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■松田先生からの新着メッセージをご紹介します。

New松田先生からのメッセージ(2010/8/12)

                               Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston

                       August, 2010

 

 皆さんこんにちは。

 猛暑が続く八月、夏バテ気味の人も多いと思います。

 

高温多湿の日本の夏、体はこの不快な環境に対応するため、ほかの季節以上に多くのエネルギーを必要とします。また、冷房の効いた室内と戸外の温度差への適応にも、多くのエネルギーが必要となります。

日本の夏を生き抜くためには、こうしたエネルギーの消耗は避けられません。そこでこのエネルギーを確実に確保することが、夏バテ防止のカギとなります。

 

そのエネルギーを確実に確保するために、私たちができること、それは「消化にエネルギーを浪費しない食べ方をすること」です。食べ物の消化には、ほかのどんな活動よりもたくさんのエネルギーを必要とするからです。

 

動物性食品は消化のためにかなりのエネルギーを消費します。私たちの体は生物学的にみて、動物性食品から効率よく生命維持に必要な栄養を引き出すような構造には作られていません。

動物性食品の摂取は体にとってふさわしくないため、肥満はもちろんのこと、私たちをガンや心臓病、糖尿病、骨粗鬆症、さらには視力障害やアルツハイマー病へと導いていきます。詳細は、『葬られた「第二のマクガバン報告」』(グスコー出版刊)に記されています。

 

それにもかかわらず、「夏はスタミナをつけるために肉を食べなさい」あるいは、「エネルギー生産に必要なビタミンB1B2を摂取するためにウナギを食べるように」と医師や栄養士から指導されるのが日本の現状です。しかもたいていの人は、これをご飯やパンのおかずにして食べます。

しかし、動物性タンパク質と炭水化物の組み合わせは、消化のプロセスやタイミングが異なるため、かなりのエネルギーが必要になります。おまけにこの組み合わせで食べると、完全に消化されない老廃物が体内にため込まれ、肥満やさまざまな病気のリスク要因となってしまいます。

 

したがって、皆さんが聞かされている従来からある「夏バテ防止のためのレシピ」では、消化のためにかなりのエネルギーを浪費してしまい、体がほかの活動に使うことができるエネルギーを十分に確保することができません。

その結果、夏の高温多湿の環境に適応するために利用できるエネルギーは、非常に少なくなってしまい、こうした食事では決して夏バテ対策にはならないのです。

 

 

一方、プラントベース(植物性食品中心)の食事は消化が非常に容易です。そのため、体のエネルギーを消化に浪費しなくてもすみます。さらに果物や野菜、木の実や種子類、全穀類、豆類といったプラントベースのホールフード(丸ごとの未精製食品)は、水分や食物酵素、ファイトケミカルや抗酸化栄養(ビタミンCE、セレニウム)、そのほかのビタミン、ミネラル、オメガ3脂肪酸など、体のエネルギー製造や生命維持活動にとって必要な要素のすべてを豊富に供給してくれます。

 

 

 

また、食事の中のローフード(生の食べ物)の割合が高くなればなるほど、消化は容易となり、夏バテ対策に使えるエネルギーをさらに大幅に増やすことができます。これこそまさに、高温多湿の日本の夏に体が適応していくために、だれもが簡単に実行できる究極の夏バテ対策です。

 

 

松田先生からのメッセージ(2010/7/14)

                               Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston

                       July, 2010

 

 皆さん、こんにちは。

 去る7月7日から11日まで北米ベジタリアン協会主催のカンファレンス「第36回サマーフェスト」がピッツバーグ大学(ペンシルバニア州ジョーンズタウン)で開催されました。

 そこで、毎年ベジタリアン・ライフの普及に最も貢献した人に贈られる「ベジタリアン殿堂2010年度」に、『心臓病は食習慣で治す』の著者、コールドウェル・エセルスティン博士が選ばれ、表彰授与式が行なわれました(写真参照)。

 

 エセルスティン博士はこの本の出版を契機に、実に多くの心臓病患者を救ってきました。

 「心臓病は張り子の虎。決してあきらめることはない」と強調する博士の言葉に励まされた人は数えきれません。

 

 今回の表彰はその栄誉をたたえてのものでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 博士も指摘しているように、「プラントベース&ホールフードの食事」は心臓病ばかりか、今日の文明社会に蔓延しているさまざまな病気(ガン、糖尿病、骨粗鬆症、脳卒中、1型糖尿病、関節リウマチ、多発性硬化症ほかの自己免疫疾患、加齢とともに避けられないと思われている白内障やアルツハイマー病などのような脳神経疾患まで)の予防・改善が可能であることは、このカンファレンスに参加していたPCRM(責任ある医療を推進する医師会)会長のニール・バーナード博士をはじめ、世界的な医師や栄養科学者が講演のなかでも裏付けていました。

 

 このカンファレンスで講演を行った学者たちのキーワードは、「新鮮な生の果物や野菜が豊富なプラントベース&ホールフードの食事」「日光を豊富にとり入れ、ビタミンDレベルを高く保つこと」「毎日活発に体を動かすこと」でした。どれも皆、超健康に欠かせないもので、ナチュラル・ハイジーンが古くから教えていたことと一致しています。

 

 30年前、ビーガン(卵や乳製品もとらない徹底的なベジタリアン)に対する栄養学者のとらえ方は、「dangerous」(危険)でないとすれば「risky(危険を伴う)だ、というものでした。

 

 しかし、科学が進歩し、今日ビーガンは、もはや決してリスキーなものではなく、メタボや生活習慣病の究極の撃退法であることが判明しています。「グリーン」や「オーガニック」という言葉とともに、ビーガンはヘルシーの代名詞として一般社会に受け入れられるようになりました。

 

 北米社会では今日、地方都市のレストランでさえ、ビーガン対応の料理を用意していますし、田舎のスーパーにさえ「ビーガン」という表示のついたパッケージ食品が並んでいます。

 

 ニューヨーク州では学校給食をプラントベースでホールフードのものにかえ、しかもできるだけオーガニックで地元の食材を使うという取り組みが、すでに6年前から始まっています(http://www.healthyschoolfood.org/about.htm)。

 

 この取り組みで料理指導をしているのは、なんと「ザガット」(アメリカのレストラン評価会社)がNo.1と評価しているニューヨークのベジタリアン・レストラン「キャンドル79」(ビーガン&オーガニック専門)のシェフなのです。(http://www.candle79.com/)。

 この取り組みは、子供たちばかりか、父兄にも大好評です。

 

 昨年9月のメッセージでもすでにご紹介しましたが、ベルギーのヘント市では、毎週木曜日が「プラントベースの日」に指定されており、ビーガンは決して一時的な流行ではないことを物語っています。

 

 「私たちはもはや、ビーガンであることで肩身の狭い思いをしたり、周囲の人に特殊であるために申し訳ない、といった思いをする必要もない」、と講演者の一人がカンファレンスの閉会式で話していたのが印象的でした。

 

 ビーガンは、地球環境の改善、そしてたくさんの動物たちの命を救うことにも貢献できる素敵なライフスタイルです。このカンファレンス開催中エセルスティン博士やアン夫人とランチをご一緒しましたが、お二人は、日本の多くの皆さんがこのライフスタイルをとり入れ、スーパーヘルスを究めてほしい、とおっしゃっていました。

 

 

 

松田先生からのメッセージ(2010/6/10)

                               Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston

                       June, 2010

 

 日本の皆さん、こんにちは。

まもなく梅雨の季節ですが、いかがお過ごしですか?梅雨のないヒューストンではもう真夏の太陽が照りつけています。サンサンと降り注ぐ太陽の下、甘くジューシーに実ったスイカが、行きつけのファーマーズマーケットの店先にたくさん並んでいます。

 

 さて、刊行直後から話題騒然となったThe China Studyの日本語版「葬られた『第二のマクガバン報告』(上巻)」をお読みになった皆さんはきっと、「早く続きが読みたい」と思っていらっしゃるに違いありません。大変お待たせしておりましたが、いよいよ「中巻」が今月発売になります。

 

「中巻」では、今日私たちの周りに蔓延している心臓病や肥満、糖尿病、ガン(主に乳ガン、前立腺ガン、大腸ガン)、自己免疫疾患(多発性硬化症や1型糖尿病など)、骨粗鬆症や腎臓障害、加齢に伴うさまざまな病気(白内障や黄斑変性症などの眼の疾患から認知症やアルツハイマー病まで)などは、いずれも動物性食品の過剰、そして「プラントベースでホールフードの食事」の圧倒的不足がその主な原因となっていることを、膨大な量の研究データを元に検証しています。

 

「中巻」でキャンベル博士が読者に伝えたいことは、これらの病気になりたくなかったら、「プラントベースでホールフードの食事」をすることがいかに大切か、ということです。

 

 欧米風の食習慣が普通となってしまったことから、先にあげたような欧米で蔓延している病気は、私たちの祖父母や曽祖父母の時代までは非常に稀でしたが、日本人にとって普通となってしまいました。彼らの食事はプラントベースでホールフード中心だったということを、思い出してください。

 

The China Study」の共著者でキャンベル博士の令息のトムから、「日本の皆さんが、私たちアメリカ人が食べている欧米風のジャンクフードとは対照的な、もっとずっとヘルシーで伝統的な日本の食習慣に戻すことに、少しでもお手伝いをすることができたら、とても素晴らしい」とのメールをいただきました。

 

 

 脚本家、そしてまた俳優として活躍していたトムは、父親であるキャンベル博士に協力してこの本を共同執筆したことがきっかけで、医者になる決心をし、ニューヨーク州バッファロー大学医学部で学び、この4月に卒業して医学博士となりました。

 

 「これから3年間、ニューヨーク州ロチェスター大学医学部の研修医として家庭医療について経験を積んだあと、家庭医として、学んだ知識と『The China Study』の原則とを統合した、よりホリスティックなヘルス・メッセージを伝えていきたい」と将来の夢を語っています。

 

 文科系だったトムが、「The China Study」出版後、一転して医学を志し、ホリスティックドクターになろうとしているその努力に、私は心からエールを送りたいと思います。そして同時に、『葬られた「第二のマクガバン報告」』(The China Study)を読んでくださった医師や医学生の皆さんの中から、トムのようなお医者様が、たくさん生まれてくださることを、心から願っています。

 

 

松田先生からのメッセージ(2010/5/20)

                               Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston

                       May, 2010

 日本の皆さん、こんにちは。

連休は如何でしたか? 例年にない寒い4月を経験したあとだっただけに、暖かい春の日差しの中でレジャーを楽しまれた方もたくさんいらっしゃることでしょう。

私は先月、日本各地で講演会やセミナー、そして雑誌の取材、印象的な人々との出会いの中で経験した胸の躍るような興奮からまだ覚めずにいます。

 

 今回の講演会やセミナーはどれもユニークなものでした。中でも421日の夜行なわれた船瀬俊介先生と私のジョイント特別講演会では、船瀬先生のお話が、参加したおよそ100人の皆さんの目と耳を釘付けにしていました。船瀬先生の健康哲学は、ナチュラル・ハイジーン理論と共通する点がたくさんあります。

 

 船瀬先生のお話の半分ほどが、思いがけなくも『The China Study(邦訳:葬られた「第二のマクガバン報告」)についてでした。キャンベル博士が暴いた動物性食品の摂取とガンとの密接な関係について、私がその後のお話でしようと用意していたことの多くを、船瀬先生がお話しくださいました。

 

 船瀬先生は新刊のご著書『アメリカ食は早死にする』(花伝社刊)でも、この本について数十ページにわたって述べ、絶賛してくださっています。訳者としてはとても嬉しいことでした。

 

船瀬俊介先生のホームページ: 

http://funase.jp-j.com/

 

 

 

 「ぎんざ泥武士」主催のディナー付特別セミナーや埼玉、京都、鹿児島での講演会も、とても印象的でした。

 どの講演会でも、参加者の中に、すでにナチュラル・ハイジーンをライフスタイルに取り入れ、その効果の素晴らしさを自ら実感してくださっている方が何人もいらっしゃることを知り、とても嬉しく思いました。

 

