。
そのため、典型的な欧米風の食事は健康の点で好ましくないばかりか、地球環境を持続不可能な状態に追いやっている。
だが、エネルギー摂取量が体の基礎代謝や身体活動、成長、組織の修復などに必要な量とバランスが取れていたら、健康のために必要とされる食事の質は、基本的に世界中どの国の人々も皆同じである。」(注1)
事実、この地球上に暮らす三分の二の人々は、果物や野菜、木の実や種子類、未精製の穀物や豆類で構成された、プラントベースでホールフードの食事をしており、体が必要なエネルギー量を摂取している限り、栄養的に十分満たされています。
しかもこれらの人々の間には、動物性食品に栄養摂取を頼っている残りの三分の一の人々が暮らす社会とは対照的に、肥満や生活習慣病がほとんどか全くないのです。
さらに、動物性食品に頼らないため、地球環境を傷つけるようなこともありません。
2006年11月に発表された国連のレポートは、人々が肉食を選択するために行なわれている家畜農業によって放出される二酸化炭素の量は、地球温暖化ガスの18%を占め、車や航空機からの排気ガスによるもの(14%)よりも多いことを明らかにしています。(注2)
地球温暖化係数が二酸化炭素の20倍といわれるメタンガスの37%は、 牛が放出しているといいます。(注2)
また、動物性食品を選択すると、牛の放牧や飼料用穀物生産のために、熱帯雨林が次々に失われていきます。
1990年までに地球上の熱帯雨林のすでに50%が消失してしまいました。(注3)

私たちがプラントベースでホールフードの食事を選択すると、私たち 自身をメタボや生活習慣病から守るのに役立つばかりか、私たちの地球の環境をも、今よりずっと健康に保つことができるようになるということも、忘れないでほしいと思います。
ナチュラル・ハイジーンは、およそ170年余りも前から、このような素晴らしい食べ方を推奨して来ているのです。
(注1)「Human Vitamin and Minerarl Requirements」(FAO/WHO Report,2002)
(注2)「Livestock's Long Shadow - Environmental Issues and Options」( United Nations Report,2006 )
(注3)Williams, L.「Environmental Science Demystified」New York, N.Y. McGraw-Hill, 2005
●松田先生からのメッセージ(2009/5/11)
Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston May, 2009

日本のみなさん、こんにちは。
私はゴールデンウィークが始まった日に、これを書いています。
ちょうど日本への出張から戻って
1週間です。
たいていの人が、海外出張や海外旅行から戻ると、時差のために、不眠症や疲れ、体力の低下などを経験しています。
ところが私はそのようなことは全くありません。
自宅に戻ったその日から、早速いつもと同じペースで精力的に仕事をこなしています。
それはナチュラル・ハイジーンの食事プログラムのおかげです。
ナチュラル・ハイジーンの健康プログラムでは、「エネルギーの節約」を重視しています。
私たちの体の活動で、体のエネルギーを最も消費するのが食べ物の消化です。ですからナチュラル・ハイジーンの食事では、「消化にエネルギーを浪費しない食べ方」が基本です。
ナチュラル・ハイジーンの知識が少しでもある人は、「食事は低脂肪・低塩のプラントベース(植物性食品中心)のホールフーズ(未精製・未加工食品)。そして、朝食はフルーツにすること」というルールをすでにご存知だと思います。
この食べ方は、体が必要なエネルギーを、きわめて効率よく、体に供給してくれます。そして体にとって有害な代謝副産物を残しません。ですから体のエネルギーを、消化や、体内に取り込まれたり、また体内で発生した有害物質の処理のために浪費するようなことがありません。
その結果、節約できたエネルギーを、そのほかの活動に振り向けることができるのです。体が日米間の時差を調節するには、かなりのエネルギーを必要とします。海外旅行にいらした方なら誰もがそれを経験しているはずです。
ナチュラル・ハイジーンと出会う前の私は、日米間を往復するたびに、かなりグロッキーになっていました。しかし、今は全く違います。日本に滞在中も、またアメリカの自宅に戻ってからも、いつもと変わらず、エネルギーに満ちあふれて仕事ができるのです。疲労感や頭に霧がかかったような「ボー」とした感覚は全くありません。
講演会で私は、「日本滞在中、どんな食事をしているのですか」という質問を受けることがよくあります。