 こうした皆さんは、「私たちは誰でも、スリムで健康な体に変身できる能力を体の中に備えていること」、そして「私たちに必要なことは、体がその能力を発揮できるようにしてあげさえすればよいのだ」ということを、自分自身の体を通して発見し、そのことを家族はもちろんのこと、周囲の人々にも伝えていこうとしていました。私にはそのことがどんなに嬉しかったか知れません。

 こうした皆さんが増え、ナチュラル・ハイジーンのメッセージを大勢の人々に伝えていってくださる方々が増えていくとき、「健康の輪」はいくつもの小石を池に落としたときのように、数え切れないほどたくさんの波紋となって広がっていくことでしょう。それを考えたとき、私は胸の高鳴りを押さえることができませんでした。

 

 今回の滞日中には二胡奏者のチェン・ミンさんとも1時間ほど楽しくお話する機会がありました。チェン・ミンさんはもう何年も前からナチュラル・ハイジーンのライフスタイルを取り入れていらっしゃいます。

ちょうど5月初めに予定されていた上海万博へのコンサートツアー直前でしたので、二胡の演奏のほかに、故郷中国の皆さんに日本の文化をお伝えする中で、ご自分の健康法の要となっているナチュラル・ハイジーンのメッセージをも伝えてきたいとおっしゃっていました。

 

チェン・ミンさんのホームページ: 

http://www.chenmin.jp/

 

 今回の船瀬先生とのジョイント特別講演会、チェン・ミンさんとの対談や、各地での講演会については、今後、超健康革命の会「会報」でお伝えしていきたいと思いますので、ぜひご覧になってくださいね。

 また、最近話題になっている「HPV(子宮頸ガン)ワクチン接種」に関しても最新USA情報としてお知らせする予定です。

「本当にワクチンは効果があるのか」、「幼い少女たちに接種させることの安全性の点はどうなのか」など、疑問に思っていらっしゃる方も多いと思いますので、今後このことについても触れていきたいと思います。

 

◎「超健康革命の会」のご案内は ⇒こちらから 

 

 

松田先生からのメッセージ(2010/4/20)

                               Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston

                       April, 2010

 

 日本の皆さん、こんにちは。

 

春 ―― 色とりどりの花々が一斉に開き、長い冬眠から覚めた木々たちも緑の芽をいっせいに広げていく春。

鳥たちのさえずりも心地よく聞こえ、目を見張るような「生き物の生命の営み」を感じずにはいられない季節ですね。

 

 

桜が一斉に開き、あたりをピンクに染めるこの時期、日本にお住まいの皆さんがとてもうらやましいです。

私の住むヒューストンにはサクラがないからです。

 

 

でも、私の心を楽しませてくれる春のお花があります。それは「ブルーボンネット」。青紫をした、とても可憐な野草です。

 

故元米国大統領リンドン・ジョンソン氏の夫人が、この花をテキサスの「州花」とし、高速道路沿いをこのブルーの花で飾ることを提唱して以来、以前は牧場や草原にしか見られなかったこの花の群生が、テキサス中のあちこちにも見られるようになりました。ですから私のお花見は「ブルーボンネット」です。

 

 

     転載:From Wikipedia, the free encyclopedia

 

さて、春の光に誘われて戸外に出ていく季節になると、日本では天気予報を伝えるお姉さんやおじさんが、決まり文句のように、「紫外線対策はしっかりと」と警告しているのが気になります。

 「日光に当たると皮膚ガンになる」と恐れて極力日光に当たらないように努め、日焼け止めや日傘、手袋など、日焼け対策を徹底させているため、日光の健康効果を受け取れずにいる人々がたくさんいるからです。

 日光は私たちが健康を維持し、病気を予防するために欠かせない、非常に重要な要素の一つです。ところが、皮膚ガンを恐れるあまり、日光を避けている結果、皮膚ガンのリスクよりずっと大きな犠牲を払っている人が近年非常に増えているのです。それは、日光不足のために、体が十分なビタミンDを作ることができないからです。

「室内で過ごす時間が多いこと」、また「日光に当たると皮膚ガンになる」という誤った警告などのために、世界人口の40%の人々が血中ビタミンDレベルが低いといいます。 

血中ビタミンDレベルが低いことは、骨の発育が阻害されるのはもちろんのこと、風邪やインフルエンザ、メタボリックシンドローム、心臓病、脳卒中、糖尿病、乳ガンや前立腺ガン、大腸ガンほか少なくとも16種類のガン、高血圧症、思考困難、うつ病、腰痛、背中痛、多発性硬化症など、たくさんの病気と関連していることが、ここ2~3年余りの研究から明らかになってきました。日光に十分当たらないと健康にはなれないのです。

体には恒常性を維持するために、非常に複雑な反応のメカニズムがネットワークを組んで作用しています。ビタミンDはこのメカニズムの中で、細胞を常に健康な状態に保ち、病気にさせてしまわないようにする反応に関与する非常に強力なホルモン(活性型ビタミンD)に代謝されて働くのです。

 日光に当たりすぎは禁物ですが、週に3~4回、30分ずつ程度日光に当たることは、決して皮膚ガンの元にはなりません。日光に十分当たらないために、乳ガンや前立腺ガン、大腸ガンのリスクを高めてしまう、ということを忘れないでください。

 また、皮膚ガンは動物性食品の過剰や果物や緑黄野菜の不足とも密接に関係しています。

 

 近々発売になる『葬られた「第二のマクガバン報告」』の「中巻」でもキャンベル博士が「ビタミンD」の働きについて詳しく述べていますので、ぜひ参考にされてください。

 

 

●松田先生からのメッセージ(2010/3/16)

                               Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston

                       March, 2010

 

日本の皆さん今日は。皆さんは食事をしているとき、「今、自分が握っているお箸やフォークの先端にあるものが自分の体を作っている」ということを考えたことがあるでしょうか。

 私たちが体にとって「正しい食べ物」を摂取したとき、私たちは最善の健康状態を保つために役立つ材料を体に与えてあげることができます。

 

一方「間違った食べ物」を摂取した場合には、健康維持に必要な材料が体に与えられず、有害な影響を引き起こし、さまざまな病気が避けられなくなってしまう、とナチュラル・ハイジーンは古くから教えてきました。

 

そして今日、それは真実であることを、数え切れないほどの研究が証明しています。

 

 

 ここで言う「正しい食べ物」とは「プラントベースのホールフード」のことであり、「間違った食べ物」というのは「動物性食品や加工精製食品」のことです。

 ところが日本のグルメ番組や料理番組をケーブルテレビで見ていると、肉や魚、牛乳、生クリーム、チーズなどの乳製品、そして卵などをふんだんに使った料理が目につきます。

そしてこれらの番組に出演している管理栄養士や料理研究家といった肩書きのある人々が、そのような料理を「栄養価が高く、バランスも取れている」と褒めちぎっています。それに呼応して、番組の司会者たちは、「子供も喜びそうですね」と、その料理を子供のいる家庭に推奨するようなコメントをしています。

さらには、ある健康情報番組では、冷え性対策として、摂取カロリーの40%を肉、魚、卵、そして豆腐などのタンパク質食品から取るようすすめていました。

このような高脂肪・高タンパクの食習慣を幼いうちから続けていると、将来どんなことになるか、『葬られた「第二のマクガバン報告」』や『心臓病は食生活で治す』が、克明に記しています。

 

アメリカではこのような食生活を長年続けてきた結果、今日、肥満や心臓病、乳ガン、前立腺ガン、大腸ガン、糖尿病などの病気が蔓延し、その医療費が国家の財政を脅かすほど深刻な状態となっています。

そのため、最も確実且つ費用対効果のある対策は、「ホールフードのプラントベースの食事」への転換であることを、より多くの人々に知ってもらおうという活動が各方面で起こっています。

 

全国ネットで放送されている、Dr.Oz Show(ドクター・オズ・ショー)では、この番組のホストを務めるコロンビア大学の心臓病外科医オズ博士が、「プラントベースでホールフード」の食事への転換が与えてくれる劇的な恩恵を、毎回異なったゲストに実験に参加してもらって、紹介しています。

番組では肥満で高脂血症・高血圧・高血糖のアメリカ人のゲストたちの健康診断を、客席に視聴者が参加しているスタジオで行ない、「プラントベースでホールフード」の食事を実際食べてもらって、そのような食生活を3週間続けることにチャレンジすることを彼らに約束させます。

そして3週間後、再びスタジオでこのゲストたちの健康診断を行ない、食生活改善の「Before & After」の体重、血圧、コレステロール値、胴回りのサイズなどの数字に表れた非常に大きな変化を公開するのです。これは視聴者に大きな希望と刺激を与えてくれる番組です。

 

さらにこの夏には、「薬を使わずに、病気を治すことができたら・・・」そして、「国民の健康危機を解決することができたら・・・」というアメリカの二つの大きな願いは、食生活を変えるだけで叶えられることを示唆するドキュメンタリー映画も公開されることになっています。

この映画はT・コリン・キャンベル博士とコールドウェル・B・エセルスティン博士の二人が、キャンベル博士は生化学の分野から、そしてエセルスティン博士は臨床医学の面から長年にわたって行なってきた研究を通して、「心臓病や2型糖尿病、そして、いくつかの種類のガンといった退行性疾患は、「ホールフード&プラントベース」の食生活を取り入れることによって、ほとんどの場合予防できるし、多くの場合、回復できる」という結論に達するまでの足跡を追っています。

 

さらにこの映画では、 実際これらの病気になってしまい、担当医から食生活の転換をすすめられた結果、病気を克服した例も紹介されることになっています。

エセルスティン博士はこの映画の中で、「心臓病は完全に歯のない<張子の虎>で,決して、決して存在するものではない」とはっきり述べています。

また、キャンベル博士は「正しい食生活の選択をすれば、医療医の7080%は削減可能であり、病気は食生活の選択如何によってON/OFFのコントロールが可能であると言っています。

 

メタボや生活習慣病撃退の解決策は実にシンプルです。肥満と生活習慣病に関しては、日本の大先輩であるアメリカが気づいたこの方法は、どんな薬や手術よりもすぐれていることは、『心臓病は食生活で治す』や『葬られた「第二のマクガバン報告」』を読めば、きっと納得していただけるはずです。

『葬られた「第二のマクガバン報告」』の前書きの筆者で、「Mad Cow Boy(邦訳『まだ肉を食べているのですか』三交社刊)の著者、ハワード・ライマン氏(写真右から2人目.その隣はウィロー・ジーン夫人)は、牛7000頭を飼育する4代目の牧場主からベジタリアン活動家に転向し、今日ではプラントベースの食習慣は、私たちの体と地球環境の両方を救うことを世界各地を回って訴えています。

 

      

 

 

「プラントベース&ホールフード」の食習慣を取り入れると、余計な体重は瞬く間になくなり、お肌は光り輝き、たくさんのエネルギーに満ちあふれてきます。高血圧や高血糖、高脂血症のトラブルからも解放されます。

さらに思考力や判断力、美意識、自尊心も高まり、この世に生きる喜びや、これまで気づかなかった素敵なことの発見など、ワクワクするような出来事がたくさん待っています。

皆さんもそんな出来事を体験してみませんか。すべてはあなたが食事をするとき手にするフォークやお箸の先端から始まるということを、いつも忘れないでくださいね。

 

 

●松田先生からのメッセージ(2010/2/10)

                               Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston

                       February, 2010

 

日本の皆さんこんにちは。『葬られた「第二のマクガバン報告」』(上巻)が出版されてひと月余りになりますが、もうご覧いただけましたか?

 

 

お読みになった方はきっと、これまで持っていた栄養学の常識が足元から崩れ去っていくショックを経験されたに違いありません。巷でもかなり話題を呼んでいるようで、すでにamazon.co.jpのチャートでは、「栄養科学」部門で第1位、「医療関連科学」部門で第4位、本全体でも800位前後にランクされています。(2010年2月9日)

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカでも出版当時(2005年1月)からベストセラーのチャートに入っており、今日でもその勢いは衰えていません。「Healthy Living」(健康的な生活)と「Preventive Medicine」(予防医学)の部門で第1位、「Family Health」(「家庭健康」)部門で第4位以上をキープしています。

 

メディアを通して大々的に宣伝しているダイエット本ではないにもかかわらず、世界的に爆発的な話題を呼んでいる理由は、医学や栄養学、健康関連の組織などが推奨しているばかりか、スポーツ界や芸能界・料理界、特にベジタリアンやローフードのシェフたち、さらには実業界で活躍する著名人たちを通して、世界中の人々に紹介されているからでしょう。

                                                                                 

その結果、これまで「健康」や「栄養学」そして「何を食べるべきか」などということには全く無関心で、テレビや新聞の健康や栄養情報など見たこともなかったようなティーンからお年寄りまで、さらには、これまで仕事に追われて自分自身の健康を考えるゆとりもなかった世界一流の実業家や、グルメの頂点を極めている裕福な著名人の間にまで、この本はファンを広げているのです。

 

プロゴルファーのゲーリー・プレーヤーは、8000万人の視聴者を持つゴルフチャンネル(ケーブルTV)の番組に出演した折に、視聴者にこの本を読むよう(ひざまず)いて訴えたといいます。動物愛護活動家の元モデル・へザー・ミルズは動物愛護の観点から、プラントベースの食事を推奨するこの本を強力にサポートしています。

 

「地球温暖化を防ぎ、地球環境を守る」ためにポール・マッカートニーが提唱している「Meat Free Monday」キャンペーンのサポーターたちもまた、世界中の人々に向けてこの本を推奨しています。彼らは地球温暖化を改善するために、お金をかけずに私たちの誰もができる最も簡単なこと――週に一度プラントベースの食事をすること――が体に与えてくれる数々の素晴らしい恩恵について知るために、この本を読むようすすめているのです。

 

「最近では特に実業界の大物たちがこの本に大きな関心を寄せていることを、ぜひ日本の皆さんに伝えてほしい」と著者のキャンベル博士は言っています。

 

 

現にキャンベル博士が昨年シンガポールを訪れた際に出会った、世界的に著名な実業家は、この本を2300冊購入し、各国の国王や王妃、大統領、首相たちに贈呈したといいます。世界のリーダーたちにこの本を読んでもらい、ヘルスケア対策に役立ててほしい、という願いからでした。

 

また、ウォール街のヘッジ・ファンドで最も知られている実業家は、米国中の自分の顧客に配るため、この本を1200冊も購入したといいます。

 

 

「中高年になると肥満やガン(特に乳ガン、前立腺ガン、大腸ガン)、そして心臓病や糖尿病などの病気はもはや避けられない」といった、欧米先進国の深刻な現状は、『葬られた「第二のマクガバン報告」』の情報を利用すれば覆すことができる、ということに、世界の第一線で活躍している実業家たちが気づき始めたのです。

 

 私たちがプラントベースの食事を選択することは、ガンや心臓病、肥満、糖尿病、骨粗鬆症、自己免疫疾患(多発性硬化症、関節リウマチほか)、さらには老人性の目の障害や脳機能障害まで、あらゆる病気の予防と改善に役立ち、医療費の大幅節減にもつながることを、この本は全く反駁できないほどの科学的証拠を以って教えています。

 

さらに私たちがプラントベースの食事を選択することは、地球温暖化、空気・水・土などの汚染、熱帯雨林の消失といった、ますます深刻化する地球環境問題を改善し、未来の子どもたちにこの地球を美しいままうけわたすことも可能にする、とキャンベル博士はこの本の下巻で示唆しています。

 

 日本でもガンや心臓病・糖尿病は、もはや国民病となっています。これらの病気を永久に追放するために、そして地球環境を改善するために、皆さんもぜひ『葬られた「第二のマクガバン報告」』のメッセージを一人でも多くの方々に知らせてあげてくださいね。

 

 

●新刊に関するメッセージ(2010/1/15)

                                    from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston

                        January, 2010

 

 『心臓病は食生活で治す』(200910月、角川学芸出版刊)をお読みになった一部の読者の方から下記のようなお尋ねやご指摘がありました。

 

・レシピの中に砂糖が使われているものがあるが、ナチュラル・ハイジー ンの考え方に反しているのではないか。

・アボガドやナッツの摂取はすすめないと書いてあるが、食べないほうが

  いいのか。

 

  上記のようなご指摘に対するお答えですが、

まずこの本が刊行された前提として、本書は

 

・「心臓病」に罹患された方、

・もしくは「心臓病」を気にかけておられる方を対象に書かれた本で

  あること、

 

  ナチュラル・ハイジーンの考え方の普及を最優先の目的としたものではないことをご理解いただきたい、と思います。

 

本書の著者であるエセルスティン博士と、レシピを考案した博士の奥様はナチュラル・ハイジーンの理解者であり、賛同者ではありますが、ハイジニスト(ナチュラル・ハイジーンの実践者)ではありません。

したがって、そのレシピはハイジニストを100%満足させるものではありません。

 

  ただし、本書の食事プログラムの<基本>は「プラントベース&ホールフード」であり、

この考え方はナチュラル・ハイジーンが推奨する食事と一致しています。

 

  現実的にこの食事プログラムで多くの人が血圧やコレステロール値、  中性脂肪、血糖値の異常に起因する心臓病のトラブルを克服しています。

その点で私はこの本を高く評価し、皆さんにご紹介したわけです。

 

ナチュラル・ハイジーンの食事プログラムは、非常に厳格です。そのために制約がありすぎて長続きさせることができず、挫折してしまう人もいます。

一方、エセルスティン博士のプログラムは、時には蕎麦粉や全粒粉入りのパンケーキやマフィン、パン、そして<特別な日>の砂糖入りデザートなどを加えることによって、多くの人が抵抗なく受け入れられ、このプログラムを長く続けていけるよう規制を緩めて構成されているのです。

「ナチュラル・ハイジーンの食事プログラムは厳格すぎて実行し続けることができない」という人にとっては、ハイジニストへの<入り口の一つ>としてこの本のレシピは力強い味方になってくれると思います。

 

 エセルスティン博士は、こうした食事プログラムでも「心臓病克服」というすばらしい結果が得られることを、重症の心臓病患者を治療し続けながら、実証してくれています。

 ナチュラル・ハイジーンプログラムを進めていく際、車のハンドルに   ゆとりがあるように、人によってはいくらかゆとりを持たせた実践法も一つの選択肢だと思います。

 

 

●松田先生からのメッセージ(2010/1/4)

                                    Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston

                      January, 2010

 

   日本の皆さん、明けましておめでとうございます。

   皆さんはこの2010年という節目の年をどんな思いで

         迎えられたでしょうか。

 

 

 

 私はクリスマスの直前に不慮の事故で左手首を痛めてしまい、左手が使えない状態でお正月を迎えました。この原稿も、右手だけでキーを打っています。

 

でも、だからといってそのために落ち込んでいるようなことはありません。それどころか大きな期待に胸を膨らませているのです。

 

 

 

というのは、昨年末、念願の『The China Study』の日本語版『葬られた「第二のマクガバン報告」』がやっと出版されたからです。

 

 この本は1870年代以来ナチュラル・ハイジーンのパイオニアたちが教えてきた、「プラントベースでホールフード(未精製・未加工の丸ごと食品)の食事は、どんな医学的なアプローチよりも、さまざまな病気の予防や改善・回復に効果的である」ということを、科学的な見地から実に反駁の余地もないほど完璧に証明しています。

 

その病気の中には、欧米諸国や日本のような先進国の非常に多くの人々の間に近年蔓延している肥満やガン、心臓病、糖尿病、骨粗鬆症などはもちろんのこと、さまざまな自己免疫疾患(多発性硬化症、関節リュウマチほか)、高齢者の視力障害(白内障、加齢性黄斑変性症など)や脳障害(アルツハイマー病や認識機能障害)などが含まれています。

 

これらの慢性疾患が「動物性食品や精製加工食品の過剰」、「プラントベースでホールフードの不足」と非常に密接に関連していることを示唆する研究は、ここ二十年あまりの間に、世界一流の科学雑誌に相次いで掲載されてきましたが、メディアを通して広く一般庶民に大々的に知らされるようなことがほとんどなかったため、「ナチュラル・ハイジーンの教えには根拠がない」として、ナチュラル・ハイジーンが推奨する「プラントベース&ホールフードの食習慣」を一蹴する人々がかなりありました。

 

ところが『The China Study』がアメリカをはじめ、欧米諸国で出版されるや否や、事態が一変しました。

先にあげたような肥満や慢性病のきわめて画期的な対策として、「プラントベース」&「ホールフード」の食事の重要性を重視する一般庶民が急激に増えてきたのです。それはこの本が、栄養科学の分野では世界でNo.1と称されるキャンベル博士が、科学文献などは全く無縁の一般庶民を対象に、完璧な裏づけを以って書き下ろしたものだったからです。

 

キャンベル博士はこの本で、45年余りもの間に自ら行なってきた「動物を対象とした研究」と「人間を対象にした研究」を基に、食習慣が肥満や病気に与える影響について、非常に克明に説明しています。

 

キャンベル博士は「肥満やこれらの病気は間違いなく私たちの食習慣に影響されており、プラントベースのホールフードで構成された食事は、これらの予防はもちろんのこと、回復さえもさせることができる」と明言しています。しかも、このことは、ほかの世界一流の科学者たちによって発表されてきた750余りもの文献によっても裏付けられていることも、この本を見るとわかります。

 

上巻では、「肉や牛乳を摂取しないと、たくましく大きく成長し、健康を維持することができない」という皆さんが教え込まれてきた常識を根底から打ち砕いています。

 

「動物タンパクは“良質”であるどころか、どんな発ガン物質よりも、日本人が最も恐れている病気《ガン》の発生と成長の、最も強力な促進剤だった」ことを、キャンベル博士は水も漏らさぬ精密な実験によって証明しているのです。

 

フィット・フォー・ライフ』を通してナチュラル・ハイジーンのライフスタイルに出会った多くの方々が抱く、「プラントベースの食事では、タンパク質やカルシウムに欠け、十分の栄養が摂取できないのでは?」という疑問は全く杞憂に過ぎないことを納得せざるを得なくなるでしょう。

 

上巻に引き続き、近々出版される中巻では、ガンを引き起こすのと同じ食習慣が、戦後ガンとともに激増している心臓病や脳梗塞、糖尿病、骨粗鬆症、高齢者の視力や脳の障害、多発性硬化症や関節リュウマチほかの自己免疫疾患の要因であることを、自らが指揮を執った「チャイナ・プロジェクト」(中国における史上最大規模の疫学研究)および、世界一流の科学者らによるおびただしい量の研究結果を駆使して証明しています。

 

さらに下巻では、こうした科学が明らかにしている事実は、広く一般庶民に正しく知らされるべきでありにもかかわらず、それが行なわれていないのはなぜかを、「政府と業界」「科学と医学」の裏側にある、非常にドロドロとした関係を、きわめて中立で清廉潔白な科学者の潔い視点で暴き出すことによって、解明しています。これは、この分野に最も精通しているキャンベル博士だからこそできたことです。

 

今日ベストセラーとなっているこの本は、アメリカや欧米諸国の医学や栄養学界に大きな異変を引き起こしています。これまで栄養学などほとんど無視していた多くの医学部が、これをテキストとして採用したり、キャンベル博士の講演会を開催したりしています。事実この本の出版以来、キャンベル博士が講師として招聘された200あまりの講演会の主催者のほとんどは、大学の医学部だったといいます。

 

さらに、「プリベンティヴ・メディスン」(病気を予防するために栄養学を重視する医療)の領域を超え、「ライフスタイル・メディスン」に目を向ける医師も増えてきています。すなわち、すでに病気になっている人々の治療に栄養学によるアプローチを画期的に取り入れ、患者に正しい食習慣(プラントベース&ホールフードで構成された食事)を指導する、という医療です。

 

 そんなわけで私は、日本でも今年はこの本が、「バランスよく食べる」という旧態依然とした教えに固執している栄養学と医学の分野に新風を巻き起こす、画期的な年になるに違いないという大きな期待と夢を抱いて、新年を迎えた次第です。

 

 

 

この本を読んでいただけたら、皆さんもきっと、私に共感してくださるに違いありません。

 

 この新しい年を、キャンベル博士のアドバイスを受け入れ、心身ともにスーパーヘルシーな体に変身して、人生をめいっぱいエンジョイしてくださいね。

 

 

 

 

こうして皆さんの一人一人が健康のお手本となったとき、私たちは世の中を大きく変えていく大きな力を得ることになるでしょう。

健康な人が増え、病人が減り、医療費も大幅に節約されます。

 

そして何より、この食事選択は、私たちのかけがえのない地球環境を改善し、もっと美しい状態に戻して私たちの子孫たちへと引き渡していくことも可能にする、ということも忘れないでくださいね。

 

皆さんの今年の抱負のひとつに、『葬られた「第二のマクガバン報告」』を読み、自分の食習慣を見直すことを加えていただけたら、と願っています。

 

皆さんの2010年が光り輝く健康と喜び、幸せに満ちあふれ、たくさんの夢が実現しますように!