エネルギーを全開にするために、特別な食事をしているわけではありませんし、もちろん決して魔法の精力剤を使っているわけでもありません。
あくまでもナチュラル・ハイジーンの食事をしているだけです。
朝食はフルーツです。たいてい柑橘類かイチゴ、キウイフルーツなどです。少量のナッツ(大さじ1~2)を添えることもあります。
そして昼食は講演の前なので、食後に消化にエネルギーを浪費しないように、リンゴ1個、キュウリ1本、小松菜かチンゲン菜1/2~1袋、それに少量(大さじ1~2杯)のヒマワリの種といったものです。
講演がない場合は、たいてい食事を挟んでインタビューや打ち合わせがあるため、「新宿高野」のフルーツバーか、サラダバーが充実している「シズラー」(新宿店)を選んでいます。
フルーツバーでは、日本に来たときしかいただくことができない、国産のマスクメロンを大皿いっぱいいただき、そのあとは、サラダをたっぷりいただきます。野菜以外のものには手をつけません。時にはいつもバッグに入れてあるクルミかカシューナッツを少々(5~6粒)食べることもあります。
夕食は会食が多いため、サラダがたっぷりいただける「シズラー」を利用することが多いです。
山盛りいっぱいのサラダを2~3回お代わりしますので、ご一緒した皆さんは、「そんなに食べても、どうしてそんなにスリムでいられるの?」と目を丸くしておっしゃいます。
中には私の山盛りのサラダの写真を撮る人もいるほどです。
私のお皿にのっているものは、みんな低カロリーで高栄養(ファイトケミカルやビタミン、ミネラルなどの微量栄養がたっぷり)の食べ物なので、体を太らせるようなことも、消化のために体の貴重なエネルギーをたくさん奪うこともありません。
それでいて豊富に含まれるファイトケミカルや太陽エネルギーのおかげで、細胞の老化を防ぎ、体をエネルギッシュに保つことができるのです。
たっぷりの緑野菜に豆やコーンが入りますので、かなりボリュームがあります。
でも、ナチュラル・ハイジーンについて知らない人は、このような食事はきっと奇異なものにしか思えないでしょう。
そんな方は是非、これまでの食習慣や従来の栄養学に捉われていないで、この食べ方を試してみていただきたいと思います。わずか1週間続けただけでも、体に大きな変化が現れ、びっくりするはずです。
詳しくは『フィット・フォー・ライフ』をご覧くださいね。
●松田先生からのメッセージ(2009/4/28)
2009年3月17日付けの『サンフランシスコ・クロニクル』のニュース欄に、
T・コリン・キャンベル博士とカルドウェル・B・エセルスティン博士の連名の論評が
掲載されました。
これはオバマ政権のヘルスケア・プログラムに対する提言です。
地方紙とはいえ、新聞がこのような前向きな提言を掲載することは、非常に価値
のあることで、注目に値すると思われますので、ここにご紹介したいと思います。
(松田麻美子)
──すべては正しい食習慣から ──
政府のガイドラインは、あまりにも脂肪が多すぎる!
T・コリン・キャンベル / カルドウェル・B・エセルスティン
「食習慣と病気の関係」を立証することに職業人生を捧げてきた科学研究者として、オバマ大統領の「政策決定の中に科学で実証された結果を100%いかす」という指針は、非常に歓迎すべきニュースだと思う。
このことが「科学的検証による真実」に基づく医療政策につながることを期待したい。今日のアメリカでは、健康に関する「科学的検証による真実」が最もないがしろにされているからだ。
「科学的検証による真実」は、すでに「未精製・未加工のホールフーズでプラントベースの食事は、心臓病・糖尿病・ガン、およびそのほかの慢性の病気を予防し、多くの場合、回復させることができる」ということを証明しているのだ。
今日のヘルスケアをめぐる議論は、私たちを病気にさせる原因については論じていない。内容のほとんどが、「誰が国の健康保険の適用を受けられるのか(注)」「誰が保険料を支払うのか」という点に集中している。
多くの人が保険の適用を受けられるようにするのはすばらしいことだ。しかし、すでに保険の適用を受けているアメリカ人たちが、急増する慢性病で苦しんでいるのが現状だ。保険適用枠の不足が病気を引き起こしているわけではないし、枠を拡大しても、これらの病気を治すことにはならない。私たちは保険適用枠を増やす以上のことをしなければならないのだ。
アメリカのヘルスケア危機の最大原因とその解決策は、すぐ目の前に見えている。それはあなたが口に運ぶものなのである。
不幸なことに、相互に補強しあっている食肉・乳製品・砂糖・薬品・病院などの巨大な民間企業の政治力のために、「食習慣と病気に関する科学的な研究結果」は無視され続けている。