 

 

●松田先生からのメッセージ(2009/12/3)

                   Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston

                          December, 2009 

 

日本の皆さんこんにちは。2009年も残すところわずかとなりました。皆さんにとって、この一年はどんな年だったでしょうか。健康に恵まれた良い一年を送ることができたでしょうか。

 

自分の健康状態が満足のいくものではないと、人生を目一杯エンジョイすることはできません。したいことも十分にできなければ、自分の持っている能力を最大限発揮して、良い仕事をすることもできません。

そのような人たちが私たちの周りにはたくさんいます。ガンや心臓病、糖尿病、脳卒中、関節リュウマチといった深刻な病気から、生理痛や頭痛、腰痛、喘息や花粉症、そしてニキビや肌荒れ、便秘、消化不良、慢性疲労などまで、さまざまな病気や不調に悩まされて、限られた人生の貴重な時間の多くを無駄にしている人がどんなにたくさんいることでしょう。

しかし、どんな健康上のトラブルも、私たち各自の選択如何で、完全に追放することができます。私たちは健康を選ぶことができるのです。今の自分の健康状態に満足していなかったら、その状態をもたらしているライフスタイルを改めればよいだけのことなのです。

 

私がとても大切にしている友人の一人、ヴァーナ・ヴァン・ヌーランド(ウィスコンシン州アップルトン在住70)は、そのことを実に衝撃的な体験によって証明してくれています。

ヴァーナは余命一年と宣告された重症の心臓病を、ライフスタイルを変えることによって完全に克服し、今では毎日エネルギーに満ちあふれた素晴らしい人生を目一杯エンジョイしているのです。

 

5年前の12月、ヴァーナは突然非常に激しい心臓発作に見舞われ、ヘリコプターで病院(セダ・クラーク・メディカルセンター)へ運ばれました。このとき、ヴァーナの心臓は大動脈のほとんどが閉塞していて筋肉が非常に退化してしまっていたため、わずか六分の一でしか機能していなかったといいます。

 

心臓は血液を汲み出すポンプのようなものですが、ヴァーナの心臓は血液を正常にくみ出すことができなくなっていたため、まず、心臓にたまってしまっていた血液を21ポンド(約10リットル)も取り除く手術をしなければなりませんでした。

しかし、心臓の筋肉のダメージがひどいため、それ以上の治療をすることはできず、せいぜい生きても1年未満の命であることが、担当医から告げられました。

ヴァーナの健康状態は最悪でした。息切れや激しい胸の痛み、元気がない、といった心臓病患者特有の症状に苦しんでいたのはもちろんのこと、理想体重よりも100ポンド(約45.4kg)も太りすぎており、前糖尿病、さらには睡眠時無呼吸症候群で、眠るときは酸素吸入が必要という状況でした。薬も7種類処方されていました。

 

すべての医学的治療の道が閉ざされ、死の宣告を受け、すっかり失望しきった中で、ヴァーナは葬儀社へ行き、自分の棺を選びました。次に、溢れ出る涙をこらえながら、6人の子供と15人の孫たちに、最後の別れの手紙を書き、亡くなる準備を始めたのです。

死んでいこうとしている自分が子供たちの重荷になることはできないと思い、子供たちとの同居を選ばなかった一人暮らのヴァーナは、自分が亡くなったときにすぐに誰かに発見してもらえるように、起きている間は映画館やショッピングモールなどの人ごみに行って過ごしていたといいます。

 

しかし、死ぬ準備をしながらも、心の隅に「まだ65年で自分の人生をあきらめることはできない。なんとしても生きていたい」という、生きることへのどうしても抑えることのできない強い執着がありました。

 そんなヴァーナに希望を与えてくれたのが、病院の女性医師が紹介してくれた、プラントベースの食習慣やエクササイズを取り入れることによってライフスタイルの転換を図る教育プログラムでした。

 このプログラムを受けたヴァーナは、自分の心臓病は、自ら選択し、口に運んでいた、誤った食事、そして運動や睡眠、ストレスマネージメントなどの不足の結末であったことを学びました。

 体にふさわしい食事、それに十分な睡眠や毎日のエクササイズ、ストレスをためないことなど、ナチュラル・ハイジーンの教えと一致するヘルシーなライフスタイルに変えたヴァーナの心臓は、目覚しいスピードで改善されていきました。

 

おいしい食事をお腹一杯食べながら、面倒なカロリー計算など一切せずに、80ポンド(約36.3kg)痩せ、処方されていた7種類の薬も中止することができました。

 胸の痛みや息苦しさ、エネルギーレベルの低下や無気力感からも完全に開放さました。心臓発作を起こす前に苦しんでいた睡眠時無呼吸症候群もなくなり、眠るときには欠かせなかった酸素吸入も不要になりました。もちろん前糖尿病の症状もなくなりました。

 

 低脂肪・プラントベースのホールフード、そしてエクササイズ、ストレスマネージメントというこのプログラムをヴァーナが開始したのは、ちょうど74日の独立記念日でした。それからわずか4か月あまりに後の11月最後の木曜日の感謝祭には、なんと50マイル(約80km)も自転車が漕げるほどにまでエネルギーレベルもアップするという、目覚しい回復ぶりでした。ヴァーナは心臓病を完全に克服したのです。

 

 今日、ヴァーナは毎日サイクリングとトレッドミルでのウォーキングに汗を流し、1エーカー(約1200坪)の畑で野菜とお花を育てています。心臓病の片鱗は全くありません。先月は誕生したばかりの16人目の孫とも対面することができました。生きていたからこそ孫たちと共に遊ぶことができる喜びを噛みしめているといいます。

 さらに、満ちあふれるエネルギーを、食生活改善のプログラムを普及させる活動に注いで、心臓病ばかりかさまざまな病気に苦しむ人々を勇気づけています。5年前には死にかけていたヴァーナが、今では文字通り大勢の人々の希望の光となっているのです。

 

 非常に多くの人が、「素晴らしい健康状態を作り上げる力は自分の体の中にある」ということに気づいていません。皆さんの体には,想像を絶するほどの素晴らしいヒーリングパワー(回復力)が備わっています。その力を目一杯発揮させるために私たちが必要なことは、「ヒーリングに必要な条件を与えてあげる」ということだけです。

 ヴァーナがしたのはそのことでした。体にふさわしい食事、十分な睡眠やエクササイズ、そしてストレスをためないこと、こうした健康のための要素を体に与えてあげさえすれば、体は常にベストの状態を保つための努力をしてくれます。悪いところは治され、これまで経験したこともなかったような素晴らしく健康な状態を手にすることができるのです。ヴァーナは、そのことを自らの体で経験しました。

 

ヴァーナの例は決して特殊ではありません。このホームページの10月、11月のメッセージでもご紹介したエセルスティン博士の「Prevent and Reverse Heart Disease」(邦訳『心臓病は食生活で治す』角川学芸出版刊)の中に登場する患者たちも、死の宣告を受けていたにもかかわらず、それから20年余り後の今日、素晴らしく健康で人生を目一杯エンジョイしています。

 

私たちは健康を選ぶことができるのです。もし皆さんが今の健康状態に満足していなかったら、ぜひ、今日からもっと健康になれるライフスタイルに変えてみてください。『フィット・フォー・ライフ』や『50代からの超健康革命』、あるいは『女性のためのナチュラル・ハイジーン』、そして『常識破りの超健康革命』など(いずれもグスコー出版刊)には、スーパーヘルスを極めるための素晴らしい方法が紹介されていますので、参考になると思います。

 

私は11月20日にカリフォルニア州のロマリンダ大学で開催されていた健康関連のカンファレンスでエセルスティン博士とお会いしたのですが、出版されて間もない博士の本の日本語版をお見せしましたら、「日本の皆さんもぜひこの本のメッセージをお役に立ててほしい」とおっしゃっていました。

 

 

博士も強調しているように、心臓病の予防や回復に役立つ食習慣は、ほかのどんな病気の予防や改善にも役立ちます。体がベストの健康状態を発揮できるように、体が必要としているものを、体に与えてあげましょう。そうすれば皆さんは、来年は今年以上に素晴らしく健康でエネルギーに満ちあふれたいい一年を送れるようになるはずです。これが私から皆さんへの2009年最後のメッセージです。皆さん、新しく迎える2010年という節目の年を、素晴らしく良い年にしてくださいね。

 

 

 

●松田先生からのメッセージ(2009/11/4)

                   Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston

                          November, 2009 

 

日本の皆さんこんにちは。「芸術・文化の秋」、如何お過ごしでいらっしゃいますか? 

私は先月滞日中のタイトなスケジュールの合間に、リニューアルオープンしたばかりの根津美術館(東京青山)を尋ねました。

実は日本の大学を卒業後、アメリカの大学に留学する前の数年間、私はこの美術館で働いていたことがあるのです。

その当時毎日見ていた東洋古美術の名品の数々と再会できた喜びは、言葉では言い尽くせませんでした。また、アメリカの景色と全く違う茶室の点在する緑豊かな日本庭園が、私の心をとてもなごませてくれました。「ふるさとに帰ってきた」という、あのときの嬉しさが今もまだ心に残っています。 

今、美術館では国宝の「那智の瀧図」、重要文化財の「春日山蒔絵硯箱」や「色絵山寺図茶壷」(野々村仁清作)ほか、日本の古美術を代表する名品の数々が展示されています。秋の一日を、是非皆さんも日本の古い芸術・文化に触れてみてはどうでしょう。

http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html

 

  

 

今回の日本出張では、ほかにも私を幸せな気持ちにしてくれたことがいくつもありました。一つは、このページの10月のメッセージでもお話した『心臓病は食生活で治す』が私の滞日中に刊行されたことです。

 各地で行なった講演会では、90%も閉塞していた心臓の血管が食生活を改善しただけで完全に回復し、血流が通うようになった写真をスライドでお目にかけながら、「心臓病」は予防も回復も容易にできることをお話しました。

 そのときの会場の皆さんの驚いた表情は,今でも忘れられません。たいていの人が「心臓病は手術をしなければ治らない」、ましてや、「もう手術もできないほど血管や心臓の組織のダメージがひどく、死ぬのを待つほかはない」などと心臓専門医から宣告された状況では、「もう何もすることはない」とあきらめてしまうに違いありません。

 しかしエセルスティン博士が言っているように、「心臓病は食生活を変えるだけで、完全に回復することができる」のです。

 さらにエセルスティン博士が強調しているように、心臓病の予防や改善に役立つ食習慣改善プログラムは、心臓病以外の人にも役立ちます。エセルスティン博士は次のように書いています。

 「心臓を救うための食習慣は、栄養過剰がもたらすそのほかの病気からも体を守れるのです。たとえば、脳卒中や高血圧、肥満、骨粗鬆症、(成人型糖尿病、老人性精神的欠陥も予防します。

 そのほか、食事要因と関連しているインポテンツ、乳ガン、前立腺ガン、結腸ガン、直腸ガン、卵巣ガンなど多数の病気をも予防できます。」

 書店やインターネット上には「心臓病の人のための食事」とか「ガンの人のための食事」「糖尿病の人のための食事」など、病気別の食事に関する本が溢れています。

しかしナチュラル・ハイジーンに関する書物を最も多数著わしてきたハーバート・M・シェルトン博士が常に言っていたように、「特定の病気のための食事」などというものはありません。

ホモサピエンスとしての人間の体にとって最もふさわしい食事をするとき、私たちは素晴らしい健康状態を維持することができ、またその同じ食事が、病気の人を素晴らしく回復させていくことができるのです。

なぜならどんな病気もその最大の根本原因は、体にとってふさわしくない食生活を長年続けてきた結果だからです。

 

 

『心臓病は食生活で治す』の本にはレシピもたくさん紹介されていますので、ぜひ利用してくださいね。

さてもう一つ、日本滞在中の私を幸せにしてくれたことは、日本全国でナチュラル・ハイジーンの実践者が着実に増えてきていることを実感できたことでした。

実践者たちがご自分の体験を周りの方々に伝え、「ハイジーン・ライフ」を生活の中に取り入れている人々の輪が大きく広がりつつあるようです。

 1017日、18日、19日と連日それぞれ、立川(東京)、鹿児島、中野(東京)で講演会を開催していただきましたが、立川と鹿児島は今回が春に続いて二度目、そして中野は三度目でした。

前回参加して私のお話を聞いてくださった方々は、今回はお友達をたくさんお誘いくださいました。講演会を主催してくださった方々、そして講演会にいらしてくださった皆さんに、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。

 特に嬉しかったことは、鹿児島ではナチュラル・ハイジーンの理論を県民に普及させ、鹿児島県を「日本一の健康優良県」にしようという運動が発足したというニュースです。

それは春に開催された講演会で私のお話を聞いて、ナチュラル・ハイジーンプログラムを実践したところ、わずか半年足らずで「すっかりメタボが改善された」「体調が良くなった」「花粉症がなくなった」「エネルギーレベルがアップして人生が前向きになった」といった素晴らしい結果を得ることができた人々がたくさん出てきたからでした。

今回の講演会では、こうした方々が、ご自分の体験談をお話くださいました。そのうちのお一人は、健康診断の結果が劇的に改善されていたので、担当の医師から「何をしたのか」と尋ねられた、と話していらっしゃいました。

私たちの持ち物の中で、人に分けてあげても減らないどころか、その何倍にもなって返ってくるものがあります。それは知識です。ナチュラル・ハイジーンの知識を学び、実践し、その効果を自らの体で体験した人々が、家族や友人、隣人に話してあげることによって、それを聞いた人々がまたスリムで素晴らしい健康な体になれる。なんとステキなことでしょう。

こうして一人の人が伝えた知識が何百人、何千人もの人々に伝えられていけば、鹿児島県の皆さんが目指す「日本一の健康優良県」を作り上げることは決して夢ではありません。

人々が健康になると、心も豊かになります。これまで飲んでいた血圧や血糖値、コレステロール値を下げる薬もいらなくなりますから、医療費も節約できるようになり、懐具合も豊かになります。

老人医療費の節約は自治体の財政を豊かにすることにつながります。県民の皆さんの税金の多くを医療費に向ける必要がなくなり、もっと建設的な方面に充てることができるようになるでしょう。

また各個人のレベルでも、健康状態が改善されることと、医療費がかからなくなることは、人生をこれまでよりもずっと豊かなものにしてくれるはずです。体調が悪いうえに医療費がかかるため、したくてもあきらめていたことがきるようになるからです。

まだナチュラル・ハイジーンの教えを試したことがない方も、ぜひ試してみてください。

ナチュラル・ハイジーンは「All or Nothing( 完璧に実践しなければ意味がない)というものではありません。多くの人が朝食をフルーツに変えるだけで、大きな効果を体験しています。

「朝だけフルーツの〈フルモニ〉を実践しているだけで、昼と夜は普通に好きなものを食べています。コーヒーもお酒も飲みます」という人でも、「1年で10キロ痩せました」と報告してくださる方がたくさんいます。

「朝食をフルーツに変える」ということは、これまでの食事を三分の一(33%)も変えることになるのですから、その効果は劇的です。食事の中で、ほんの少し脂肪や砂糖、塩分の量を減らすといったような、たいていの栄養士や医師たちがすすめているようなアプローチとは大きな違いがそこにあるのです。

 一人でも多くの人が「フルモニ効果」を実感して地域社会にその輪を広げ、「日本一の健康優良県」を目指す鹿児島にチャレンジしてほしいと願っています。 

 

 

●松田先生からのメッセージ(2009/10/4)

                    Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston

                              October, 2009 

 

日本の皆さんこんにちは。

街のあちこちで実りの秋を象徴するパンプキンを見かける月が始まりました。

10月は梨やブドウ、柿、ざくろ、イチジクなどの果物、そしていろいろなきのこやイモ類、栗、チンゲン菜やミョウガ、お米など、自然からの贈り物がたくさん実を結ぶ素晴らしい季節です。

 

   

 

 

そしてまた今月は私にとっても、ワクワクする出来事がたくさん待っているステキな月になりそうです。それは、SHR「超健康革命の会」主催の特別集中講座や、各地での講演会があること。

そしてもう一つ、このページの8月のメッセージでもお話したエセルスティン博士の『Prevent and Reverse Heart Disease』(邦訳『心臓病は食生活で治す』)の日本語版が、いよいよ今月、角川学芸出版から刊行になるからです。

特に私がこの本の刊行をワクワクする思いで待っているのは、この本の情報が、毎年心臓病で時期尚早に亡くなっていく、およそ18万人もの人々の命を救うことができるからです。

そしてまた、およそ100万人もいるといわれる心臓病患者たちを、完全に回復させることもできるからです。

さらには、副作用のリスクを伴うコレステロール低下薬を使用せずに、わずか二~三週間のうちに、250mg/dl以上もある高いコレステロール値を、心臓病には決してならないことが保障されている150mg/dl以下にまで下げることもできるからです。

 

 

心臓病は食生活を変えるだけで改善することができます。

心臓の血管が90%も閉塞していて、心臓組織のダメージがあまりにも大きいため手術は不可能で、あと半年も生きられないだろう、と一流の心臓医たちから見放された患者たちが、エセルスティン博士の食事プログラムに従っただけで、血管の閉塞物を完全になくし、それ以来22年も経過した今日でも、素晴らしく健康に生きているのです。

 

 

 

 この本を開いたとたんに目に飛び込んでくる食生活改善前と後の心臓の血管の状況を示す画像の数々が、どんな言葉よりも衝撃的に、エセルスティン博士の食習慣改善プログラムの効果の素晴らしさを物語っています。

 

 

 

     食生活改善前(90%閉塞)    食生活改善後(血流改善)

     ―画像は『心臓病は食生活で治す』(角川学芸出版刊)より

 

心臓病はエセルスティン博士が言うように「歯のない張子の虎である」ことを知るべきです。心臓病は決して存在するべきものではありません。

また、たとえ存在していたとしたら、それは決して進行させるべきものではないのです。

心臓病は、ナチュラル・ハイジーンも教えているように、「予防することができるばかりか、完全に回復させることもできる」ということを、私は日本中の皆さんに、この本を通して知っていただきたいと願っています。

食生活を変えるだけで、心臓の血管に形成されていた閉塞物は消え、心臓病はなくなるのです。

この本の中でエセルスティン博士が述べている、博士の食事プログラムを実践した18人の患者たちの物語がそれを証明しています。

彼らは、8月のメッセージでも書きましたが、何度も狭心症を起こし、バイパス手術やステント挿入術をいくつも繰り返し受けてきた、きわめて重症の心臓病患者たちでした。

ところがエセルスティン博士の食事改善のプログラムに従っただけで、完全に回復させたことできたのです。

この患者たちは、心臓病治療ではアメリカ一を誇るクリーヴランド・クリニックの腕利きの心臓病医たちから、「心臓の組織のダメージがあまりにもひどいため、手術は不可能で、あと一年も生きられないだろう」と言われ、自宅で亡くなるようにと退院させられた、非常に気の毒な人たちでした。

これらの患者たちは、胸の痛みに苦しんでいて、ベッドに横になって休むこともできず、息苦しさや、脚の動脈の閉塞に伴う痛みのために、部屋を横切るのも苦しい、という状況でした。中の一人は「娘さんの結婚式で一緒に教会のバージンロードを歩いてあげたかったら、式を早めたほうがいい」と忠告されたほど、死期が迫っていたといいます。

 

 

しかし、彼らはエセルスティン博士の食事プログラムで、詰まっていた心臓の血管の閉塞物を完全になくし、ダメージのひどかった心臓の組織をも回復させ、心臓病医らに見放されてから20年余り経過した今日でも、素晴らしく健康に生きているのです。この本では、食生活を改善するだけで、なぜこのようなことが可能になるのか、また体にふさわしくない食事が、どのようにして心臓の血管を詰まらせ、心臓病を引き起こすかを、非常に平易な言葉で実にわかりやすく解説しています。

 

    「わが民は知識がないゆえに滅ぼされる」

                       -ホセア書4:6

 

 旧約聖書の教えに「わが民は知識がないゆえに滅ぼされる」という言葉があります。心臓病に関する正しい知識がないために、どれだけたくさんの人たちが、苦しく辛い思いに耐え、莫大な医療費を使い、手術や薬の副作用に苦しみ、人生の質を低下させ、時期尚早に亡くなっていくことでしょうか。

 

 エセルスティン博士がこの本で述べている情報を知っていたら、これまでに、どれだけの人の命が救われたことでしょう。心臓病では、最も一般的な最初の症状が心臓発作です。それまで全く症状がありません。

 ある日突然胸が苦しくなって倒れるのです。しかも恐ろしいことに、アメリカの統計によると、心臓病患者の完全に四人一人は最初の症状(心臓発作)を起こしたときが人生の一巻の終わり、すなわち突然死だといいます。この本で紹介されている、正しい食事による体のケアの知識を身につけていたら、救うことができた命です

 また最悪の事態は免れることができたとしても、知識がないと、たいてい不必要な手術を強いられてしまうことになります。

 エセルスティン博士のこの本を読めば、「手術は不要であるばかりか、百害あって一利なしであり、しかも、一時的な効果しかなく、完全に心臓病を克服させることはできない」ということがわかります。

1年半ほど前、私の友人の一人、ジムはこの知識がなかったばかりに、医師のすすめに従い、3本のバイパス手術を受けてしまいました

ある日の夕食後、突然胸と上腕に痛みを感じたジム人は、自宅近くの大きな病院の救急治療室へ自分で車を運転して行ったのですが、そこで医師から、心臓の3本の動脈(冠動脈)に閉塞物があるため、バイパス手術が必要だとの診断を受けました。

まさか自分が心臓病の診断を受けるとは思ってもいなかった彼は、「家に帰って食生活を改善し、ひと月ほど様子を見たい」と申し出たのですが、医師から「そんなことを言っている猶予はありません。あなたが行くところは家ではなく、この上の病室です。明日の午後手術をします。」と言われたのです。

このとき、「心臓の血管に形成された閉塞物は、食生活を変えるだけで、なくすことができ、胸の苦しさからはすぐに開放される。閉塞物があっても、すぐに死ぬようなことはない」というエセルスティン博士がこの本で記している情報を知ってさえいたら、ジムはこの病院の医師のすすめで手術を受けるようなことは避けることができたでしょう

ところがその知識がなかったばかりに、手術を受けてしまったのです。その結果、ジムは手術に伴う脳機能の低下を感じるようになり、仕事に支障をきたしています。

また、医師の処方したスタチン(コレステロール低下薬)のために、筋力の低下にも悩まされるようにもなりました。この薬には筋力低下、筋肉痛、記憶障害、肝臓障害、消化障害などの副作用があるからです。

ジムは自称ベジタリアンで、肉や魚類は一切食べないため、心臓の血管に閉塞物が形成されているとは夢にも思っていなかったのです。

しかし甘い物が大好きで、チーズも時々食べる大食漢だったため、中性脂肪値がかなり高めでした。

この手術がきっかけで私がご紹介したエセルスティン博士の本(ここでご紹介している本の原書)を読んだジムは、今は食生活を見直し、スタチンの使用は中止しました。もう筋力の低下を感じることはありません。

エセルスティン博士の食事プログラムは、ナチュラル・ハイジーンが推奨するのと同様、低脂肪、プラントベスのホールフーズです。

この食事に従えば、血管に形成された閉塞物は、溶けて消えていきます。

またコレステロール値はあっという間に素晴らしく健康な数値に下げることも可能です。

ちなみにエセルスティン博士の研究対象となった18人の患者たちは、食事プログラムを実施する前は、平均値が246mg/dlもあったのですが、実践後には平均137/dlにまで低下しています。下記はその詳細です。

 

実施前: 246㎎/dl ⇒ 実施後 137/dl 

詳細   

 

5年後(mg/dl

12年後(mg/dl

総コレステロール値

137

   145

HDL(善玉)

     37

    33

LDL(悪玉)