ヘルスケア危機に多大な影響を与えているにもかかわらず、こうした業界は自分たちの存在を隠してくれるような解決策を必死でアピールしようとしている。もし彼らが、「アメリカが直面している健康危機は、不健康な食べ物を食べることとは無関係であり、解決策は薬と手術が受けられる機会をもっと増やすようにすることしかない」と人々に信じ込ませることができたら、国民は健康を改善できず、何兆ドルもの金を浪費することになるだろう。「科学的検証による真実」を政策に反映させないと、こうした事態を生じることになるのだ。
国民が科学的な研究結果の恩恵を十分に受けられるべく、目下検討中の「健康改革」に次の三つの方策を加えるようオバマ大統領に進言したい。
1)政府の食事指針の策定法を変えること。
今日、アメリカ政府の最も普及している食事勧告は致命的なものだ。
食品栄養委員会の2002年度の報告書によれば、心臓病やガンといっ
た退行性疾患を減らすためには、脂肪摂取量をカロリーの35%まで、
タンパク質は35%までとし、そして砂糖はカロリーの25%まで加え
てもよいとなっている。下記はこれらの栄養摂取指針を満たした一日の
食事である。
朝食:フルーツループ(砂糖をまぶしたシリアル)1カップ、
スキムミルク1カップ、
M&Mミルクチョコレートキャンディー1袋、
ファイバーとビタミンのサプリメント。
昼食:グリルチェダーチーズバーガー
夕食:ペパロニピザ3切れとソーダ16オンス(約470ml)、
アーチウェー社のクッキー1人分
注:( )内は訳者記入。
この報告書は12歳の子供たちの脳に通じる頚動脈がプラークにより
すでに厚くなってしまっていることや、戦争で死にかけている20歳の
兵士たちの80%が冠動脈心疾患である理由を説明するのに役立つ。
政府はなぜ、このような情報を普及させているのだろうか。
とても「科学が導いた数値」とはいえない代物にもかかわらず。
その理由は簡単だ。食事指針策定委員会のメンバーはタンパク質や砂糖
の高い摂取量(比率)を許可することから利益を得ている業界と財政的
につながりがあり、この委員会は部分的にこうした企業から資金援助を
受けているからである。
オバマ政権は、「食品や製薬業界と資金関係がある科学者は、食事指針
を定める委員会の委員長になるべきではなく、また、この委員会のメン
バーに選任されるべきでもない」という規則を設けるべきである。
2)国立衛生研究所(NHI)内に「食習慣と健康および病気の
関係」についてのみを研究する新たな機関を設立すること。
今日NHI内には27の機関と施設があるが、一般市民の栄養に関する
関心が非常に高まっているにもかかわらず、どれ一つとして、
このテーマに取り組んでいる部署はない。
この組織の経費を支払っている市民のためにも、NHIは「健康に与え
る栄養効果について研究する機関」を開設するべきである。
3)医学校が政府の補助金を受ける条件として、その学校に「病気予防と治療のための食習慣を学ぶ研修医制度」を
設けること。
アメリカ国民は、良い食習慣が病気と闘う強力なパワーとなることを
わかっていない。なぜなら医者がそれを知らないからだ。
医学校は薬を中心としたカリキュラムを教えているが、そこで学ぶ
医師たちは、住民を対象とした「食習慣と病気の関連性」の研究に
ついては学んでこないのである。
医師は、住民対象の「病気形成に関する生化学的な研究」について
再検討するようなことなどない。確かに薬と手術は、ある特定のケース
においては恩恵を与えてくれる。
しかし、医者が食べ物の持つ「予防と回復のパワー」について知らず、
あるいは自分の患者たちにそれを伝えないということは、医師として
道から外れている。
以上の三つの提案は、経費がそれほどかからないばかりか、人々を健康
にし、医療費を削減することによって、投資した分の何百万倍もの見返
りがあるはずだ。
なおかつこの進言は、ホワイトハウスが先週表明した「科学的研究に
基づく健康効果を国民にエンジョイしてもらう」という公約を反映した
提案になっている。
◇◇◇◇◇◇◇
T・コリン・キャンベル博士はコーネル大学の栄養生化学部の名誉教授
で、『ザ・チャイナ・スタディー』の共著者でもある。カルドウェル・
B・エセルスティン医学博士は、元アメリカ分泌腺外科医師会会長で、
現在クリーヴランド・クリニックの予防医学コンサルタント、そして
『心臓病の予防と回復』の著者でもある。
(訳者注)アメリカの保険制度は日本と違い、国民全体が強制的に加入
するシステムにはなっていません。
雇用主が用意しているグループ保険に入るか、各個人で民間の
保険に加入するかのいずれかです。
低所得者および高齢者には政府保険制度がありますが、
現在、その保険の適用が受けられる人々の枠を広げる検討が
さかんになされています。