     76

    82

中性脂肪値

    143

   143

 

この本の原書はアメリカ人向けに書かれたものですが、日本語版では、私が日本人の健康関連データや情報をふんだんに挿入し、日本人の目線でこの本の情報を利用していただけるように配慮しています。

ステキなことに、この本も、『フィット・フォー・ライフ』同様、理論だけではなく、183ものレシピも記されています。こちらはエセルスティン博士の夫人、アンが担当しました。

エセルスティン博士は自分の患者たちとそのパートナーを必ず自宅に招き、どんな食事をするべきかを、アンの手料理で指導しているのです。

この本でご紹介しているレシピの数々は、どれもエセルスティン博士やアン夫人、そして三人の子供や孫たち全員が楽しんでいるエセルスティン家の食事です。

 

 

 心臓病のための特別食ではありません。どれも魅力的でおいしく、それでいて、心臓病の予防や完全回復に役立つ素晴らしいお料理ばかりです。家族に心臓病の人がいるために、その特別食を作るのではなく、家族全員で、同じものを楽しくいただきながら、心臓病を克服できるばかりか、ほかの家族もこれまでよりずっと健康になっていくレシピ集です。

もちろん、おもてなし料理としても利用できるものばかりです。

アン夫人のご配慮で、日本語版では日本では手に入らない食材を使っているレシピや日本人の味覚にあいそうもないものは排除し、日本の読者のみなさがおなじみの食材で日本の味のヘルシーなお食事を楽しんでいただけるよう、訳者からのオリジナルレシピも加えました。

その点では『フィット・フォー・ライフ』のレシピよりもずっと魅力的で、利用しやすくなっています。

もう一つ特筆したいのは、ステキなデザートのレシピが充実していることです。

ですから心臓病だからといって、お客様をおもてなししたときの特別のディナーに「デザートなし」、といった惨めな思いをしなくてすみます。バースデーケーキやフルーツパイも、コレステロール量の多い卵やリッチな生クリームを使用していなのですが、とてもおいしくできますので、みんなで揃ってヘルシーなデザートをエンジョイすることができます。

家族に心臓病の人がいなくても、ナチュラル・ハイジーン生活を心がけている皆さんにとって、このレシピ集は「いつでもそばにおきたい優れもの」であることを、発見するに違いありません。

皆さんの周りに心臓病の人がいたら、是非この情報を教えてあげてくださいね。

エセルスティン博士の食生活改善指導で心臓病を完全に克服した人々は、決してこの本に登場する18人の患者だけではありません。

この本に登場する18人は、エセルスティン博士の最初の研究対象になった患者たちでした。

そのほかにもエセルスティン博士の食事改善プログラムで心臓病を改善した人々は、これまでにすでに何千人にも上っているのです。

それから皆さんが心臓病ではなくても、決して心臓病の犠牲者にならないために、この本の情報を役立てていただきたいと思います。

この本が全国の書店に並ぶのは、10月下旬の予定ですが、SHR主催の特別講座や各地での私の講演会に参加される皆さんは、講演会場で一足先にお求めいただくことができます。

 

 

●松田先生からのメッセージ(2009/9/2)

                    Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston

                     September, 2009 

 

9月に入り、日本ではきっと、空に浮かぶ雲やコオロギの鳴き声が秋の訪れを告げていることでしょう。

 

さて、皆さんは、自分の食べるものの選択がいかに地球環境と密接に関連しているか、ということにお気づきでしょうか。皆さんが肉や魚・卵・牛乳・乳製品といった動物性食品を選択しているとしたら、皆さんは無意識のうちに地球温暖化ガスの放出量を増加させていることになるのです。なぜなら、これらの食べ物の生産には、CO2やメタンガス、亜酸化窒素などの地球温室効果ガスを大量に放出させるからです(全体の18)200611月に発表された国連食糧農業機関のレポート(注)によると、その量は航空機、車、船舶などの輸送手段が放出するCO2(全体の14)を上回るといいます。

 

()Livestock's Long Shadow-Environmental Issues and Options

 

こうした事実を真摯に受け止め、食の選択の面から温室効果ガスの削減に取り組み始めている自治体や団体があります。その代表的なものが、ベルギーのフランダース地方にあるヘント市や「Meat Free Monday(詳細後述)などの組織です。

 

ヘント市では、今月から世界に先駆けて、毎週木曜日を

「肉を食べない日(「Veggiedag/eatless ay」に定め、

世界初の

「週1度はベジタリアン市」になりました。(http://www.donderdagveggiedag.be/

    

木曜日は同市の職員たちの食堂や、学校給食のメニューは、すべてベジタリアンです。また市内のレストランでも、メイン・ディッシュのメニューがベジタリアン料理になり、肉や魚を欲しい人は、特別に注文しなければならないと言います。

 

この試みは、国連の「気候変動に関する政府間パネル」の議長、ラジェンドラ・パチャウリ博士の「地球を救うためには、世界中の人々が肉の摂取量を減らし、ベジタリアンをめざさねばならない」という呼びかけに応えたものです。

 

週に一度ベジタリアンの食事を選択することで、ヘント市の温室効果ガスの排出量を削減し地球環境の改善に貢献していこうというこの取り組みは、市民の肥満を減らし、健康改善にもつながることになります。同市の市議会議員トム・バルサダー氏は、次のように話しています。

 

「ベジタリアンの食事は地球にやさしいだけでなく、体にとってもヘルシーです。我々フランダース地方の人々は、肉を食べすぎ、野菜や果物は少ししか食べていません。このことが市民の健康にとって悲惨な結果をもたらしているのです。」

 

動物性食品が多く、野菜や果物の摂取量が不足している欧米風の食習慣は、メタボや生活習慣病と密接につながっていることを示す証拠は枚挙に暇がありません。動物性食品とガン・心臓病・糖尿病との関係は、喫煙と肺ガン以上に密接であることを、栄養学の分野では世界でNo.1と高く評価されているコーネル大学栄養生化学部名誉教授T・コリン・キャンベル博士は、『 The China Study 』で反駁できないほど明確に証明しています。

 

さらに博士は、食生活を改善すれば、こうしたトラブルから解放されることが可能だ、と断言しています。キャンベル博士はこの本の中で、次のように述べています。

    糖尿病患者は、食習慣を変えれば、薬をやめることができる。

    心臓病は食習慣だけで回復させることができる。

 

 

この本は今日、アメリカでは健康・栄養・医学・ダイエットなどといった部門でベストセラーになっており、世界中から注目されています。幸いなことに、日本語版も近々グスコー出版より出版の予定ですので、戦前はほとんど稀であったこれらの欧米風の病気が、日本でも近年深刻な状況をもたらしているのはなぜか、それはどのようにしたら解決できるのか、キャンベル博士による回答は、日本の皆さんにもきっと十分納得していただけることと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけで、ヘント市が始めた少しずつでも 動物性食品の摂取を減らしていこうとする「週1度はベジタリアン」の取り組みは、「地球環境の汚染」と「メタボや生活習慣病の蔓延」という文明国家が抱えている二つの深刻な問題を、一度に解決する素晴らしい方法と言えます。

 

 

素晴らしいことに、地球環境と人々の両方を健康にするのに貢献するこの取り組みには、ハイブリッド車や太陽光パネルの設置ほか、省エネによる温室効果ガス削減プログラムとは異なり、特別な費用は一切かかりません。日本の経済産業省は先月、2020年までに温室効果ガスを15%削減するための具体策を発表しましたが、そのために各家庭に求められる省エネ対策の費用は500万円にもなるといいます。

 

お金をかけなくても、地球の温暖化を防ぐために私たちの一人ひとりにできることがあるということを、日本の皆さんもヘント市の例からぜひ学んでほしい、と思います。

 

今年の6月、ロンドンでポール・マッカートニーほかの世界のトップアーティストたちが中心となって発足したMeat Free Monday(ミートフリーマンデー)キャンペーンも、世界中にファンを広げています(http://www.supportmfm.org/)。こちらは世界中に向かって「月曜日は肉を食べない日」を呼びかけているからです。もちろんこのキャンペーンのスローガンは「傷ついていく地球を救うために」です。

 

世界のセレブたちによる呼びかけの効果は絶大です。中国のポップスター Long Kuan(ロング・クアン)も、中国国内で「Meat Free Monday」キャンペーンを発足させるための準備を行なっているといいます。

 

日本のトップアーティストの皆さんも、地球と私たちの健康の両方を救うために、ぜひ「Meat Free Monday in Japan」を発足させていただきたいと願っています。

 

 

松田先生からのメッセージ(2009/8/11)

              Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston

                        August, 2009 

 日本の皆さんこんにちは。

 私は今、大西洋が目の前に広がる南フロリダのヘルススパでこの原稿を書いています。

 ここで全米ヘルス協会主催の「第60回ヘルシーリビング・カンファレンス」が開かれているからです。

 これは1948年以来毎年行なわれている国際会議で、世界各国から健康・医学・栄養の分野で活躍する科学者たちが集まります。今回もアメリカ各地はもちろんのこと、イギリスやオーストラリアから出席したこれらの専門家たちの講演が行なわれました。

 

 今回の基調講演者は元クリーヴランド・クリニックの外科医で、現在  アメリカでベストセラーになっている

Prevent and Reverse Heart Disease」の著者、

カルドウェル・B・エセルスティン医学博士でした。

  

 エセルスティン博士は、心臓病の治療に関してはアメリカ一を誇るクリーヴランド・クリニックの心臓病医たちから、「もうなす術はない」と診断された18人の重症の心臓病患者たちの食習慣を改善することによって、彼らの病気の進行を食い止めたばかりか、完全に回復させることに成功した医師です。

 

 これらの患者たちはそれまでに、狭心症や心臓発作、脳卒中、バイパス手術、血管形成術など49の心血管系事象を経験してきており、あと一年も生きられないだろう、と死を宣告されていた人たちでした。

 彼らは胸の痛みのため、ベッドに横になって休むこともできなければ、脚の血管が閉塞しているために脚が痛み、歩くこともままならないという状況でした。

 

 ところがエセルスティン博士の指導で食習慣を変えた結果、心臓の血管の閉塞物が消え、健康な血流を取り戻し、心臓病を完全に克服したのです。そして20年を経過した現在も、エネルギーに満ちあふれた素晴らしく健康な人生を送っているのです。

 エセルスティン博士は、食習慣を変えれば260mg/dl台という高い数値を示していコレステロール値が、3週間で150mg/dlか、それ以下に下がり、血流が劇的に改善されていくため、バイパス手術やステント挿入は不要であると言います。実際博士の患者たちが、それを如実に証明しているのです。

 博士はこの講演で、食習慣改善前は閉塞していた患者たちの血管が、食習慣の改善後では血流が通うようになっていることを示す血管造影図を多数見せてくれました。

 博士は「心臓病は張子の虎である」と述べています。その真実の姿を知っていれば、全く恐れるに足りないものだからだといいます。

 

 アメリカでは二人に一人が心臓病で亡くなります。心臓病は国民病で、その治療のために膨大な額のお金が費やされています。そのため、医療費破産が相次いでいる今日、手術のような医学的治療を必要としないエセルスティン博士の心臓病回復アプローチは、きわめて画期的なものとして、注目され始めています。

 

 このエセルスティン博士の研究は過去20年間、世界一流の科学雑誌で頻繁に紹介されてきましたが、博士は、「心臓病は食生活を改善することによって、誰でも予防したり回復させることができる」ということを、これらの科学雑誌を読まない一般の人々にも知ってもらうために、2007年「Prevent and Reverse Heart Disease」を執筆し、出版しました。

 この本は、「健康はヘルシーな食生活を行なうことによってのみ手にすることができる」ということを自覚した、意識の高い人々の間で愛読されています。また、患者たちのライフスタイルを改善することを指導することで病気の治療を行なっている医師たちが、患者に食習慣を指導する際のテキストとしても、用いられています。

 

 日本でも、心臓病は年々急増の一途をたどっており、今日ではガンに次いで二番目に多い病気です。これは欧米風の食習慣と密接に関係していますので、エセルスティン博士の食事改善のプログラムは、日本でも役立つことは間違いありません。

 幸いなことに、この10月には日本語版が角川学芸出版から出版される予定で、私は今その編集作業に追われています。

 

 ところで、エセルスティンの食事プログラムは、ナチュラル・ハイジーンの推奨する食事と同じ、プラントベース(植物性食品中心)のホールフード(未精製・未加工の丸ごと食品)です。

 ナチュラル・ハイジーンは今から170年余りも前から、「プラントベースでホールフードの食事をしていれば、ガンや心臓病、脳卒中、糖尿病、関節リウマチのような慢性病から、風邪や消化障害のようなマイナーの病気まで、ありとあらゆる健康上のトラブルは予防できるし、また克服することもできる」と教えてきました。

 この20年余りにわたって行なわれてきている、食習慣と健康に関するさまざまな研究も、このナチュラル・ハイジーンの教えが正しいことを裏付けています。

 今回のカンファレンスでも、フランク・サバティーノ博士が「ラッセル・トゥロール医学博士が1830年代にワシントンのスミソニアン協会で行なったナチュラル・ハイジーンによるヘルスケアに関する講演は、今日でも通用するものである」と指摘していました。

 

 最近「ナチュラル・ハイジーンはもう古い」という批判を耳にすることがありますが、ナチュラル・ハイジーン理論は1830年代に体系づけられたものであっても、ヘルスケアに関する根本理念は、昔も今も決して変わりません。真実は変えることができないからです。

 このページを見てくださっている皆さんの周りにも、きっと心臓病と闘っている人がいらっしゃるに違いありません。薬や手術のほかにも選択肢があることを、是非教えてあげてくださいね。

 

 

 今から7年前、心臓発作を起こした私の友人のアルは、3本の冠動脈の一本の90%、もう一本は80%、さらにもう一本は70%が閉塞しているため、「それぞれの冠動脈にステント挿入をしないと、死んでしまう」と最初にかかった医師から警告されました。

 

  一本目ののステントを挿入した直後にエセルスティン博士のセカンドオピニオンを聞いたおかげで、残りのステント挿入は中止しました。エセルスティン博士の指導で食習慣を変えたところ、7年後の今日では心臓の血管に閉塞は全くありません。消えてなくなってしまったのです。今ではエネルギーに満ちあふれた素晴らしい人生を送っています。

 

 皆さん、体にふさわしい食事を選択すれば、私たちは素晴らしく健康で、いい人生をエンジョイしていくことができます。このカンファレンスに参加している人々の多くがそのことを自ら体験しています。

 

 

松田先生からのメッセージ(2009/7/1)

              Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston

                         July, 2009 

 

  梅雨明けが待たれる頃かと思いますが、日本のみなさん、

お元気でいらっしゃいますか?

 

高温多湿の日本の夏をエネルギッシュに乗り切るために、みなさんは、それぞれいろいろな工夫をしていらっしゃるかと思いますが、とっておきの「夏バテ防止法」は、「ローフードライフ」だということにお気づきですか?

 

最近、日本でも「ローフード」という言葉を目や耳にする機会が多くなってきています。 ダイエット効果、デトックス効果、さらにはエコ効果ほか、ローフードが私たちに与えてくれる恩恵は計り知れません。

ローフードは、酵素はもちろんのこと、太陽の光のエネルギー「バイオフォトン」をも豊富に含んでいます。

色とりどりの果物や野菜は、畑でさんさんと降り注ぐ太陽から受け取った太陽エネルギーをその体内に豊富に蓄え、これを生で食べる人の体に与えてくれるのです。

真夏の強烈な太陽の光をたっぷり浴びた、真っ赤に熟したトマトやスイカ、そして小松菜やケールのような濃い緑の葉は、よりたくさんの太陽エネルギーを豊富にたたえています。

 

ですから、畑や果樹園で育った新鮮な生の果物や野菜を豊富にとる人は、この太陽エネルギーをたっぷり受け取っているため、その人の体(細胞)が放出するオーラのレベルも非常に高くなるのです。

 

細胞が放出する光のエネルギーレベルが高ければ高いほど、バイタリティーが高く、その人が利用できるエネルギーへの転換能力も高いといいます。

生の果物や野菜を豊富にとっているとエネルギーレベルが高くなることは、ローフードライフを始めるとだれでもすぐに実感することができます。

 

 

 

ローフーダー(ローフードライフをしている人)の体はエネルギーレベルが高いため、高温多湿の不快な環境にも容易に順応することができ、「夏バテ」のような疲れを感じることがなくなります。

 

私も、ローフードのこうした恩恵に感謝している一人です。何しろ、私の住むヒューストンは、東京以上に暑くて湿気が高く、もうすでにここ3週間あまり、連日40度近くにもなっています。

高い気温に加えて、メキシコ湾から運ばれてくる湿度のために、外に出ると、まるでサウナに入っているような感じです。さらに、コンクリートの照り返しで脚までジリジリと熱くなります。今朝など、日の出前の午前7時の気温がすでに27度になっていました。

 

 それでも私は、この20年間夏バテなど経験したことはありません。体が真夏の猛暑に順応することも、容易にできてしまうのです。ローフードに含まれる豊富な太陽エネルギーのおかげだと私は思います。

 

ところで、太陽エネルギー「バイオフォトン」は、加熱したり、加工食品にしたりすると失われてしまいます。そんなわけで、私の食事は80%以上が生です。特に暑い夏の間は100%生のローフードライフをエンジョイしています。

 

締め切りのある仕事が重なり、かなり忙しく、睡眠時間を削ってまでも仕事をしなければならないことがよくありますが、それでも私がエネルギッシュにこなすことができるのは、バイオフォトンを豊富に取り入れることができるばかりか、体の代謝作業に必要な酵素やエネルギーもずっと少なくて済むからでしょう。

 

新鮮な熟した果物は、その中に含まれる食物酵素のおかげで、熟す段階ですでに代謝作業が終わっていますから、体に取り込んだときには、すぐに栄養として利用することができます。ご飯のように、体の自前の消化酵素で炭水化物を分解し、糖代謝を行なう必要がありません。

しかも、お料理に時間がかかりませんし、後片付けもずっと楽です。調理のための燃料や水、洗剤をあまり使わずに済むのは、究極の「エコ」料理です。

さらに、ローフードライフはありがたいことに、ただでさえ暑い夏の間、コンロやオーヴンでお部屋の温度をさらに上げてしまうようなこともありません。

 

こんなに素晴らしいローフードパワーの魅力を私に教えてくれたのは、私の親しい友人ジョン・フィルダー博士でした。

ジョンはケアンス(オーストラリア)在住の、自然療法・カイロプラクティック・整骨療法の三つの博士号を持つ、ローフード歴50年のナチュラル・ハイジーンの医師です。

17年前、ジョンがオーストラリアの雑誌のインタビューで、「あなたが火にかけられたらどうなると思います?」と言っている記事が、私の心を捉え、その4年後、ナチュラル・ハイジーンのカンファレンスでジョンと出会う機会があって以来、親しくしています。

 

ジョンの家にはコンロもオーヴンもありません。加熱調理をしないから必要ないと、ジョンは言います。電気もソーラーエネルギーによる自家発電で、コンピューターから冷蔵庫、ほか家電製品すべてのエネルギー源を、ソーラーパワーで賄っているのです。

 

ジョンは11歳で最初の心臓発作を起こし、18歳までに関節炎を患い始め、その後、偏頭痛・花粉症・喘息と、さまざまな病気に悩まされ続けたあと、28歳のときに、ローフードに転向しました。

 

 

その結果、それまでずっと悩まされてきたこれら健康上のトラブルのすべてを完全に克服してしまったのです。今年78歳ですが、エネルギーに満ちあふれています。

 

みなさんもこの夏は、「ローフードライフ」でエネルギッシュに過ごしてくださいね。

 

 

松田先生からのメッセージ(2009/6/15)

              Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston

                         June, 2009               

 

 

 

 梅雨の季節を迎えましたが、日本はこれからチェリーやスモモ、ブルーベリーやラズベリー、桃、スイカ、メロン、ブドウなどの色とりどりの果物や、路地物のトマト、キュウリ、ナスはもちろんのこと、小松菜やケール、コールラビ、サラダ菜、キャベツ、インゲン豆、アスパラガス、ピーマンやオクラ、スウィートコーン、ニラ、カボチャ、ズッキーニなどなど、夏野菜が次々と出てきます  ので、「ナチュラル・ハイジーン」ライフをエンジョイするのに絶好な季節到来です。

 

 もナチュラル・ハイジーンに出会って  間もない人の中には、色とりどりの果物や  野菜には、ほかのどんな食べ物よりも、

メタボや生活習慣病を永久追放するのに役立つ成分が凝縮しているということを知らないために、「ナチュラル・ハイジーン式の食事では、制約が多すぎてストレスがたまりそう」とか、「動物性食品をとらなくて、体に必要なタンパク質やカルシウムがとれるのか」といった懐疑的な人もかなりいるようです。

 

 

こうした疑問は杞憂であることは、『フィット・フォー・ライフ』はもちろんのこと、『女性のためのナチュラル・ハイジーン』や『50代からの超健康革命』、『子供たちは何を食べればいいのか』などに詳しく記されています。

しかもナチュラル・ハイジーンの食事プログラムが確かであることは、ここ20年あまりに渡って欧米で行なわれてきた膨大な量の科学的研究が裏付けています。

 

 

 

ナチュラル・ハイジーンがすすめるプラントベースでホールフードの食事は、決して極端でもなければ、バランスの取れていない、偏ったものでもありません。

そればかりか、肥満はもちろんのこと、さまざまなガンや心臓病、脳卒中、糖尿病といった今日の私たちの社会に蔓延しているメタボや慢性の生活習慣病の予防と改善に役立つことを、国連の健康機関や多くの科学者たちが認めているのです。

 

そのため、国連のFAO(食糧農業業機関)とWHO(世界保健機関)は、人々のとるべき食事として次のようにすすめています。

 

「各家庭では主にバラエティーに富んだ野菜や果物、豆類、そして精製加工は最小限のデンプン質の食べ物に富む、プラントベース(植物性食品中心)の食事を選ぶべきである。

このような食事は、かなりの割合の非伝染性の慢性病を予防したり、進行を妨げたりすることを、証拠が首尾一貫して示している。

大部分がプラントベースで構成されている食事は、カロリー密度が低く、肥満を防ぐのにも役立つ。」(注1)

     

さらに国連は、次のようにも言っています。

「世界の人口の三分の二は穀類やイモ類の食事を主食にしているが、残りの三分の一は、著しい量の動物性食品を摂取している。

 後者の人々は、集中的な食糧生産のために、土地や水、そのほかの天然資源が過度に必要となる。

 そのため、典型的な欧米風の食事は健康の点で好ましくないばかりか、地球環境を持続不可能な状態に追いやっている。

だが、エネルギー摂取量が体の基礎代謝や身体活動、成長、組織の修復などに必要な量とバランスが取れていたら、健康のために必要とされる食事の質は、基本的に世界中どの国の人々も皆同じである。」(注1)

 

         

 

  事実、この地球上に暮らす三分の二の人々は、果物や野菜、木の実や種子類、未精製の穀物や豆類で構成された、プラントベースでホールフードの食事をしており、体が必要なエネルギー量を摂取している限り、栄養的に十分満たされています。

しかもこれらの人々の間には、動物性食品に栄養摂取を頼っている残りの三分の一の人々が暮らす社会とは対照的に、肥満や生活習慣病がほとんどか全くないのです。

          

 さらに、動物性食品に頼らないため、地球環境を傷つけるようなこともありません。

 

 2006年11月に発表された国連のレポートは、人々が肉食を選択するために行なわれている家畜農業によって放出される二酸化炭素の量は、地球温暖化ガスの18%を占め、車や航空機からの排気ガスによるもの(14%)よりも多いことを明らかにしています。注2)

 

地球温暖化係数が二酸化炭素の20倍といわれるメタンガスの37%は、 牛が放出しているといいます。(注2)

 

 また、動物性食品を選択すると、牛の放牧や飼料用穀物生産のために、熱帯雨林が次々に失われていきます。

 1990年までに地球上の熱帯雨林のすでに50%が消失してしまいました。(注3)

 

 

 

  私たちがプラントベースでホールフードの食事を選択すると、私たち 自身をメタボや生活習慣病から守るのに役立つばかりか、私たちの地球の環境をも、今よりずっと健康に保つことができるようになるということも、忘れないでほしいと思います。

 

 ナチュラル・ハイジーンは、およそ170年余りも前から、このような素晴らしい食べ方を推奨して来ているのです。

 

 

1)「Human Vitamin and Minerarl Requirements」(FAO/WHO Report,2002)

2)「Livestock's Long Shadow - Environmental Issues and Options」( United Nations Report,2006 )

(注3)Williams, L.「Environmental Science Demystified」New York, N.Y. McGraw-Hill, 2005

 

 

 

 松田先生からのメッセージ(2009/5/11)

Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston

May, 2009

 

日本のみなさん、こんにちは。

 私はゴールデンウィークが始まった日に、これを書いています。

 ちょうど日本への出張から戻って

1週間です。

 

 たいていの人が、海外出張や海外旅行から戻ると、時差のために、不眠症や疲れ、体力の低下などを経験しています。

 ところが私はそのようなことは全くありません。

自宅に戻ったその日から、早速いつもと同じペースで精力的に仕事をこなしています。

 

 それはナチュラル・ハイジーンの食事プログラムのおかげです。

ナチュラル・ハイジーンの健康プログラムでは、「エネルギーの節約」を重視しています。

 私たちの体の活動で、体のエネルギーを最も消費するのが食べ物の消化です。ですからナチュラル・ハイジーンの食事では、「消化にエネルギーを浪費しない食べ方」が基本です。

 

 ナチュラル・ハイジーンの知識が少しでもある人は、「食事は低脂肪・低塩のプラントベース(植物性食品中心)のホールフーズ(未精製・未加工食品)。そして、朝食はフルーツにすること」というルールをすでにご存知だと思います。

 この食べ方は、体が必要なエネルギーを、きわめて効率よく、体に供給してくれます。そして体にとって有害な代謝副産物を残しません。ですから体のエネルギーを、消化や、体内に取り込まれたり、また体内で発生した有害物質の処理のために浪費するようなことがありません。

 その結果、節約できたエネルギーを、そのほかの活動に振り向けることができるのです。体が日米間の時差を調節するには、かなりのエネルギーを必要とします。海外旅行にいらした方なら誰もがそれを経験しているはずです。

 

 ナチュラル・ハイジーンと出会う前の私は、日米間を往復するたびに、かなりグロッキーになっていました。しかし、今は全く違います。日本に滞在中も、またアメリカの自宅に戻ってからも、いつもと変わらず、エネルギーに満ちあふれて仕事ができるのです。疲労感や頭に霧がかかったような「ボー」とした感覚は全くありません。

 

 講演会で私は、「日本滞在中、どんな食事をしているのですか」という質問を受けることがよくあります。

 エネルギーを全開にするために、特別な食事をしているわけではありませんし、もちろん決して魔法の精力剤を使っているわけでもありません。

あくまでもナチュラル・ハイジーンの食事をしているだけです。

 

 

 朝食はフルーツです。たいてい柑橘類かイチゴ、キウイフルーツなどです。少量のナッツ(大さじ1~2)を添えることもあります。

 

 そして昼食は講演の前なので、食後に消化にエネルギーを浪費しないように、リンゴ1個、キュウリ1本、小松菜かチンゲン菜1/2~1袋、それに少量(大さじ1~2杯)のヒマワリの種といったものです。

 

 

講演がない場合は、たいてい食事を挟んでインタビューや打ち合わせがあるため、「新宿高野」のフルーツバーか、サラダバーが充実している「シズラー」(新宿店)を選んでいます。

 フルーツバーでは、日本に来たときしかいただくことができない、国産のマスクメロンを大皿いっぱいいただき、そのあとは、サラダをたっぷりいただきます。野菜以外のものには手をつけません。時にはいつもバッグに入れてあるクルミかカシューナッツを少々(5~6粒)食べることもあります。

 

 

 夕食は会食が多いため、サラダがたっぷりいただける「シズラー」を利用することが多いです。

 

 山盛りいっぱいのサラダを2~3回お代わりしますので、ご一緒した皆さんは、「そんなに食べても、どうしてそんなにスリムでいられるの?」と目を丸くしておっしゃいます。

 

 中には私の山盛りのサラダの写真を撮る人もいるほどです。

 

 私のお皿にのっているものは、みんな低カロリーで高栄養(ファイトケミカルやビタミン、ミネラルなどの微量栄養がたっぷり)の食べ物なので、体を太らせるようなことも、消化のために体の貴重なエネルギーをたくさん奪うこともありません。

 

 それでいて豊富に含まれるファイトケミカルや太陽エネルギーのおかげで、細胞の老化を防ぎ、体をエネルギッシュに保つことができるのです。

たっぷりの緑野菜に豆やコーンが入りますので、かなりボリュームがあります。

 でも、ナチュラル・ハイジーンについて知らない人は、このような食事はきっと奇異なものにしか思えないでしょう。

 そんな方は是非、これまでの食習慣や従来の栄養学に捉われていないで、この食べ方を試してみていただきたいと思います。わずか1週間続けただけでも、体に大きな変化が現れ、びっくりするはずです。

 

詳しくは『フィット・フォー・ライフ』をご覧くださいね。

 

 

 松田先生からのメッセージ(2009/4/28)

 

2009年317日付けの『サンフランシスコ・クロニクル』のニュース欄に、

T・コリン・キャンベル博士とカルドウェル・B・エセルスティン博士の連名の論評が

掲載されました。

これはオバマ政権のヘルスケア・プログラムに対する提言です。

地方紙とはいえ、新聞がこのような前向きな提言を掲載することは、非常に価値

あることで、注目に値すると思われますので、ここにご紹介したいと思います。

                                       (松田麻美子)

 

  ──すべては正しい食習慣から ──

   政府のガイドラインは、あまりにも脂肪が多すぎる!

   T・コリン・キャンベル / カルドウェル・B・エセルスティン

 

 

「食習慣と病気の関係」を立証することに職業人生を捧げてきた科学研究者として、オバマ大統領の「政策決定の中に科学で実証された結果を100%いかす」という指針は、非常に歓迎すべきニュースだと思う。

 

このことが「科学的検証による真実」に基づく医療政策につながることを期待したい。今日のアメリカでは、健康に関する「科学的検証による真実」が最もないがしろにされているからだ。

 

「科学的検証による真実」は、すでに「未精製・未加工のホールフーズでプラントベースの食事は、心臓病・糖尿病・ガン、およびそのほかの慢性の病気を予防し、多くの場合、回復させることができる」ということを証明しているのだ。

 

今日のヘルスケアをめぐる議論は、私たちを病気にさせる原因については論じていない。内容のほとんどが、「誰が国の健康保険の適用を受けられるのか()」「誰が保険料を支払うのか」という点に集中している。

 

多くの人が保険の適用を受けられるようにするのはすばらしいことだ。しかし、すでに保険の適用を受けているアメリカ人たちが、急増する慢性病で苦しんでいるのが現状だ。保険適用枠の不足が病気を引き起こしているわけではないし、枠を拡大しても、これらの病気を治すことにはならない。私たちは保険適用枠を増やす以上のことをしなければならないのだ。

 

アメリカのヘルスケア危機の最大原因とその解決策は、すぐ目の前に見えている。それはあなたが口に運ぶものなのである。

 

不幸なことに、相互に補強しあっている食肉・乳製品・砂糖・薬品・病院などの巨大な民間企業の政治力のために、「食習慣と病気に関する科学的な研究結果」は無視され続けている。

 

ヘルスケア危機に多大な影響を与えているにもかかわらず、こうした業界は自分たちの存在を隠してくれるような解決策を必死でアピールしようとしている。もし彼らが、「アメリカが直面している健康危機は、不健康な食べ物を食べることとは無関係であり、解決策は薬と手術が受けられる機会をもっと増やすようにすることしかない」と人々に信じ込ませることができたら、国民は健康を改善できず、何兆ドルもの金を浪費することになるだろう。「科学的検証による真実」を政策に反映させないと、こうした事態を生じることになるのだ。

 

国民が科学的な研究結果の恩恵を十分に受けられるべく、目下検討中の「健康改革」に次の三つの方策を加えるようオバマ大統領に進言したい。

 

1)政府の食事指針の策定法を変えること。

 

 今日、アメリカ政府の最も普及している食事勧告は致命的なものだ。

食品栄養委員会の2002年度の報告書によれば、心臓病やガンといっ

た退行性疾患を減らすためには、脂肪摂取量をカロリーの35%まで、

タンパク質は35%までとし、そして砂糖はカロリーの25%まで加え

てもよいとなっている。下記はこれらの栄養摂取指針を満たした一日の

食事である。

 

 朝食:フルーツループ(砂糖をまぶしたシリアル)1カップ、

    スキムミルク1カップ、

    M&Mミルクチョコレートキャンディー1袋、

    ファイバーとビタミンのサプリメント。

 

 昼食:グリルチェダーチーズバーガー

 

 夕食:ペパロニピザ3切れとソーダ16オンス(約470ml)、

    アーチウェー社のクッキー1人分

                    注:( )内は訳者記入。

 

 この報告書は12歳の子供たちの脳に通じる頚動脈がプラークにより

 すでに厚くなってしまっていることや、戦争で死にかけている20歳の

 兵士たちの80%が冠動脈心疾患である理由を説明するのに役立つ。

 

 政府はなぜ、このような情報を普及させているのだろうか。

 とても「科学が導いた数値」とはいえない代物にもかかわらず。

 

 その理由は簡単だ。食事指針策定委員会のメンバーはタンパク質や砂糖

 の高い摂取量(比率)を許可することから利益を得ている業界と財政的

 につながりがあり、この委員会は部分的にこうした企業から資金援助を

 受けているからである。

 

 オバマ政権は、「食品や製薬業界と資金関係がある科学者は、食事指針

 を定める委員会の委員長になるべきではなく、また、この委員会のメン

 バーに選任されるべきでもない」という規則を設けるべきである。

 

  2)国立衛生研究所(NHI)内に「食習慣と健康および病気の

      関係」についてのみを研究する新たな機関を設立すること。

 

 今日NHI内には27の機関と施設があるが、一般市民の栄養に関する

 関心が非常に高まっているにもかかわらず、どれ一つとして、

 このテーマに取り組んでいる部署はない。

 

 この組織の経費を支払っている市民のためにも、NHIは「健康に与え

 る栄養効果について研究する機関」を開設するべきである。

 

 3)医学校が政府の補助金を受ける条件として、その学校に「病気予防と治療のための食習慣を学ぶ研修医制度」を

  設けること。

 

 アメリカ国民は、良い食習慣が病気と闘う強力なパワーとなることを

 わかっていない。なぜなら医者がそれを知らないからだ。

 医学校は薬を中心としたカリキュラムを教えているが、そこで学ぶ

 医師たちは、住民を対象とした「食習慣と病気の関連性」の研究に

 ついては学んでこないのである。

 

 医師は、住民対象の「病気形成に関する生化学的な研究」について

 再検討するようなことなどない。確かに薬と手術は、ある特定のケース

 においては恩恵を与えてくれる。

 しかし、医者が食べ物の持つ「予防と回復のパワー」について知らず、

 あるいは自分の患者たちにそれを伝えないということは、医師として

 道から外れている。

 

以上の三つの提案は、経費がそれほどかからないばかりか、人々を健康

にし、医療費を削減することによって、投資した分の何百万倍もの見返

りがあるはずだ。

なおかつこの進言は、ホワイトハウスが先週表明した「科学的研究に

基づく健康効果を国民にエンジョイしてもらう」という公約を反映した

提案になっている。

◇◇◇◇◇◇◇

T・コリン・キャンベル博士はコーネル大学の栄養生化学部の名誉教授

で、『ザ・チャイナ・スタディー』の共著者でもある。カルドウェル・

B・エセルスティン医学博士は、元アメリカ分泌腺外科医師会会長で、

現在クリーヴランド・クリニックの予防医学コンサルタント、そして

『心臓病の予防と回復』の著者でもある。

 

(訳者注)アメリカの保険制度は日本と違い、国民全体が強制的に加入

     するシステムにはなっていません。

     雇用主が用意しているグループ保険に入るか、各個人で民間の

     保険に加入するかのいずれかです。

     低所得者および高齢者には政府保険制度がありますが、

     現在、その保険の適用が受けられる人々の枠を広げる検討が

     さかんになされています。